
関東に6店舗、北海道に1店舗を展開する東和モータース販売は、軽キャンパーからバンコン、キャブコン、輸入モーターホームまで、様々なラインナップを取りそろえるキャンピングカーの総合ディーラー。2021年には、より幅広いユーザーのニーズに対応するため、コンパクトで使い勝手の良い軽自動車ベースのバンコン開発にも力を入れてきた。
今回紹介するクライン108ポップは、同社初の軽バンコンクライン108アーレに続くクライン108シリーズの第2弾。充実装備が魅力の“アーレ”に対し、最新作の“ポップ”は、ルーフを開閉できるポップアップルーフがアイデンティティとなっている。
コンセプトは、「対面ダイネットで4人がくつろげて、4人が就寝できる軽バンコン」だ。
室内空間を拡張するポップアップルーフ
そのネーミング通り、同モデルの最大のポイントとなっているのが、コンパクトな軽自動車の室内空間をワンタッチで拡張できるポップアップルーフの採用だ。
目的地に到着してポップアップルーフを跳ね上げれば、アッという間に軽自動車の車内が開放感抜群の居住スペースに早変わり。左右にダンパーが装備されていて、女性でも簡単にルーフの開閉を行えるのもポイントだ。
ポップアップルーフを覆う耐久性に優れたテント生地の左右には、ネット付きの窓も完備。窓部分のファスナーをオープンすれば、より明るく開放的な室内空間を実現でき、車内を効率的に換気することで暑さも解消できる。
ポップアップルーフをオープンして専用のマットを展開すれば、大人2名が就寝できる長さ1950mm×幅1060mmのベッドスペースが完成する。昇降用ラダーも完備されているので、女性や子供でも安心してルーフベッドにアクセス可能。遊び盛りの子供には、“秘密基地”のような特別な空間になることだろう。
買物や通勤にも使える抜群の機動性
ルーフを閉めることで全高が低くなり、ファーストカーとして買物や子供の送迎、通勤などに使えることも、ポップアップルーフがもたらす大きなメリットだ。ルーフクローズ時の全高は、1980mm。このサイズなら高さ制限付きの自走式立体駐車場にも問題なく入庫でき、都市部でも駐車場に困ることはない。軽自動車ならではのコンパクトボディと2m以下の全高の組み合わせで、走る場所、止める場所を選ばずストレスフリーで活用できる。
言わなければキャンピングカーとわからないようなスマートなエクステリアデザインも、クライン108ポップの大きな魅力のひとつ。どんなシチュエーションでも悪目立ちすることがなく、日常使いからレジャーまでスマートに乗り回せる。
ちなみに、撮影車両はNV100クリッパーベースだが、標準ではボディカラーのバリエーションが豊富なエブリィバン・ハイルーフがベース車両となる。もちろん、要望があればNV100クリッパーでの製作も可能とのことだ。
純正リアシートをそのまま生かしているのも、大きなこだわりのひとつ。アームレスト付きリクライニングシートは座り心地抜群で、足元も広々。普通の軽1BOX車と同じ感覚で、4人が前向きに座って街乗りからロングドライブまで快適にこなせる。
4人でくつろげ4人で寝られる開放的な室内空間
明るく開放的な車内空間は、ポップアップルーフを採用したクライン108ポップの面目躍如。ルーフを跳ね上げることで頭上スペースに余裕が生まれ、圧迫感を感じることなく快適に生活できる。「コンパクトな軽バンコンとは思えないほどのゆとりある居住空間」が、クライン108ポップの最大の魅力だ。
軽バンコンでありながら、広々とした対面ダイネットを実現しているのも大きなポイントだ。展開は、純正リアシートを格納してマットレスを数点移動させるだけ。テーブルを挟んで4人で座ることができ、車内での食事や休憩タイムもゆったりと過ごせる。
硬質ウレタンマットを使用したフロアベッドは、大人2名が就寝可能な長さ1920mm×幅1020mmのゆったりサイズ。ポップアップルーフのベッドと組み合わせれば最大4名が就寝でき、ファミリーユースにも対応する。
ダイネットテーブルには折り畳み式の脚が装着されており、ベッド展開時には好きな場所に置いて座卓として使用できる。クルマ旅での使い勝手を考慮した、ユーザーファーストのアイデアだ。
使い勝手に配慮した快適装備の数々
リアエンドの左右には、滑らかな曲線を基調としたスタイリッシュな家具をレイアウト。できるだけ居住空間をスポイルしないように、下部を薄型にしているのがポイントだ。
リアの右手には、オプションのシンクセットを装備。給水タンクと排水タンクの容量は、各5L。車内での洗顔や歯ブラシなど、便利に活用できる。
シンクセットの伸縮式シャワーヘッドをリア側に引き出すことで、アウトドアシャワーとしても使用可能。ペットの散歩後に足を洗ったり、アウトドアギアを洗ったりと、様々なシチュエーションで重宝する。
右サイドの家具には、フォールディングタイプのサイドテーブルも装備されている。小物置き場、調理台、食事スペースなど、アイデア次第で使い方は広がる。
リアエンドの左右上部には、クルマ旅に必須の収納庫を完備。左サイドは上開き式、右サイドは荷物が落ちにくいポケットタイプの下開き式となっており、生活小物などを整理して収納できる。
リアナンバーポケットの左手には、オプションの外部電源入力カプラー(室内の100Vコンセントとセット)が装備されている。キャンプ場やRVパークなどAC電源の確保できる場所でコンセントを接続すれば、サブバッテリーの容量を気にすることなく車内で家電を使用できる。
クライン108ポップには、ほかにも様々なオプションが用意されており、使い方に合わせて自由にオプションを組み合わせることで“自分仕様”にアップグレードすることが可能だ。
ポップアップルーフで開放的な室内空間と4人分の就寝スペースを確保したクライン108ポップは、街乗りからレジャーまでマルチに使える軽キャンパー。
充実装備のクライン108アーレ、ポップアップルーフ仕様のクライン108ポップと、異なる魅力を持つ軽バンコン2モデルがそろったことで、自分のライフスタイルによりマッチした1台を選べる体制が整った。クライン108シリーズはさらにラインナップを拡充していく予定とのことなので、今後の動向にも期待大だ。
クライン108ポップ 諸元
- ベース車両
- スズキ エブリィバン(JOIN/JOINターボ)
- タイプ
- 軽バンコンバージョン
- エンジン
- ガソリン 658cc
- 車体サイズ
- 全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,895mm
- 定員
- 乗車定員4名/就寝定員大人4名
- 価格
- ¥2,750,000~