レクビィが作ったタウンエースの新車キャンピングカー2台が同時にデビュー

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レクビィが作ったタウンエースの新車キャンピングカー2台が同時にデビュー

ジャパンキャンピングカーショー2024の会場では、キャンピングカーのミドルサイズを担うタウンエースベースモデルが多数展示されていました。軽自動車より大きく、ハイエースよりも小さい、このクラスはキャンピングカーのエントリーモデルとしても人気のジャンルです。

ミニバンに乗っていた人であれば、タウンエースのサイズ感がちょうどいい、と感じるのではないでしょうか。この注目のタウンエースをベースにキャラクターのまったく違う2台の新車を同時に発表したのがレクビィ

ハイエース既存モデルのイゾラやソランをそのままコンパクトにしたようなアイデア満載のクルマでした。

いやされる優しい空間のタウンエースキャンピングカー「コット」

タウンエースキャンピングカー「コット」

レクビィから発表されたタウンエースのキャンピングカー2台は、かわいらしい雰囲気の「コット」とアウトドアテイストあふれる「ホビクル タウンランダー」です。上の写真のモデルがコット。ツートーンカラーの可愛らしい雰囲気が漂っています。

ボディサイズは4065×1665×1930mmで街中でも使いやすいサイズです。展示車両はボディカラーリングされていて、ボディサイズ以上の存在感を感じます。運転席ドア下部付近のフューエルリッドをオレンジにしたり、エクステリアデザインにアクセントを加えています。

タウンエースキャンピングカー「コット」の車内

インテリアはボディカラーと同じ系統のカラーリングで明るい印象です。セカンドシートには3人掛REVOシートを採用して、前向き、後ろ向きのセッティングができるようになっていました。セカンドシートの後ろにテーブルがあり、その後方にベンチが展開できるようになっています。

ベッド展開はセカンドシートをフラットにして、リアのマットを敷き詰めます。ベッドサイズは1800×1200mmで大人2名が寝られるサイズです。マット自体はコンパクトに分割されているので、使わない時にはサイドへ収納しておくことも可能。室内空間を効果的に使っていて、広さを感じるほどでした。

タウンエースキャンピングカー「コット」のリア側から見た車内

リア側には両サイドにキャビネットがセットされています。キャビネットのカウンタートップの間にボードを渡して、テーブルのようにも使えるようです。ベンチシートのマットを利用して、後ろ向きで座ってもいいでしょう。リアゲートを開けて、バックの景色を眺めながらのコーヒーブレイクなどもできます。

シンクは左側キャビネットにインストール済み。伸縮式のシャワーヘッドタイプなので、リアゲートを開けて、アウトドアでの利用も可能になっています。ちょっとした手洗いやペットの足を洗うのにも重宝しそうです。

タウンエースキャンピングカー「コット」の冷蔵庫

左側のキャビネットには冷蔵庫がセットされていました。タウンエースベースのコンパクトボディながら、上位モデルのハイエースと同じ大きめの容量49Lサイズが入っています。冷蔵庫は室内からも、車外からもアプローチしやすく、どこからでもドリンクが取りやすいのが好印象です。

電源システムも強化されていて、100Ahリチウムイオンバッテリーが標準装備されています。また、冷蔵庫、FFヒーターも標準装備され、快適性を追及したモデルといってもいいでしょう。

アウトドアテイストあふれるタウンエースキャンパー「タウンランダー」

タウンエースキャンパー「タウンランダー」

もう一台のタウンエースキャンピングカーがこのタウンランダーです。名前からしても、レクビィのホビクル・オーバーランダーと似ていて、同じようなキャラクターであることが想像できます。展示車両のカラーリングはグレーの落ち着いたイメージ。コットとは違うカラーで一気に印象が変わります。

タウンエースキャンパー「タウンランダー」の車内

インテリアは落ち着いたアースカラーで統一されていました。アウトドアテイストが溢れています。上の写真ではセカンドシートが前向きになっていますが、後ろ向きにセッティングすることも可能です。シートのスライド幅が大きいので、セカンドシートを前向きにしても、後ろ向きでもテーブルを利用できるようになっています。

