三菱トライトンに新型シェル「デシエルト02」を搭載したオーバーランドスタイル・トラキャンがデビュー!

キャンピングカー紹介
, , , , ,

三菱トライトンに新型シェル「デシエルト02」を搭載したオーバーランドスタイル・トラキャンがデビュー!

7月20~21日に東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2024」のMYSミスティックブースで、ひときわ注目を集めていたのが、三菱トライトンの荷台にオリジナルシェルデシエルト02を積載した新型トラキャンだ。海外のオーバーランドシーンを彷彿とさせるクール&ラギッドなスタイルで、会場に集まった大勢のキャンピングカーファンを驚かせた。

デシエルト02の正面

注目のポイントは、2024年2月に発売されたばかりの三菱トライトンを、いち早くトラキャンに仕上げてきた点。「デシエルト02」自体は、2月のジャパンキャンピングカーショー2024で、ハイラックスの荷台に搭載したプロトタイプがすでにお披露目されている。そこからサイズを変更して、ハイラックスとトライトンの両車に積載できるシェルへとアップグレード!パーツやデザインなどのディテールもブラッシュアップされ、より完成度の高い状態で市販モデルとしてデビューを果たした。

トライトンとハイラックスに積載可能

デシエルト02の側面

特筆すべきは、一般的なキャンピングカーとは一線を画すCOOLなビジュアルだ。ポップアップスタイルのコンパクトなシェルは、本場のオーバーランダーたちの間では定番のスタイル。砂漠や岩場が続く荒野を4WD車で走り、ワイルドに旅を楽しむ。アメリカやオーストラリアの“オーバーランドカルチャー”を彷彿とさせるラギッドなフォルムが、デシエルト02のアイデンティティとなっている。トラキャンなので、荷台のシェルはもちろん脱着可能。荷台からシェルを降ろせばピックアップトラック、荷台にシェルを載せればキャンピングカーと、2WAYスタイルで活用できるのがメリットだ。

デシエルト02の水平昇降式ポップアップルーフ

水平昇降式ポップアップルーフの採用で、スタイリッシュな見た目と高い走行性能を実現。走行中はポップアップルーフをクローズして快適にドライブを楽しむことができ、キャンプ場やRVパークでルーフをオープンすれば広々とした居住空間を確保できる。

アルミフレーム構造のシェルは、軽量・コンパクト・低重心をコンセプトに設計され、高速巡行からオフロード走行まで快適にこなせる。車両のルーフとバンクのすき間をできるだけ狭くすることで、見た目のバランスもパーフェクト! トラキャンは、ただシェルを載せればいいわけではない。車両とシェルの一体感こそが、30年以上USスタイルのトラキャンを販売し続けてきた、MYSミスティックの譲れないこだわりだ

デシエルト02の金属製タンク

シェル後部の左手に装備された金属製タンクは、FFヒーターに使用する灯油用。ワイルドなデザインが、デシエルト02のキャラクターにピッタリはまっている。

水平ポップアップで開放的な居住スペースを実現

デシエルト02の室内レイアウト

室内は、フロント上部にバンクベッド、センターに対面ダイネット、リアの左右にキャビネットを配したシンプルなレイアウト。水平昇降式ポップアップルーフの恩恵で、コンパクトサイズのシェルとは思えないほど開放的な居住空間を実現している。室内高は1970mmもあり、大人が立って歩けるのはもちろん、立ったまま手を伸ばすことも可能だ。

デシエルト02の対面式ダイネット

4人でテーブルを挟んで座れる対面式ダイネットは、食事や休憩、デスクワークなどに活用できる多目的スペース。シートを展開すれば長さ1740mm×幅730mmのベッドになり、バンクベッドとの組み合わせでファミリーユースにも対応する。

デシエルト02のバンクベッド

バンクベッドは、大人3名が就寝可能な長さ1840mm×幅1740mmのゆったりサイズ。ベッドフロアを手前にスライドするだけで、スムーズに展開できるのもポイントだ。

デシエルト02のポップアップルーフの生地

ポップアップルーフの生地には、防水性と断熱性に優れた素材を使用。網戸付きの窓が左右2か所ずつ装備されており、蒸し暑い季節でも外気を取り込んで快適に過ごせる。

デシエルト02のルーフベント(吸気・排気切り替え式)

天井には、室内の換気に役立つ照明付きルーフベント(吸気・排気切り替え式)を装備。

デシエルト02の室内照明・FFヒーターなどの各種スイッチ

室内照明・FFヒーターなどの各種スイッチは、リア左手のキャビネットに集約されている。

リミテッドモデルには快適パーツをフル装備

デシエルト02のリミテッドモデル

デシエルト02には、最低限のシンプル装備を搭載した「スタンダードモデル」と、贅沢な快適装備を標準化した「リミテッドモデル」の2タイプが用意されている。シェル単品の価格は、スタンダードモデルが239万4700円、リミテッドモデルが355万3000円。シンプル仕様のスタンダードモデルでも、FFヒーター・ルーフベント・室内照明などが標準装備されており、ミニマムな旅を好むユーザーや、DIYでの快適化を前提としたユーザーには必要十分。ハイエンドキャンピングカーと同等の快適性を求めるなら、DC12Vクーラー・200Ahリチウムイオンバッテリー・130Wソーラーパネル・冷蔵庫などがパッケージングされたリミテッドモデルを選べばOKだ。

デシエルト02のリミテッドモデルのDC12Vクーラー

リミテッドモデルの最大のポイントは、室内にDC12Vクーラーが装備されていることだ。200Ahリチウムイオンバッテリーや130Wソーラーパネルを標準装備するなど、生活電源システムの充実度も文句なし。サブバッテリーでクーラーを長時間稼働することができ、暑い夏でも快適に旅やアウトドアを楽しめる。

デシエルト02のリミテッドモデルのDC12Vクーラーの室外機

DC12Vクーラーの室外機は、シェル後端の右側にセット。無骨なビジュアルが、デシエルト02のオーバーランドイメージを加速する。

デシエルト02のリミテッドモデルのキッチンカウンター

リア右手に配したコンパクトなキッチンカウンターには、ガラスカバー付きコンロ一体型シンクをビルトイン。コンロは扱いやすいカセットガス式で、給水・排水タンクは各10Lのポリタンクを採用している。

デシエルト02のリミテッドモデルの36ℓ冷蔵庫

リア左サイドのキャビネット上部には、36ℓ冷蔵庫を標準装備。一般的なビルトインタイプではなく、クーラーボックスタイプを採用することで、デシエルト02のワイルドなキャラクターを強調している。

デシエルト02のリア

トライトンとハイラックスに合わせてサイズを最適化した、最新トラキャンシェル・デシエルト02。荷台にシェルを積載した状態でもリアゲートを閉めることができ、低く構えたルーフの恩恵で高速巡行や悪路走行も快適にこなせる。ワイルドなオーバーランドスタイルで、見た目のカッコよさもピカイチ!「キャンピングカーでもスタイルにこだわりたい」「人とは違うキャンピングカーに乗りたい」という、個性派ユーザーにピッタリのトラキャンだ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

キャンピングカーライター一覧へ

キャンピングカー紹介
, , , , ,

MYSミスティック:アルミフレームによる個性派・軽量キャンピングカー
MYSミスティック:アルミフレームによる個性派・軽量キャンピングカー
レンタルキャンピングカーネット