クルマを乗り換える時、デザインや性能も気にしますが、最終的には自分の趣味や使い方に合わせてクルマ選びをする人が多いと思います。キャンプをする人であれば、たくさんの荷物を積み込めるタイプが選ばれるのではないでしょうか。
最近ではキャンピングカーの存在が身近になったこともあって、キャンピングカーもクルマ選びの1つの選択肢となりました。
でも、キャンピングカーと聞くと、大きくて、ちょっと高いイメージではありませんか。そんな不安を解決してくれるのが、コンパクトなキャンピングカー仕様のクルマです。
各メーカーからいろいろなモデルが販売されていますが、今回はトヨタモビリティ神奈川が販売しているキャンパー アルトピアーノ(以下アルトピアーノ)に注目してみました。
キャンプが趣味の人にもおすすめできるクルマです。もしかしたら、キャンプするなら荷物がたくさん載せられないとダメ!、といったイメージが変わるかもしれません。
目次
コンパクトなタウンエースのキャンピングカーがちょうどいい
アルトピアーノはトヨタモビリティ神奈川が販売している、タウンエースをベースとしたキャンピングカー仕様のクルマです。トヨタモビリティ神奈川のオリジナル車両なので、販売されている地域は神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県、山梨県、静岡県のみとなります。
一般的なミニバンよりもさらにコンパクトなボディサイズで、運転しやすく、街中のドライブもストレスフリーです。大きなクルマで知らない街に行きたくありませんが、このサイズであれば、ちょっと冒険して、知らない街をドライブしてみたくなります。
愛嬌のある顔にパステルカラーのボディなど、その可愛らしいエクステリアデザインが目を引きます。関東の人であれば、この特徴的な2トーンカラーを街で見かけた人も多いのではないでしょうか。
クルマにキャンプ道具を積み込もうとした時に……
それではキャンプに行くことを想定して、キャンプ道具を並べてみました。用意されたのは以下のアイテムです。
- テント
- クーラーボックス
- ウォータージャグ
- シャワーセット
- 折り畳み椅子
- マット
- ポータブル電源
- リビングテーブル
- 棚
- 寝袋
- 大型ランタン
- 小型ライト
結構な点数になってしまいましたが、キャンプをしている人であれば、もっと荷物は多いよ、と感じているかもしれません。とりあえず、最低限の荷物を並べてみました。
さらに加えて、タープや着替えの洋服を入れたバッグなどが追加されると思います。そう考えると、荷物はどんどん増えていってしまいます。
やはり、キャンプをするのであれば、この荷物が余裕で載るぐらいのラゲージスペースがあるクルマを欲しくなるかもしれません。
アルトピアーノがキャンプギアになる!?
大量に並べられたキャンプ道具を前に呆然と立ち尽くすパパさん。そんな光景をキャンプ場でよく見かけます。あの大量の荷物をどうやって積み込むか、収納テクニックの見せ所です。
でも、その荷物を積み込む先のクルマに、今積み込もうとしているキャンプギアの機能があったら、どうなるのかを想像してみてください。
アルトピアーノの車内には大きなテーブルがあり、レイアウト変更でベッドを展開できます。キャンプ場で過ごすのは、クルマの中で十分なのです。
車内のテーブルの上に食べ物を並べて、ソファタイプのベンチに腰をかけて食事をします。そして、外の景色を眺めてリラックス。夜がやってきたら、シート位置をずらしてベッド展開。寝袋を広げれば、心地よい眠りが待っています。
居住スペースとなるテント、マット、テーブル、イス。その役割はクルマが補ってくれるので、改めてキャンプ道具を持ち運ばなくていいのです。
コンパクトなアルトピアーノに電源ユニットをインストール
- テーブル
- ベッド
- 天井LED照明
- コーナーテーブル&収納ラック
ここまでの装備がすべてアルトピアーノに標準装備されています。キャンプを想定した使い方でも、その機能性は十分に発揮されることでしょう。さらにオプションパーツを追加すれば、快適性はますます向上します。
