オーバーランダースタイルで雪道を走破!タウンエースキャンピングカー「エクスペディション・ホーク」の実力をレビュー

キャンピングカー紹介
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オーバーランダースタイルで雪道を走破!タウンエースキャンピングカー「エクスペディション・ホーク」の実力をレビュー

キャンピングカーは、いつでもどこでも、快適な環境を提供してくれます。オフグリッドの大自然でさえ、キャンピングカー設備が整っていれば、ストレスを感じることはありません。その自由な行動パターンが、キャンピングカーの魅力といっていいでしょう。

でも、キャンピングカーのドライビングは、一般的なクルマよりもボディサイズが大きいため、運転に不慣れな人にとっては、不安を感じるかもしれません。アウトドアフィールドでは、その先に進みたいと思っていても、前へ進むことに躊躇してしまうシーンも出てくるはず。

そんな時、キャンピングカーが機動性の高いクロスカントリーSUVのようなモデルだったら、状況は変わってきます。キャンピングカーでは到達することができなかった、新しい世界に足を踏み入れることができるのです。

それを実証してくれたのが、今回の山梨旅を一緒に過ごした、プレシャス・モストRVエクスペディション・ホーク。最初は不安を感じていたものの、その走りに慣れてくるにつれて、楽しさを感じるほどの快適なドライビングになっていました。

エクスペディションと高級感を融合したタウンエースキャンピングカー

エクスペディションホークの車内

その名前からしても、エクスペディションモデルであることが分かりますが、室内に入ってみると、エクステリアデザインとのギャップに驚きます。インテリアは落ち着いた家具で統一されていて、キャビン内で過ごしていると、どんな状況下でも、外のフィールドの荒々しさを感じることはありません。

エクスペディションホークのベッドルーム

レイアウトはエントランス部分にリビングスペース、キッチンを通って奥へいくと、マルチルームと電子レンジがセットされたキャビネットがあり、最後部にベッドスペースが確保されています。ベッドルームはキャビンのオーバーハング部分に設置されていてスペース的にも余裕があります。

ホークのエントランス部分からリアのマルチルームまでの防水パネル

アウトドアでの利用を想定したエクスペディションモデルなので、エントランス部分からリアのマルチルームまで防水パネルが設置されているのが特徴です。スキーなどの時、濡れたままのシューズで室内の奥まで歩いて行けるのは便利。ブーツの脱ぎ履きも広い場所で行えます。

オーバーランダーとしての走りを感じるキャンピングカー

雪の山道を走行するホーク

悪路での走行を想定して、ボディの腰位置は高く、ギャップも容易に越えることができそうです。リアのオーバーハング部分は下部がえぐられているような逆スラントスタイルで、急坂の登り降りでボディ全体が大きく前後斜めになったとしても、キャビンを地面にヒットすることはないでしょう。

ホークのコンパクトなボディは狭い道でもスイスイ

ボディサイズは4930×1960×2700㎜。狭い道でもスイスイと登っていきます。雪山を進んでいると、途中で道がなくなったり、対向車が降ってきたりしますが、コンパクトなボディのおかげで狭い道での転回も余裕でした。リアの下部が凹んでいるので、岩などに当たる心配も軽減されます。

登山口に停めたホーク

山道を登っていくと登山口までやってきました。この先はクルマの進入が禁止されている場所です。周りをみると4WDのSUVばかり。エクスペディション・ホークの走破性を改めて感じる光景でした。ここで休憩をしながら、登山を楽しむのもいいでしょう。きっと、快適で安全な登山ができそうです。

ボディとキャビンを独立させて走行性を高めるタウンエースキャンピングカー

ホーク、キャビンと運転席がトンネルで連結

旅で使ったエクスペディション・ホークはキャビンと運転席がトンネルでつながっていました。オプション設定された装備ですが、リアのキャビンと運転席を行き来できるのは便利。カーテンを取り付ければ、冷気もバッチリシャットアウトしてくれます。

