大きさもちょうどいい!人気のノアがアルトピアーノからキャンパー仕様になって登場

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大きさもちょうどいい!人気のノアがアルトピアーノからキャンパー仕様になって登場

トヨタモビリティ神奈川オリジナルブランドのアルトピアーノに新しい車種が加わりました。これまで、タウンエース、ハイエースをベースにしたキャンパー仕様モデルを展開してきましたが、今回は乗用車ベースのノアとヴォクシーがアルトピアーノになって登場したのです。

サイズ、乗り心地は、人気最新モデルのノア・ヴォクシーと同じ。キャンパー仕様が気になるけど、バンベースのクルマはちょっと…… という人も、このアルトピアーノシリーズのノア・ヴォクシーであれば問題なく、セレクトできる車種となるのではないでしょうか。

今回はこのニューモデル、特別仕様車「ノア」アルトピアーノを詳しくチェックしてみたいと思います。

スタイリッシュなポップアップルーフがキャンピングカーとしてのスペースを確保

特別仕様車「ノア」アルトピアーノ

デビューから20年以上のロングセラーモデル「ノア」。多くのユーザーに支持されながら進化を遂げ、ミニバンの使いやすさを追求したクルマです。2022年に4代目となり、最新のテクノロジーを搭載して、クルマとしての機能性も高いモデルといっていいでしょう。

全長4,695㎜×全幅1,730㎜×全高1,895〜1,925㎜のボディサイズで、街中を走行するのにもちょうどいい大きさです。また、乗車定員も7〜8名という余裕のスペースが広がっています。

今回、このベースとなるノアのガソリン仕様2WDにポップアップルーフを取り付けた特別仕様車が新しいアルトピアーノです。フロントウインドーからの立ち上がりから、流れるようにポップアップルーフへとボディラインがつながっています。

「ノア」アルトピアーノのリア

リアから眺めるルーフトップも美しいです。ベースとなるノアのボディラインをそのまま活かして、ポップアップルーフの存在感をあまり感じることがありません。

ルーフを取り付けましたが、全高は2000㎜に抑えてあるそうです。ショッピングモールなどの立体駐車場では、低くても2.1m以下という場所が多いので、ストレスなく駐車場を探せるのではないでしょうか。

「ノア」アルトピアーノのポップアップルーフ

ポップアップルーフを立ち上げると、全高は約2,950㎜。テントの骨組みは、スイングタイプで、フロント側も立ち上がる仕様になっています。ルーフトップ内部にはフロント側で約200㎜の高さが立ち上がるので、足元にも余裕が生まれ、大人でも快適に過ごせる広さがあります。

そのデザインも秀逸です。立ち上がるルーフ部分の形状に特徴があり、曲線で構成されたデザインであることが分かります。軽量化と強度を高める機能的デザインでもあるのです。

ポップアップルーフ土台部分はスライドドア上部の形状に合わせて内側に入っていました。ルーフトップ床面積をなるべく広くするためでもあり、両サイドへ幅を出しながら、センター部分にスペースを持たせることで、デザイン上でもライトな感覚を与えてくれます。

ポテンシャルの高い人気のミニバンはキャンパー仕様としても使いやすい

「ノア」アルトピアーノの車内

キャンピングカーなどの車内の快適性は、一般的にキャンパー架装に依存することが多いといえます。でも、このロングセラーの「ノア」は、ベース車両の快適性が、そのまま利用できるところがポイント。

車両の内部はノーマルのままですが、クルマ本来のポテンシャルが高いので、キャンパーとしての使い勝手も非常に高いといえます。

例えばこのセカンドシートのスライドレール。前後に大きく可動範囲が取られていて、シートの足元には余裕があります。また、リアの荷物に合わせて、フロント側へセカンドシートを移動することも可能です。

「ノア」アルトピアーノのフラットになるフロア

ノアは3列シート仕様になりますが、サードシートはワンタッチで跳ね上げることができます。レバーを引き上げると、ロックが外れて、そのまま両サイドの壁へ収納されるように折り畳められます。

