自分好みにカスタマイズしたり、ドライブや旅行に行ったり、クルマを使った楽しみ方は人それぞれです。
そんなクルマがあるライフスタイルをサポートするブランドとして注目されているのがゴードンミラー。
ガレージから拡張するライフスタイルをコンセプトに、アフターパーツなどを扱っているオートバックスのプライベートブランドとして誕生しました。
さまざまなアイテムを展開していているので、オートバックスの店頭でGORDEN MILLERのブランドを見かけた人も多いのではないでしょうか。
そのラインアップのなかにはキャンピングカー仕様のクルマもあるのです。ハイエースをベースにしたモデルとNV200をベースにしたモデルの2種類。
今回はこのゴードンミラーが展開するゴードンミラーのクルマに注目してみました。
目次
ゴードンミラーの世界観が広がるガレージで全ラインアップをチェック
ゴードンミラーの店舗は全国に10店舗展開していますが、すべてのクルマが揃っているのはGORDON MILLER KURAMAEのみ(2022年9月現在)、ということで、東京の蔵前へ行ってみました。
大きなガレージのような空間に、クルマから小物まで、たくさんのアイテムが並んでいます。
ブランドのスタートはガレージで使うアイテムを展開していましたが、今では、ガレージから発展するライフスタイル全般をカバーする総合ブランドへと進化。そのすべてがここに集まっているそうです。
ゴードンミラーが作ったハイエースベースのキャンピングカー「GMLVAN V-01」
そのなかでも一番目立っている存在が、このGMLVAN V-01。トヨタのハイエースバンDXをベース車両にしたキャンピングカー仕様のクルマです。
全体的なボディシルエットには大きな変化はないのですが、リアにオリジナルエンブレムを取り付けていたり、そのテイストはハイエースとは大きく異なるものでした。
一番の特徴がこのフロントマスク。丸目ライトにオリジナルボンネットフードを装着しています。
「GORDON MILLER」のブランドロゴが浮き彫りになっていて、手の込んだ作りです。ヘッドライトも四角が丸になっただけでなく、車検対応など、技術的な側面をクリアするのに、ハードルも高かったと考えられます。
室内はシンプルな作りで、あえて装備を少なくしているのがポイントです。
オートバックスではこれまでにも本格的なキャンピングカーを販売していましたが、お客さんのなかには、「そこまで必要ない」「ちょっと大きい」という意見もあったそうです。
そこで、現場の声をフィードバックして、この程よいシンプルな設備のモデルが誕生したのです。
セカンドシートをリアに向けて、コンパクトなテーブルを挟んで、リア側にはベンチに使えるボードを設置。
ダウンライトが天井に埋め込まれていて、クルマの停車時はポータブルバッテリーから電源供給できるようになっています。
天井、ベンチ部分にはアカシアのリアルウッドが使われました。
当初は、メンテナンスなどを考えて、無垢の木への抵抗があったようですが、本格的なバンライフスタイルを長く、そして、木材のエイジングでさえ楽しんでほしい、という思いから採用されたそうです。
長くクルマを楽しんでもらうために、ベース車両はすべて新車、というのもこだわりです。
ゴードンミラーのクルマは、すべて、全面断熱、カーテンが標準装備されていているので、すぐに使えるのも便利です。
リアのボードをセットして、セカンドシートを倒せば、簡単にフルフラットの状態に。ここに、キャンプ道具のベッドや寝袋を使えば快適なベッドスペースになります。
初めてのお客さんには、手軽に楽しんでもらいたいので、「キャンプ道具でなくても、自宅で使っている寝具などで、バンライフをスタートしてください」ともアドバイスしているそうです。
オリジナルカラーのNV200でコンパクトなキャンピングカーを提供
ハイエースが大きいと感じるのであれば、NV200をベースにしたGMLVAN C-01もあります。
