軽キャン「NEDOKO」にポップアップモデル登場!使いやすい内装が広くなってパワーアップ

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軽キャン「NEDOKO」にポップアップモデル登場!使いやすい内装が広くなってパワーアップ

数々のバンコンを生み出してきたケイワークスの軽キャンピングカーNEDOKO(ねどこ)はシンプルなレイアウトで使いやすい、と人気のモデルです。

その特徴は、軽キャンピングカーで一般的な、リアサイドキャビネットを省き、室内を広く使えるように工夫されていること。

その「NEDOKO」にポップアップルーフモデルが登場しました。基本のベース車両にポップアップルーフを装着しても税込車体価格が257万1800円〜という設定。実はすでに販売されているノーマルルーフのNEDOKOの上位クラスとそれほど変わらない印象です。

なぜそのようなことができたのか、お台場キャンピングカーフェア2021でお披露目された実車を見にいってきました。

エブリィにポップアップルーフを取り付けながら純正のスタイルをキープ

ケイワークスのNEDOKO車内

軽自動車をベースにしたキャンピングカーは、コンパクトなボディであることから、運転のしやすさに人気があります。キャンピングカーに抵抗がある人でも、軽自動車であれば取扱も安心。

軽自動車は、後部座席と荷室を利用すれば、2m近い長さを確保できるので、大人でもしっかりと寝られる広さがあります。左右は約1.2mあるので、普通のベッドサイズで考えると十分ではないでしょうか。

ただ、バンコン全般にいえることで、室内の高さが制限されてしまうのがウィークポイント。そこで、高さを解消するために利用されるのがポップアップルーフです。室内に高さが生まれることで、軽自動車であっても広々。一気に世界が広がります。

ケイワークスの軽キャンピングカーねどこ

今回のニューモデルに取り付けられたポップアップルーフは、フロントウインドーからのラインに沿って立ち上がり、ボディとの一体感があるデザインで仕上げられています。

ルーフを上げた時も、コンパクトな印象を損なうことなく、バランスの良いシルエットが完成しました。

でも、ポップアップルーフは簡単に取り付けられるものではありません。一般的には標準ルーフのキャンピングカーに比べて価格も上がってしまいます。

テント部分の装備はもちろんですが、ボディ側の強度を上げる加工も必要なので、必然的に価格が上昇してしまうのです。

しかし、今回のNEDOKOでは、既存モデルに比べて、大きな価格の上昇が抑えられている、というのです。

軽自動車のバンをカスタムしてワゴン仕様に!その違いは?

バンベース

その秘密は、ベース車両にありました。これまでは標準ルーフモデルはワゴンベースでしたが、ポップアップルーフタイプは架装重量の関係でバンベースを採用しています。

ちなみに、ワゴンベースのポップアップ仕様は設定されていないようです。ポップアップを選ぶのであれば、バンベースのみになります。

ワゴンは乗用車で、室内の装備などが、人に対して快適な仕様になっていて、バンは商用車ということで、荷物を載せやすい仕様になっているのが、ワゴンとバンの大まかな違いです。

バンであれば、税金や保険なども、若干、安い傾向にあります。

そこで、NEDOKOポップアップルーフの室内を見てみましたが、ワゴンと変わらない内装?

バンといえば、ボディの鉄板が剥き出しになっているイメージでしたが、このクルマには、そのような部分が見当たりません。

実は、バンをベースにしていますが、ワゴン同様に、トリムと呼ばれる化粧カバーが取り付けられているそうです。しかも、純正のワゴン用パーツを取り付けているので、フィット感も抜群。

NEDOKO(ねどこ)のトリム加工

トリム加工が行われていると、断熱効果も期待できます。トリム加工がない場合、外側と内側の伝熱効果が高くなり、住宅でいうところの熱橋と呼ばれる部分が広くなってしまい、冬は寒く、夏は暑くなるので、断熱には不利になってしまうのです。

本来、バンのリアサイドには、鉄のボディが見えている部分が多いのですが、バンベースのNEDOKOポップアップルーフは、しっかりとカバーされているのが分かります。

インテリアでは、ワゴンのNEDOKOと同じスタイルを再現できたので、リアサイドに取り付けられたコントローラーやコンセントなどを、既存モデルと同じ仕様にすることができたそうです。バンからワゴン仕様にすることで、製造面でもメリットがあったとは。

