ハイマーが誇るメルセデスベンツベースのセミインテグラルモデル「B-MCT600」

キャンピングカー紹介
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ハイマーが誇るメルセデスベンツベースのモーターホーム「B-MCT600」

メルセデスベンツベースのモーターホームがずらりと並んだ、「ジャパンキャンピングカーショー2022」のハイマージャパンブース。その豪華なラインナップが、会場を訪れた多くのキャンピングカーファンから注目を集めた。

以前本サイトで、ハイマーのインテグラルモデル(フルコンバージョン)B-MCI580の実走インプレッションを行ったが、今回紹介するのはB-MCT600。ベース車両のコクピット部分を残してリアに居住部分を架装した、ハイマーが誇るプレミアム・セミインテグラルモデル(セミコンバージョン)だ。

世界最高レベルの走行性能と安全性能

ハイマー「B-MCT600」フロント

フロントグリルに燦然と輝くスリーポインテッドスターが、B-MCT600のアイデンティティ。ベースにはメルセデスベンツ・スプリンターのFF車を採用し、ハイマーが開発したモーターホーム専用プラットフォームSLCシャーシを組み合わせる。

パワートレインは、170馬力の2.2Lディーゼルターボエンジン&9速ATミッション。SLCシャーシによる低重心・軽量設計との相乗効果で、ハイマーらしい上質かつスムーズなドライブフィールを実現する。

ハイマー「B-MCT600」運転席

ブラック基調のコクピットは、メルセデスベンツらしい重厚さと高級感を両立したデザイン。フロント部分はベース車両をそのまま残しているため、モーターホームだからと構えることなく、乗用車に近いフィーリングで快適にドライブできる。

安全サポートデバイスは、横風アシスト、レインセンサー、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、ASR(トラクションコントロール)、EBV(電子ブレーキ力配分システム)、ESP(横滑り防止装置)などのほか、レーダーセンサーで先行車を認識して適切な車間距離をキープするレーダー追従式オートクルーズディストロニック・プラスも装備。世界最高レベルの安全性能が、ハイマーモーターホームの大きなアドバンテージだ。

軽量・低重心化を実現するSLCシャーシ

ハイマー「B-MCT600」側面

ボディサイズは、全長7190mm×全幅2290mm×全高2960mm。ベース車のメルセデスベンツ・スプリンターに組み合わせたSLCシャーシは、センターにドライブシャフトがないFF車のメリットを活かした、ダブルフロア構造が特徴だ。

高さ36cmのダブルフロア内部には、サブバッテリー、給排水タンク、暖房システムなどをバランスよく配置。重量物を床下にレイアウトすることで、低重心化と重量バランスを両立させると同時に、室内スペースにさらなるゆとりを生み出すことに成功した。

シャーシ下部にはFRPアンダーカバーが装着され、優れた空力特性と防水性を実現。遮音性や断熱性の向上など、ダブルフロア構造の恩恵は多岐にわたる。

電動昇降式プルダウンベッドを採用

ハイマー「B-MCT600」パノラマルーフウィンドウ

セミインテグラルモデルとしては珍しく、電動昇降式プルダウンベッドを装備しているのがB-MCT600の大きなポイントだ。コクピット上部のルーフに滑らかな膨らみを持たせることで、就寝時の上部空間もしっかり確保。前部には大型のパノラマルーフウィンドウを配して、明るく開放的な室内空間を演出している。

ハイマー「B-MCT600」プルダウンベッド

長さ1880mm×幅1300~1050mmのプルダウンベッドは、大人2名が余裕をもって就寝できるゆったりサイズ。リアベッドとの組み合わせで最大5名が就寝でき、ファミリーユース、夫婦+ゲストでの利用など、様々なニーズに対応できる。

ホテルの一室を思わせる上質なインテリア

ハイマー「B-MCT600」リビング

ライトウッドの家具や柔らかな間接照明が生み出す上質なインテリア空間は、欧州モーターホームのトップブランドであるハイマーの面目躍如。車名のMCは「モダン・コンフォート」を意味しており、そのネーミング通り、室内はモダンな意匠でトータルコーディネートされている。

家具の要所は斜めにカットされ、限られた空間でも快適な動線を確保。機能性とデザインを兼ね備えたインテリアの作り込みから、長い歴史に裏打ちされたハイマーモーターホームの技術とセンスが感じられる。

ハイマー「B-MCT600」回転式フロントシートとL字ソファシート

ダイネットは、回転式フロントシートとL字ソファシート、横向きのカウンターシートでテーブルを囲む構成。落ち着きのあるカラーコーディネートと柔らかな間接照明とが相まって、明るく開放的なリビングエリアを演出している。

ハイマー「B-MCT600」キッチンスペース

ダイネットの後方には、デザインと使い勝手を両立したキッチンスペースが配置されている。滑らかな曲線デザインのキッチンカウンターには、丸型シンクをスマートにインセット。ダブルフロア構造の床下には、大容量の180L給水タンク&150L排水タンクが搭載される。

ハイマー「B-MCT600」ガラスカバー付き3バーナーコンロとオーブングリル

キッチンの左手には、ガラスカバー付き3バーナーコンロとオーブングリルを完備。家と同様の感覚で、本格的な調理も可能だ。

ハイマー「B-MCT600」冷蔵庫

キッチンスペースの横には、3ウェイタイプのスマートタワー冷蔵庫をビルトイン。大量の食材や飲み物を保管できる142Lの大容量で、ロングトリップも快適にこなせる。

ハイマー「B-MCT600」バスルーム

清潔感が漂うバスルームには、カセットトイレと温水シャワーを完備。いつでもどんな場所でもリフレッシュできる、本格モーターホームには欠かせない設備だ。

ハイマー「B-MCT600」ベッドルーム

暖色のLED間接照明を配したベッドルームは、ホテルの一室を思わせるラグジュアリーなデザインでコーディネートされている。ツインベッドのサイズは、長さ1970mm×幅860mm&長さ1890mm×幅860mm。センターに拡張マットをセットすれば、最大3名まで就寝可能だ。

ハイマー「B-MCT600」リア

ハイマー B-MCT600諸元

ベース車両
メルセデスベンツ・スプリンター
エンジン
2.2L ディーゼルターボ
車体サイズ
全長7,149mm/全幅2,290mm/全高2,960㎜
定員
乗車定員 4 or 5名/就寝定員 3 or 5名
*プルダウンベッドはオプション
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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