セカンドシートの奥に写っているのは、ベッドレールのエクステンドスライダーで、レイアウトのアレンジで利用します。もちろん、後ろ側に収納できるので、乗り降りの邪魔になることはありません。

タウンエースキャンパー「タウンランダー」のリア

タウンランダーのコンセプトは車内を自由にアレンジできること。キャンプ好きであれば、たくさんのギアを持ち運ぶと思います。そんな時、車内レイアウトを自分の利用用途に合わせてアレンジすることで、たくさんのギアも整理整頓できるのです。

上の写真で確認したベッドレールエクステンドスライダーをフロント側に伸ばしておけば、ベッドマットを使って奥行きのあるスペースを確保できます。また、リア側のベッドマットをひっくり返すと荷物を固定するアンカーポイントが現れるので、上記写真下段のようにボックスを固定するのもいいでしょう。

タウンエースキャンパー「タウンランダー」のギャレー

キャンピングカー登録されるクルマにはギャレーが必須となりますが、コンパクトなモデルではスペースを確保するのが難しくなります。タウンランダーの場合はリアにまとめられていて、省スペースタイプ。このサイズであれば、車内も広く使えることでしょう。

また、タウンランダーの方はサブバッテリーシステムを搭載していなくて、ポータブルバッテリーを使用する仕様になっていました。それだけスペースも有効に使えそうです。ポータブルバッテリーを持っている人も多いので、こちらの仕様の方がいいという人も多いのではないでしょうか。

レクビィらしいアイデア満載のタウンエースキャンピングカー

断熱、制振、遮音処理

タウンエースながら、2つのモデルにはしっかりとした断熱、制振、遮音処理が施されているのがポイント。新しい素材を使っていて、薄い生地のようなシートが吸音、遮音、制振の効果を発揮して、遮熱シートを合わせることで、快適な室内空間を実現しました。

コンパクトモデルでは断熱処理が難しいのですが、新素材の採用で薄いシートでの施工が可能になりました。また、この軽さで制振効果を発揮するのは驚きです。これまでオーディオ用制振材を使っている人もいましたが、重量の圧倒的な軽量化が実現できることになるのです。

天井のダウンライト

天井のダウンライトが室内全体を照らします。LEDライトは8カ所に取り付けられていて、天井側の6個に加えて、右の黒いレール部分に場所を移動できるスポットライトが装着されています。オプションでマックスファンのベンチレーターを取り付けることも可能なので、室内の換気も効果的に行なえることでしょう。

オプションのフリップダウンモニターやリアに取り付けたスピーカーなどを装着すれば、車内環境はさらに快適になり、大型キャンピングカー同様のリラックス空間を手に入れることができるのです。

天井のダウンライト

2つのモデルに共通して標準装備として採用されていたのが、このサイドモールシステム。ミリタリーザックの背面のようなベルトループがたくさん用意されていて、バッグやポーチを固定できるようになっています。走行中もしっかりと荷物をホールドしてくれるので安心です。これも、コンパクトなスペースを有効に使うアイデアといえるでしょう。

今回紹介したタウンエースのキャンピングカー、コットタウンランダーは性格の違うモデルではありますが、どちらもレクビィらしいキャンピングカー作りを感じるこだわりの作り。使いやすさ、スペースの有効活用、これまでハイエースやキャラバンのキャンピングカーを作ってきた経験と技術が活かされているのがよく分かります

ちょうどいいサイズのキャンピングカーで、自分の理想に近いモデルを探しているのであれば、このキャラクターの違うタウンエースベースのキャンピングカー2種を検討してみるのもいいかもしれません。

レクビィ コット諸元

車体サイズ
全長4,065mm/全幅1,665mm/全高1,930mm
定員
乗車定員5人/就寝定員2人
価格
470万8000円〜

ホビクル タウンランダー諸元

車体サイズ
全長4,065mm/全幅1,665mm/全高1,930mm
定員
乗車定員5人/就寝定員2人
価格
409万2000円〜
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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