ホーク、キャビンと運転席の間のトンネル

トンネルは廊下の延長部分にあって、大人が1人通れるサイズ。運転席側から見ると、上の写真のような状態。FRPの開口部がリアのキャビンへとつながっています。旅行中は気温がマイナスになることが多く、外に出ることなくキャビンへ移動できるありがたみを感じていました。

ホーク、車両ボディとキャンピングカーのキャビン接合部

運転席のある車両ボディとキャンピングカーのキャビン接合部には。黒いラバーのようなものが挟まれていて、完全に固定されていないようです。バンク部分も車体と一体化していないのが分かります。

悪路走行中にボディがねじれたとしても、キャビンが独立しているおかげで、うまく力を逃がしてくれるように設計されているようです。ボディがねじれることで、不要なパワーを分散させ、車体全体を安定させます。横風を受けた時はバンク下部の隙間に風が流れ込んで、柔軟なボディ剛性の効果と合わさり、ハンドルが取られることも軽減されていました。

RVパークから徒歩圏内で白州のワインを楽しむぜいたく

ワイナリー「シャルマンワイン」

山から降りてきて、RVパークのチェックインを待っている時に見つけたのは、山梨のぶどうを使ったワイナリーシャルマンワイン。自社農園で摘んだぶどうや地元農家から仕入れたぶどうを使っているそうです。その歴史は古く1888年に創業して、1964年にこの地へやってきた老舗のワインセラーです。

ワイナリー「シャルマンワイン」のワイン製造工程

敷地内でワイン作りを続けていて、ワイン製造工程を見学することもできます。ぶどうの栽培に適した土壌と水の恵みが、おいしいワインを育てているようです。目の前の農園で作られたぶどうがこの樽の中に入っている、と思うと不思議な感覚です。

ワイナリー「シャルマンワイン」の売店

シャルマンワインで製造されたワインは売店で販売されています。試飲もできるので、好みの味を見つけてから購入することも可能なのです。宿泊地であるRVパークからも歩いていけるので、安心して試飲できるのもいいのではないでしょうか。

シャルマンワイン

住所
山梨県北杜市白州町白須1045-1
TEL
0120-35-2602
ホームページはこちら

道の駅はくしゅうのRVパークを拠点にしたキャンピングカー旅

道の駅はくしゅう

宿泊地として選んだのは、山梨県にある道の駅はくしゅうに併設されたRVパークです。エクスペディション・ホークの走破性を確認するために、近くに雪山があり、キャンピングカーの旅としても楽しみを満喫できる場所を探しました。この日は日中の気温が2℃。夜になると寒さも厳しくなってきます。

道の駅はくしゅうの車中泊スペース

道の駅はくしゅうのトイレ施設近くにキャンピングカー専用の宿泊施設RVパークを併設。遠くには甲斐駒ヶ岳の山並みが美しく見えます。先に紹介した林道は、この山の登山口までの道のりでした。平地まで戻ってくると、それほど雪は積もっていませんでしたが、気温は徐々に下がってきて最終的にマイナス5℃に。

道の駅はくしゅうで購入したおやき

RVパークのチェックインは道の駅のカウンターで行います。宿泊費を払うと、温泉のチケットを手渡されます。クルマで5分程度の場所にある尾白の湯のサービス券。タオルかソフトドリンクの特典が付いています。そして、少しお腹が空いたので、おやきを購入。野沢菜からあんこまで、味のバリエーションが豊富なセットでした。

RVパーク 道の駅はくしゅう

住所
山梨県北杜市白州町白須1308
TEL
0551-20-4711
詳細はこちら

タウンエースキャンピングカー「エクスペディション・ホーク」の充実装備

ホークのエアコン

RVパークのチェックインを済ませて、クルマに戻り、一息つきます。改めて車内を見てみると、装備が充実していることに気づきます。シンクの上には家庭用エアコンが設置されていて、その隣に電子レンジ。バッテリーにはリチウムイオンバッテリーが搭載されていて、安心して電気も使えます。

