ハイエースキャンピングカー「リーク」と強力サブバッテリーシステムで家庭用エアコン稼働の快適空間に

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ハイエースキャンピングカー「リーク」と強力サブバッテリーシステムで家庭用エアコン稼働の快適空間に

キャンピングカーは進化を続けて、車内の生活環境も変わってきました。快適性を追求して、大型キャンピングカーはホテルのような豪華なモデルも登場しています。おかげで、キャンピングカーオーナーは1年間を通してアクティブに過ごしているようです。

最近では猛暑日が続くことも多く、キャンピングカーで夏を過ごすためにはエアコンが必要になってきました。キャブコンタイプであれば、スペースに余裕があるので、バッテリー容量を大きくして、室外機タイプのエアコンを取り付けるのは容易です。

しかし、ハイエースなどをベースにしたバンコンでは、スペースが限られてしまうので、エアコン搭載が難しかったのが現状でした。そこで、各社は研究・開発を続け、ようやく停車時でもしっかりと効くエアコンが搭載され始めた、といっていいでしょう。

そんななか、バンコンに家庭用エアコンを標準搭載することにしたのが、ナッツRVリークⅢ。数々のキャブコンを作ってきたメーカーで、既存のノウハウをバンコンでも活かして、強力な電源システム「エボライト」搭載モデルとして登場しました。

広々とした室内とモダンなインテリアで人気のハイエースキャンピングカー「リーク」

ハイエースキャンピングカー「リーク」の室内

リークはハイエースのスーパーロングワイドハイルーフをベース車両に使ったキャンピングカーです。広々とした室内が特徴で、モダンデザインが上質な空間を作り出しました。スペースを確保しながら、十分な収納力を誇る上部収納庫など、設備も充実しています。

セカンドシート、サードシートにシートアレンジがしやすいFASPシートを採用。走行中は全席前向きにすることができるので、乗用車のような使い方も可能です。サードシートもリクライニングするので、どの座席に座っても快適な旅を楽しむことができそうです。

大きなベッドエリア

リアには大きなベッドエリアが広がっています。ベッドエリアのヘッドクリアランスも十分に確保されていて、フロントから眺めると、リアに抜けるような広がりがあります。ベッドマットは分割して、取り外すことも可能。色々なアレンジができるようになっています。

リビングエリアのセカンドシート、サードシートを使ってもベッド展開ができて、リアのベッドエリアを合わせると4名が就寝できます。各スペースに余裕があるので、大人4名でも広々としていて快適。使いやすさと広さを実現したレイアウトです。

ラゲッジスペース

ベッド下は大きなラゲッジスペースとして利用できるので、たくさんの荷物を運べます。また、室内でくつろいでいる時、荷物が視界に入ってこないのもポイント。荷物が見えないことで、整理整頓されたスッキリとしたインテリア空間を演出してくれます。

ベッドマットを取り外せば、自転車などの大きな荷物も積み込めます。外したベッドマットはリアキャビネットへ収納可能で、カーゴスペースが有効に使えるようになっています。荷物に合わせて、ベッドマットを出し入れすることで、スペースが有効に使えるのです。

コンパクトなバンコンキャンピングカーなのに家庭用エアコンが使える

家庭用エアコン

リークⅢには高効率充電システムのエボライトが採用されました。これまでナッツRVのキャブコンへ搭載されていたシステムで、ユーザーから高い評価を得ている設備です。これまでのノウハウを活かして、今回初めてハイエースのバンコンに搭載しました。

強化された電源システムのおかげで、家庭用エアコンをストレスなく使うことができるようになりました。家庭用エアコンを1晩使っても、次の日に4〜8時間走行すれば、バッテリーはフル充電され、またエアコンを4〜6時間使えるのです。オプションのリチウムイオンバッテリーでさらに長時間の利用も可能です。

リークⅢでは、この家庭用エアコンが標準装備されます。年間を通して旅行を楽しみたい人にとっては嬉しい装備といえるのではないでしょうか。

キッチン

キッチンはエントランス部分となる左スライドドア付近にまとまっています。入口側にシンクがあり、シャワーヘッドを伸ばして、車外での利用も可能です。キャビネットには集中スイッチパネルや視認性の高いデジタルサブバッテリー残量計が設置されています。

シンク横には上開きの冷蔵庫があり、フタを閉じると作業台として利用できるテーブルトップになります。コンパクトなキッチンですが、必要な装備がまとまっていて、使いやすいレイアウトになっています。

ベッド下収納に電子レンジ

キッチンの隣、ベッド下には電子レンジが収納できるようになっています。リビングエリアから手を伸ばせば利用できる位置で、インテリアの一部としてスッキリとした印象。電子レンジの庫内もみやすく、調理の確認がしやすい位置でもあります。

電子レンジがあれば、簡単な調理も可能です。コンビニエンスストアの冷凍食品やチルド食品をうまく利用すれば、食料を大量にストックする必要もなく、簡単にバリエーション豊富なメニューを準備できるのは、旅を続けるユーザーにとってはありがたいのではないでしょうか。

ハイエースのキャンピングカーにウルトラ断熱システムを投入

ウルトラ断熱システム「エアフォリア」

キャンピングカーの性能は、充実した設備だけでなく、車内の環境を快適に保つための工夫が必要です。リークⅢには従来の断熱性能をはるかに超えたウルトラ断熱システム「エアフォリア」が使われることになりました。

エアフォリアは従来のグラスウールよりも優れた断熱性能を持つポリウール素材。素材が幾重にも重なり、たくさんの空気層ができることで、断熱効果を発揮するそうです。さらに、吸音性も兼ね備えているので、雨音などの軽減などにも効果を発揮することでしょう。

リークの室内の様子

ハイエースなどをベース車両にしたバンコンでは、特に天井からの太陽熱の影響が大きく、エアフォリアでしっかりと断熱されることになりました。さらに、横面の壁側にも、隙間なくエアフォリアが張り付けられていて、ボディ全体を断熱。エアフォリア自体は接着剤を使わないシックハウス対策品となっているそうです。

高い断熱ボディ加工をして、さらに窓からの熱も軽減するため、アクリル2重窓が取り付けられています。ハイエースのガラス窓は、外気温の影響を受けやすく、車内の温度を大きく変化させてしまいます。そこで、外気温の影響を受けにくいアクリル2重窓が採用されました。

断熱施工

リークⅢに施された断熱加工はボディ全体を包み込むように、側面からルーフにまで及んでいます。さらに、窓も高い断熱効果を発揮して、熱の侵入も防ぐ徹底ぶり。バンコンに最高の環境を作り出し、ユーザーへのホスピタリティを提供しようとする、ナッツのこだわりが感じられます。

大型キャンピングカーのような快適な空間と装備が欲しいけど、大きなボディは必要ない、というユーザーも多くいます。そんなユーザーに向けて、強力な電力システム、高い断熱効果を発揮するリークⅢは魅力的な存在となることでしょう。

リークⅢ諸元

ベース車両
スーパーロング・ワイド・ハイルーフ(キャンパー特装車)
車体サイズ
全長5,380mm/全幅1,940mm/全高2,285㎜
定員
乗車定員7名/就寝定員4名
価格
¥7,590,000〜
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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