コンパクトな軽自動車に広さを求めた結果

軽キャンピングカーねどこのポップアップルーフ

ポップアップルーフ部分は、ベルトを外して、ハンドルを上に押し上げるだけのシンプル仕様。簡単に開閉できるので、気軽にポップアップルーフを活用できそうです。

実際に車内で立ってみても、頭がぶつかることなく、広々としています。軽自動車の中で立ち上がれることで、利用できるシチュエーションも増えそうです。

軽キャンピングカーねどこのポップアップルーフ内

例えば、車内で着替える時など、ストレスを感じることはありません。特に冬場、スキーなどでウェアを着替える時など、広いスペースが欲しくなるものです。

また、夏など、テント部分を立ち上げて、車内の熱気を上に逃して、メッシュ付きのウインドー左右を開けて換気すれば、しっかりと換気できて、車内で過ごすのも快適になります。

広さばかりでなく、快適な環境も整えてくれるのも、ポップアップルーフの役割といっていいでしょう。

使いやすいレイアウトとおしゃれなデザインの軽キャン「NEDOKO」

NEDOKO(ねどこ)の車内テーブル

NEDOKO(ねどこ)の基本的なレイアウトは、フルフラットベッドにオプションの棚を組み合わせてアレンジしていくことになります。これはポップアップルーフ仕様でも同じです。

リアサイドにキャビネットがないので、前から後ろまで、約1.2mの幅を全域でキープすることができました。これで、大人ふたりでもゆったりと寝られるようになっています。就寝時の荷物の置き場所が心配だったら、オプションの棚をセットすればOK。

このシンプルなレイアウトこそがNEDOKOの特徴でもあるのですが、オプションのテーブルなど、機能性を追求している点にも注目してみたいところです。

例えば上の写真のテーブルですが、引き出しにフタが付いていて、引き出した部分をテーブルとしても利用できるようになっています。

このように、天板の面積が変わるので、仕事に利用したり、食事に利用したり、使うシーンごとにアレンジできるようになっているのが便利です。

NEDOKO(ねどこ)の外用テーブル

リアゲート部分にはベッド下からステンレスの台を引き出せるようになっていました。ここで、アウトドアキッチンを展開するのもいいのではないでしょうか。

木の板ではなく、ステンレス仕様にすることで、耐熱性・耐水性の高いテーブルとして利用できるのは、アウトドア好きにもありがたい仕様です。屋外専用のアウトドア用コンロなども気兼ねなく使えます。しかも、耐荷重約30kg!なので、鋳造の重たい鍋などを乗せても安心です。

NEDOKO(ねどこ)リアゲート

リアを有効に利用すれば、車内をリビングエリア、車外をキッチンエリアに分けて、軽キャンを広々と使えるのではないでしょうか。もし、雨が降っても、リアゲートを開けておけば、屋根付きのエリアとして活用できます。

そんな時に役立ちそうなダウンライトが、テールゲートに組み込まれていました。車内と同等のLEDライトで、室内リビングスペースが後方に広がったような感覚。ライトの色は暖色と白色が選べるそうです。

リアのステンレステーブルの両サイドに椅子を並べれば、あっという間に照明付きのアウトドアリビングの完成です。

一見シンプルに見える軽キャンパーのNEDOKO(ねどこ)ですが、実は使いやすさを追求したレイアウトであることが分かります。棚など、オプションも豊富で、自分らしいスタイルをアレンジできるのも、こだわりのユーザーにとってはメリットに。

今回、ポップアップルーフを得たことで、さらに快適性が向上しました。しかも、サブバッテリーレスを選べたり、ベッド、リアテーブル、ベッド下収納だけのシンプル設定ができることで、価格が抑えられているのもポイント。

快適なポップアップ仕様と車両購入の予算バランスで悩んでいた人にとって、自分仕様にアレンジできる魅力的な軽キャンピングカーが登場したのではないでしょうか。

エブリィバン NEDOKO(ねどこ)諸元

ベース車両
エブリィバンハイルーフ
駆動方式
2WD/4WD
車体サイズ
全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,980mm
定員
乗車定員4名/就寝定員4名
価格
196万6800円〜(ポップアップルーフは+60.5万円)
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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