ホークのステップ

悪路走行に対応するため、車高が少し高く、キャビンへの乗り込みが大変なのでは?と思いましたが、このステップのおかげで、容易に車内へアプローチできました。電動式のステップでオート設定しておけば、ドアの開閉に合わせてステップが出てきます。さらにステップライトがしっかりと点灯してくれるので、夜間にトイレへ行く時も安心して、キャビンの乗り入れができました。

ホークのダイニングベッド

今回は1人で泊まったので、ダイニングベッドを展開して、広々と使っています。FFヒーターの吹き出し口も近く、下からの暖かさを感じながら就寝。壁側のベッドマットもそのままにしていたので、マットに囲まれるような状態で、最高に心地よい環境が整いました。

山梨を感じるキャンピングカー旅の楽しさを満喫

山梨名物、鳥もつ

旅行といえば食事が楽しみです。今回も山梨の名物を探して、近くの食堂へ。キャンピングカーの機動性も高いので、食事や温泉の施設へ移動するため、キャンピングカーを出すのが苦になりません。そして、たどり着いたのがほうとうののぼりを立てたお店。でも、山梨県の名物でもある鳥もつの文字に目が止まり、無理言って鳥もつ定食を作ってもらいました。

シャルマンワインの白ワイン

クルマに戻ると、近くのワインセラーシャルマンワインで入手した蔵出しの新酒をカップに注ぎます。まだ、ワインになりきっていない状態で、ワイセンラーでしか手に入れることができない珍しいお酒でした。このような、その場所へ行かないと手に入らないようなお酒と出合うのも、キャンピングカー旅ならでは。

白州のおいしいお蕎麦屋さん

翌日はそばで締めです。白州にはおいしいお蕎麦屋さんがたくさんあります。おそらく、おいしい水が影響しているのでしょう。訪れたのは平日でしたが、平日でも営業している場所を探して、峠を越えることになりました。山道でもエクスペディション・ホークは問題ありません。

ちなみに白州周辺は週末のみ営業しているお蕎麦屋さんが多いので、事前に営業日時を確認しておいた方がいいようです。

パートナーとしてのタウンエースキャンピングカー「エクスペディション・ホーク」

プレシャスのエクスペディション・ホーク

今回の旅ではプレシャス・モストRVのエクスペディション・ホークに乗って、山梨県白州周辺をドライブして、RVパークに宿泊する工程でした。正直、大きなキャンピングカーでは敬遠してしまうような道もありましたが、キャンピングカーのサイズ感が分かってくると、走りについては何のストレスを感じることはありませんでした。

PAに停めたエクスペディション・ホーク

高速道路を走行していても、トンネルから抜けた時、大型トラックに追い越される時など、いつもであれば緊張する場面ですが、いつの間にかそんな緊張感も忘れてしまっているほどでした。気づけば、横風の注意を促す「ふきながし」が真横に向いていても、ハンドル操作を気にすることはなかったのです。

アウトドアフィールドが似合うエクスペディション・ホーク

キャンピングカーはそれぞれのキャラクターがあって、使う人に合わせたモデルをセレクトするのが正しい、といえるでしょう。このエクスペディション・ホークはコンパクトなボディでキビキビと走り、アウトドアフィールドを駆け回っている印象強めです。だからか、ボディサイドについた泥がよく似合います。しかし、室内に入ると一変。最高の快適性を提供してくれる上質感にあふれています。アウトドアでのエクスペディションを感じながらも、最高の時間を過ごしたい。そんなぜいたくなオーナーにはぴったりのキャンピングカーといえるかもしれません。

今回エクスペディション・ホークをレンタルしたお店

Lots旅する車 イーアス高尾店

住所
東京都八王子市東浅川町550-1 イーアス高尾2階
TEL
042-629-9980
ホームページはこちら
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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