ボディは2WDで全長4400㎜×全幅1695㎜×全高1855㎜というコンパクトサイズ。これなら今乗っているクルマからの乗り換えも抵抗ないのではないでしょうか。
カラーリングはオリーブドラブ、コヨーテの2種類。ゴードンミラーオリジナルカラーで、日産のラインで塗装されていて、そのクオリティはメーカー純正の仕上がり。
ボディ形状はノーマルのNV200とほとんど変わりませんが、フロントにもオリジナルエンブレムが装着され、エクステリアデザインのアクセントになっています。
インテリアはハイエースベースのGMLVAN V-01と同じように、リアルウッドで覆われています。
ハイエースに比べると、室内は小さくなりますが、ベッド下が収納になるので、キャンプ道具などもたくさん積み込めます。
今まで、ミニバンなどでキャンプをしていた人にも、「荷物がたくさん積み込める」と好評のようです。
ハイエースとNV200をベースにした2台は、クルマというよりはキャンプギアの延長線上にあるようでした。その使い方はオーナー次第で、いろいろな展開が楽しめそうです。
ガレージから始まったゴードンミラーが目指すブランド展開
お店の奥には、ゴードンミラーの定番アイテムが揃っています。一部のオートバックスではプライベートブランドとして販売されているアイテムです。そのすべてのラインアップが揃っている、といっていいでしょう。
ゴードンミラーではアパレルも展開していて、GORDON MILLER KURAMAEでは広いスペースが確保されていました。
ガレージで楽しむための服をコンセプトに、そのまま街に出かけてもいいデザインになっています。クルマに乗っている時に使いやすいように、ポケットの位置を変えたり、細かい工夫がみられます。
人気アイテムはこのスタッキングトランクカーゴ。アウトドアテイストあふれるオリジナルデザインで、クルマとの相性も良さそうです。
サイズも各種あるので、色々なサイズを集めて、トータルコーディネイトして使いたくなってしまいます。
こちらのコーデュラフロントシートカバーも人気だそうです。アウトドアなどで使われている、高強度のコーデュラ素材が採用されていて、アウトドアシーンでラフに使うにはぴったりなシートカバーです。
アメリカ生まれのコーデュラは素材としてもブランド化していて、いろいろなアウトドア用品に採用されてきました。ゴードンミラーでもコーデュラを使ったアイテムをたくさん展開しています。
カラーリングも豊富で、オリーブ、コヨーテのカラーはゴードンミラーのオリジナルだそうです。その世界観を出すため、わざわざオリジナルカラーを作ってもらうなど、相当のこだわりを感じます。
ガレージから発展するライフスタイルを追求して、ギア、そして、クルマまで作ってしまったゴードンミラー。
クルマにまつわるすべてを提供できるようにしたい、とGORDON MILLER KURAMAEにはタイヤ交換や点検などが行えるガレージも用意されています。
アイテムやクルマだけに止まることなく、いろいろなもの・サービスが提供されているのです。言い換えれば、ガレージからスタートする楽しいライフスタイルがここにあるともいえるでしょう。
GORDON MILLER KURAMAE
- 住所
- 東京都墨田区本所1-22-1
- 電話
- 03-3626-5005
- 営業時間
- 11:00〜20:00(火曜日定休)
GMLVAN V-01諸元
- ベース車両
- トヨタハイエースDX
- 駆動方式
- 2WD/4WD
- エンジン
- 2.0L・ガソリン/2.8L・ディーゼル
- サイズ
- 4,695×1,695×1,980㎜
- 定員
- 乗車定員:6名/就寝定員:3名
- 販売価格
- ¥5,500,000〜
GMLVAN C-01諸元
- ベース車両
- ニッサンNV200バネットDX
- 駆動方式
- 2WD/4WD
- エンジン
- 1.6L・ガソリン
- サイズ
- 4,400×1,695×1,855㎜
- 定員
- 乗車定員:5名/就寝定員:2名
- 販売価格
- ¥4,400,000〜