シックでモダンな内装のハイエースキャンピングカー「ファイブスターTYPEⅡ」に迫る

ハイエースのキャンピングカーをメインに展開するケイワークス。リチウムイオンバッテリーを標準搭載し、強力な電源システムを備えるキャンピングカーなどが有名です。

そのケイワークスでは、ハイエースキャンピングカーのフラッグシップモデルシリーズとしてオーロラ・エクスクルーシブを展開しています。

オーロラ・エクスクルーシブには、アーチザン、ファイブスターという車種があり、それぞれTYPEⅠとTYPEⅡが設定されました。

充実した装備にこだわりの調度品、そして、ユーザーの使い方に合わせたレイアウトが目を引きます。そのなかから、今回はファイブスターのTYPEⅡに焦点を当ててみました。

ハイエースのワイドボディのみに設定されるキャンピングカーの内装

オーロラ・エクスクルーシブ 5star（ファイブスター）は対面対座のラウンジスタイルを採用していて、5名乗車、2名就寝のインテリアレイアウトです。

レイアウト違いでTYPEⅠとⅡがあり、TYPEⅡはハイエースのワイドボディのみに設定されたモデル。

ワイドボディの幅広い車内空間を利用して、冷蔵庫の位置をエントランスドア付近に設置しているのが、大きな特徴となります。

リア側にはキャビネットを両サイドにセット。家具に使われている無垢材とアクセントになるメタルパーツが組み合わされ、シックでモダンなインテリアが完成しました。

ケイワークスオリジナルのセカンドシートを倒すと、簡単にフルフラットベッドを展開できます。テーブルはフルフラット状態でも利用できるように支柱の位置を調整できるようになっていました。

厚さ、形状など、座り心地を優先させたオリジナルのセカンドシートは、TYPEⅠで横幅140㎝、TYPEⅡで120㎝のサイズとなっていて、TYPEⅡはリビングスペースに空間が生まれました。

国産ハンドメイドの家具が、ラグジュアリーな雰囲気を作り出しています。家具の天板には無垢材を使って、ウォールナット材のヴィンテージ感が追求されたそうです。

ライトのベースなど、統一感のあるウォールナットテイストが散りばめられています。

シンクにはコンロがついていて、ガラスカバーを閉じると、大きなカウンターテーブルとしても利用可能。ステンレスシンクもインテリアの雰囲気にあった上質さを感じるセレクトです。

リチウムイオンバッテリーが標準搭載されたハイエースのキャンピングカー

オーロラ・エクスクルーシブ 5starには大容量のリチウムサブバッテリーシステム「Mevius」が標準装備されます。このシステムはケイワークスのオリジナルアイテム。バッテリーメーカーと連携して開発が進められてきました。

この強力なバッテリーシステムに加えて、充実した電気装備が標準装備されているのが特徴といえるでしょう。キャビネットに収まる電子レンジも標準装備となります。

リアにはクーラーまで標準装備されています。外部電源に頼ることなく、搭載されているサブバッテリーのみでクーラーを稼働することも可能です。エンジン停止状態でも約6時間クーラーが稼働できるので、熱帯夜でも快適に過ごせるのではないでしょうか。

バンコンの中に広さを感じる室内レイアウトを実現

オーロラ・エクスクルーシブ 5starに設定された2つのモデルは室内をどのように使うかによって、選び方が変わってきます。

このTYPEⅡは車内での移動もしやすい、スペースにゆとりのあるレイアウトになっています。その室内の広さを確保したのはオリジナルセカンドシートの存在でした。

横幅120㎝のシートは、左右中央から少し右側にオフセットして、装着されています。その結果、左側にスペースが生まれ、エントランス側に冷蔵庫をセットできるほどのスペースを確保することができたのです。

ワイドボディであり、シートのサイズをコンパクトにしたことで、スペースが生まれ、左側のスライドドアから入り込むと、玄関ポーチのような空間を利用できます。

このようにエントランス部分が広く確保されていると、ちょっとした荷物をシート横に置いておくこともできたり、靴を脱ぎ履きする時も余裕があり、何かと便利です。

セカンドシートが右側にオフセットされているので、右側のフロアはドア付近まで延長されました。本来のステップ部分がカバーされているのですが、このスペースを収納として利用することも可能です。

充実の装備がたくさん詰め込められたオーロラ・エクスクルーシブ 5star

オーロラ・エクスクルーシブ 5starに搭載されている電源システムはメビウスシステムⅡというモデルで、これまでの電源システムをさらに進化させたタイプです。

メビウスシステムⅡにはリチウムイオンバッテリー容量100Aタイプを3個搭載して、大容量を実現しました。

電気の入力も強化され、外部電源システム＋サブバッテリーチャージャーで最大50A、310Wソーラーパネル＋充電システムで最大20A、走行充電システムで最大60Aの電気入力を確保しています。

入力が大きく確保できることで、大容量リチウムイオンバッテリーもしっかりと充電してくれるので安心です。

外部からの電源入力は2系統確保されていて、2つの電源を同時に車内へ送り込むことができます。家電を外部電源のみで稼働させれば、車内で電気を使っていても、効率よくサブバッテリーへの電気を供給できるようになるのです。

その他にも、Dピラー部分にスピーカーが埋め込まれていたり、助手席側リア後方ウインドーにブラインドが取り付けられ、遮光カーテンも6面分が用意されているなど、至れり尽くせりの標準装備です。

充実した標準装備なので、オプションで設定されているメニューは少なめ。FFヒーター、家具メラミン仕様のグレードアップ、ポップアップ、2段ベッド程度です。ケイワークスのバンコンで人気のある、ステンレス床下収納はオプション設定になっていました。

落ち着きのあるインテリアに囲まれ、充実した装備で快適に過ごす。そんなキャンピングカーライフをすぐにスタートできるのが、このオーロラ・エクスクルーシブ 5star（ファイブスター）ともいえるでしょう。