電装系のオプションとして設定されているのは、クルマのバッテリーとは別にサブバッテリーを組み込む基本電源ユニット(27万8300円)、その電気を利用してドリンクなどを冷やす18L冷凍・冷蔵庫(8万8000円)、車内の空気を排出して快適な環境を整える窓用4連排気ファン(8万8000円)などです。
ここまでそろえれば、本格的なキャンピングカーと変わらない性能を発揮してくれることは間違いありません。
基本電源ユニットを組み込むことで、天井のライトが2個に増えたり、AC100Vのコンセントが使えるようになるなど、車内での生活は一変します。この機能性をキャンプ場へ持ち込むと、電気に関しては無敵です。もう、ポータブル電源はいらないかもしれません。
アルトピアーノが本格的なキャンピングカーになる
車内でくつろげる空間があり、安心して使える電源があれば、それだけで十分に快適です。さらに、キャンピングカーらしい装備を追加するのであれば、オプションのシャワー付きシンク(9万9000円)でしょう。
リアサイドのキャビネット部分に装備されていて、リビングレイアウト、ベッドレイアウト、どちらでも使いやすい位置にあります。
食事中にドリンクを作ったり、ちょっとした濡れたものを置いておくのにも便利です。ベッドレイアウトにした後も、歯磨きなどに使えるので、普通のクルマでは体験できない利便性の高さを感じることでしょう。
オプションのシャワー付きシンクの蛇口部分を引き出すと、シャワーとして使えるようになっています。
リアゲート部にシャワーヘッドホルダーを取り付ければ、アウトドアシャワーとして利用することもできます。外に伸びるので、お散歩帰りのペット用足洗いシャワーにも使えるのが便利です。
アルトピアーノの機能性で持ち運ぶキャンプギアをコンパクトに
いろいろな機能が詰まったアルトピアーノをさらに詳しくみていくと、細かいギミックも発見できます。その1つがシンク下、キャビネット前方にあるティッシュボックスケース。
空間を有効に使うため、このようなちょっとしたスペースも大切にしながら設計されているのがよく分かります。だから、クルマのサイズの割に、室内に入ると広々とした空間が広がっていることに驚くかもしれません。
限られた空間で快適に過ごせる機能性。まさにアルトピアーノ自体にキャンプギアの機能が備わっているように感じてしまいます。
その機能性で、先程の大量のキャンプ道具から引き算をしていくと、残ったアイテムはこれだけでした。
リビングの家具や照明、水関連、電源類など、大きな荷物はすべて必要ありません。寝袋と車外でくつろぐための小さなイス、そして、手元を照らすコンパクトなライト程度です。
最終的にアルトピアーノ&究極のミニマム装備となりました。でも、機能性の高いクルマアルトピアーノがあるから、キャンプサイトでも快適に過ごすせるはずです。
ベッド下の荷室に、厳選したキャンプ道具を入れても、スペースに余裕があります。ベッド下の空いたスペースに着替えなどを入れておけば、車内が荷物であふれることもありません。
キャンプへ行こうとしていても、リア空間に荷物が少ないのはメリットといえるでしょう。途中のサービスエリアや道の駅で休憩する時、広々とした空間が広がっているのは気持ちいいものです。眠たくなったら、ゴロンと仮眠できるので、遠出も苦になりません。
クルマの装備をうまく使うことで、キャンプ道具などの旅で使う荷物を減らすことができました。今回は厳選したアイテムが残りましたが、荷物を減らしたスペースを使って、より大きなアイテムをあえて持ち込むのもいいかもしれません。
キャンプでは使わなかった大きなガーデンチェアなど、快適性の高いギアを追求することもできます。また、折り畳み自転車などを持って行ってもいいでしょう。旅先で自転車に乗り換えてポタリングなど、新しいスタイルのキャンプも楽しめるようになります。
自動車ディーラーのトヨタモビリティ神奈川で気軽に購入できる、タウンエースのキャンパーモデルアルトピアーノがあなたのキャンプスタイルを変えるかもしれません。
キャンパー アルトピアーノ諸元
- ベース車両
- トヨタタウンエースバン
- エンジン
- 1,496L(ガソリン)
- 車体サイズ
- 全長4,065mm/全幅1,665mm/全高1,930mm
- 定員
- 乗車定員5名/就寝定員2名
- 価格
- ¥2,489,091(¥2,738,000 税込)~