セカンドシートのシートレールが長いので、荷物に合わせて、シートを前後させて、効率よくラゲッジスペースを使えるようになっています。

シートをロックする金具部分がやや凹んでいますが、フロアはほぼフラット。荷物の収まりも良さそうです。

「ノア」アルトピアーノのセカンドシート

撮影車両はセカンドシートがそれぞれ独立したキャプテンシート仕様でした。肘掛け、サイドテーブルが取り付けられていて、ラグジュアリーな仕様です。

セカンドシートを後方へ移動すれば、足元も広くすることができるので、快適にロングドライブができそうです。フロントシート以外のパッセンジャーシートにも、このような快適性を追求しているのが、乗用車として進化してきたミニバンらしいとも感じます。

クルマとしての機能性は高級キャンピングカーに匹敵

「ノア」アルトピアーノの運転席

「ノア」の室内が、キャンパー仕様に適している機能性を有していることが分かりましたが、クルマ本来の機能性も目を引きます。

最新の乗用車として生まれているので、まずはドライビングフィールが非常にいいことが挙げられます。ハンドリング、パワー、すべてが快適に操作できるのは、最新モデルならでは。

各種安全装置やドライビングサポート機能など、キャンピングカーではあまり導入されていない、ドライビング向上の機能も盛りだくさんです。

オプションのフリップダウンモニター

また、オプションも充実しています。フリップダウンモニターなどは純正パーツとして、きれいに取り付けられていました。また、リアクーラーの操作パネルがセカンドシート上部にあるように、リア後方へエアコンの風を送り込むことも可能です。

サイドステップ

こちらはスライドドア部分に取り付けられた、自動伸縮タイプのサイドステップ。ちょっとしたスペースではありますが、車内への乗り込みがしやすくなります。特に小さいお子さんなどは、ステップ部分が広くなることで、足元に不安を感じることはありません。

デザイン性を活かしながら、機能性を追求したポップアップルーフ

「ノア」アルトピアーノの車内

特別仕様車「ノア」アルトピアーノの車内は、一見すると、ノーマルと同じ仕様です。唯一の違いは天井に取り付けられたライトとルーフへの入り口。車内への出っ張りもなく、車内にいると、キャンパー仕様であることを忘れてしまうぐらい、ノーマル然としています。

ルーフへの入り口

ルーフへの入り口はサードシート上部にあり、セカンドシートの背もたれなどに足をかけると、簡単に上部へ上がることができます。閉じた状態でも、テントの巻き込みが車内へ垂れ下がるようなことはなく、スッキリとしています。

閉じた状態では、2本のベルトが、入り口付近で固定されて、ルーフ全体が上がってしまうことを防いでくれます。

ルーフトップ

ルーフトップ入り口部分の開口部にはカバーがあり、完全なフラットフロアを作ることが可能です。床の広さは約1020㎜×1970㎜。大人2人が寝られる広さです。対荷重も110㎏もあり、フロアがしっかりしている印象でした。

内部の天井高は、リア側の最も高い場所で約960㎜。大人が座った状態でも、頭がぶつかることなく、余裕のある空間になっています。

窓は3面に取り付けられていて、それぞれ、バグネットが付いていました。上部の天井には、収納時に便利なハンドルが取り付けられ、その前側にLEDの室内灯を装備しています。

今回は特別仕様車「ノア」アルトピアーノをチェックしましたが、兄弟車でもあるヴォクシーも同じ仕様でアルトピアーノが設定されています。サイズや機能は同じなので、外装デザインの好みによって、ノア・ヴォクシーのどちらかをセレクトしてみるのもいいのではないでしょうか。

トヨタモビリティ神奈川のアルトピアーノは、ディーラーが販売する信頼性とクオリティの高さから、人気のあるクルマでした。そのなかでも、乗用車ベースのアルトピアーノを望む声もあったそうです。

今回、人気のミニバンモデル「ノア」「ヴォクシー」がアルトピアーノになったことで、さらに多くの人がアルトピアーノの楽しさを体験することになるのではないでしょうか。

特別仕様車「ノア」・「ヴォクシー」アルトピアーノ価格

・ノア Xグレード 344万円
・ヴォクシー S-Gグレード 386万円
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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