![東和モータース販売がフィアットデュカトのキャンピングカー「スペランツァ」をラインアップ](https://camping-cars.jp/wp-content/uploads/2023/03/speranza_01.jpg)
2023年のジャパンキャンピングカーショーで話題になったフィアットデュカト。各社からニューモデルが続々と発表されています。
そんななか、東和モータース販売からもフィアットデュカトベースのキャンピングカースペランツァが発表されました。
デスレフなど、数多くの輸入キャンピングカーを販売してきた東和モータース販売が、どのような輸入車ベースの国産キャンピングカーをラインアップしたのか?
その全容をチェックしてみましょう。
目次
フィアットデュカトベースのバンコンキャンピングカー2タイプが登場
![スペランツァ540Cの車内](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_02.jpg)
東和モータース販売から発売されたのは、フィアットデュカトベースのスペランツァです。レイアウトの違いで540Cと540Mの2車種が設定されました。
ベース車両は正規輸入販売された車種のなかで最もコンパクトなL2H2タイプ。コンパクトといっても、ベース車両のキャビンスペースは全長2960㎜×全幅2000㎜×全高1970㎜もあります。
上の写真はスペランツァ540C。リビングスペースが広く、セカンドシート後方にクローゼットが設置されています。
![スペランツァ540Cのクローゼットの内部](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_03.jpg)
クローゼットの内部は奥行きがあるので、洋服を掛けてもスペースには余裕があります。内部はダウンライトが明るく照らしてくれるので、奥の方へ荷物を入れていても、取り出しやすいのではないでしょうか。
![スペランツァ540Mの車内](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_04.jpg)
マルチルームを利用したいオーナーにとってはこちらの540Mになります。リビングスペースが上の540Cと比べて、少し狭くなっているのが分かると思います。
とはいえ、十分なスペースが確保されているので、テーブルの位置などを調整すれば、食事などをしていてもストレスを感じることはありません。
![スペランツァ540Mのマルチルームの内部](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_05.jpg)
マルチルームの内部は広々。トイレを置いたり、シャワールームとして利用する以外にも、濡れたアウトドアウェアなどを保管する場所としても使えます。
乗車定員は6名、就寝定員は540Cで大人2名+子供2名、540Mで大人2名で、ファミリーでも利用できる多人数乗車モデルです。
キャンピングカーをどのように使いたいかを考えて、540Cか540Mのどちらかを選ぶのがいいかもしれません。
バンコンキャンピングカーで2個目のリビングを実現したレイアウト
![スペランツァのリアスペース](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_06.jpg)
リアスペースは540Cと540M共通のレイアウトになります。そこには、なんとリビングスペースが確保されていました。
バスコンなどのロングボディキャンピングカーでみる、2ルームタイプのレイアウトです。室内高が1970㎜あるので、空間としても十分な広さがあります。
リアゲートを開けて、オープンリビングとして使っても良さそうです。このリアゲートも国内での利用を考えて、横幅を取らずに大きく開くように、ヒンジ部分が加工されているのです。まさにジャパンクオリティといえる仕様ではないでしょうか。
![リビングエリアのベッドルーム展開](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_07.jpg)
リビングエリアはベッドルームとしても利用できるようになっています。リビングエリアのベンチの背もたれマットを外して、敷き詰めれば完成です。
フロントと隔離された空間で、プライベートもしっかりと確保できるレイアウトになっています。
![電動昇降ベッドのスイッチ](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_08.jpg)
リアのリビングスペース上部には、オプションのベッドが収納できます。電動昇降ベッドでスイッチ1つで簡単に昇降できるのがポイント。
電動昇降ベッドを使えば、リビングテーブルの上はそのままで、ベッドを展開することもできるかもしれません。この仕様であれば、リビングスタイルからのベッド展開も楽々です。
![電動昇降ベッド](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_09.jpg)
上部から吊り下げているのですが、レールなどを使って固定されているようで、不思議なほどまったく揺れません。昇降ベッドに不安を感じている人でも、安心して熟睡できるでしょう。
電動昇降ベッドでもヘッドクリアランスは十分に確保されています。まだプロトタイプなので、ベッドマットの仕様やベッドの高さなどは、変わるかもしれないそうです。
この電動昇降ベッドをオプションで装備すれば、就寝定員は大人4名。フィアットデュカトベースのキャンピングカーとしては、収容人数の多いモデルになります。
国産の使いやすさを追求したフィアットデュカトキャンピングカー
![スペランツァのシンク](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_10.jpg)
エクステリアのデザインはヨーロピアンでありながら、インテリアの装備は国産キャンピングカー同様の使いやすさが特徴です。
シンクなどは深さのある使いやすいサイズが採用されていました。備え付けのコンロはなく、広々としたテーブルカウンターを使えるようになっています。
旅先での調理をあまりしないオーナーにとっては、こちらの方が使いやすい仕様といえるかもしれません。
![スペランツァのクーラー](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_11.jpg)
家庭用エアコンを装備することも可能です。標準装備されるフィアット専用リチウムイオンバッテリー200Ahを使ってバッテリーのみで稼働します。オプションの400Ahバッテリーを組み込めば、一晩中、利用することも可能です。
冷蔵庫はエントランスのスライドドア部分に設置されていました。室内からも車外からもドリンクが取り出しやすいように、ドアが両方開く仕様です。
![冷蔵庫の扉を右から開いたところ](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_12.jpg)
![冷蔵庫の扉を左から開いたところ](/wp-content/uploads/2023/03/speranza_13.jpg)
ヨーロッパでは圧倒的なシェアを誇るフィアットデュカト。その走行性能、パワーなど、長年の歴史によって築かれた性能をベースに、国産の使いやすさを追求したレイアウトと装備を組み込んで、スペランツァが誕生しました。
ボディカラーは6色から選べ、家具10種類、ファブリック16種類、テーブル/調理台メラミン板4種類もバリエーションがあります。このように豊富なアレンジができることも、これまでのフィアットデュカトベースのキャンピングカーとは一線を画すキャンピングカーであることが分かります。
スペランツァ諸元
- ベース車両
- フィアットデュカト
- 車体サイズ
- 全長5,410mm/全幅2,050mm/全高2,525㎜
- エンジン
- ディーゼル2.2L
- 駆動方式
- 2WD
- ミッション
- 9AT
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員2(4)名
- 価格
- 9,790,000円(税込)~