【GAKU-MC×キャンピングカーライフ研究家 岩田一成】キャンピングカー対談

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【GAKU-MC×キャンピングカーライフ研究家 岩田一成】キャンピングカー対談

9月20~22日に幕張メッセで開催されるカートラジャパン2019のアンバサダーに選ばれたGAKU-MCさんに、自身のキャンピングカーライフについて対談形式でお話をうかがいました。

インタビュアーは、GAKUさんとテレビ番組で共演経験もあるキャンピングカーライフ研究家の岩田一成氏。それぞれのスタイルでキャンピングカーライフを楽しむ、GAKUさんと岩田さんのエピソードに注目です!

カートラ
カートラジャパン2018の会場

GAKU-MCさんが「カートラジャパン2019」アンバサダーに就任!

GAKU-MCさん

【岩田】GAKUさん、ご無沙汰してます。今回は、キャンピングカーの旅についていろいろお話させていただこうと思いますので、よろしくお願いします!

【GAKU-MC】よろしくお願いします!

【岩田】まずは、9月20~22日に幕張メッセで開催されるカートラジャパン2019のアンバサダーに就任されたとのことで、ぜひその感想を聞かせてください。

【GAKU-MC】もう何て言うか、うれしいの一言ですよね。2017年、2018年にキャンピングカーでメンバーと全国ライブツアーを回ったんですけど、そうしたライフスタイルが認められてアンバサダーに選んでいただいたということで、本当にうれしいです。
カートラジャパンって、とにかくワクワクするイベントじゃないですか。こんな世界があるのか、こんなアイデアがあるのかとビックリさせられる、クルマと旅をテーマにしたライフスタイルの見本市みたいな感じですよね。会場でいろいろなスタイルに触れられるのは、貴重な機会だと思います。遊び方の選択肢を知ることで、生き方が変わることもありますから。ぜひたくさんの人に、会場に足を運んで欲しいですね!

キャンピングカーで全国ツアーを回る理由とは!?

キャンピングカーライター岩田一成氏

【岩田】GAKUさんは、2017年、2018年と、2年続けてキャンピングカーで全国ツアーを回っていますが、このスタイルを始めたキッカケは?

【GAKU-MC】実は、キャンピングカーでライブを回るスタイルは、2011年の震災があった時に、震災復興ライブで友人のキャンピングカーを借りて東北を回ったのが最初なんです。震災直後にテント持参で炊き出しの支援活動に行って、2011年の秋にキャンピングカーで復興ライブに行きました。そんなこともあって、当時からキャンピングカーのフットワークの軽さや自己完結できるスタイルが、いいなと思っていました。
ちなみに、その時に友人から借りたのは、大きなバンクベッドがあるアメ車(クラスC)で、いわゆるザ・キャンピングカーって感じのクルマ。その時のライブはアコースティック・キャンドルライブツアーという名前だったんですけど、それがアカリトライブに名前を変えて、今も復興支援ライブとして続いています。

【岩田】なるほど。キャンピングカーでツアーを回るスタイルは、この数年で突然始まったわけではなく、その原点となる経験があったんですね。

【GAKU-MC】その後、2016年12月から2017年2月にかけて家族で世界一周の旅に行って、カリフォルニアでキャンピングカーの旅を経験しました。帰国後に、全国キャンピングカーツアーが本格的にスタート。2017年は国産トラックベースのキャブコン、2018年はベンツベースの輸入キャンピングカーで全国ツアーを回りました。

【岩田】通常なら、新幹線や飛行機で移動してホテル泊ですよね。そこをあえてキャンピングカーで移動と生活をする、その理由は?

【GAKU-MC】僕らミュージシャンは、年に何十本もライブをやりますよね。僕は平均で年60本くらいなんですけど、朝起きて飛行機や新幹線に乗ってライブ会場に行って、打ち上げに行って、ホテルで寝る。そのトライアングルしか、町を知らないんです。打ち上げで飲んだらあとはホテルに帰るだけで、朝起きたら「ここどこ!?」みたいな(笑)。 こんなに旅をしているのに何も知らないのはもったいない。それが、キャンピングカーを使ってツアーを回るようになった一番の理由ですね。飛行機や新幹線ではなく、クルマで移動するだけでも景色はガラッと変わるし、自分で運転をしていると町の風景や自然の景色がスッと自分の中に入ってくる。

【岩田】確かに、自分でハンドルを握ると、目に映る景色が変わりますね。僕も運転が大好きで、キャンピングカーで北海道に行く時は平気でトータル4000kmとか走っちゃうんですけど、目的地だけじゃなくて知らない町や知らない道を走っている道中も楽しい。若い頃はツアーで北海道とか行きましたけど、人のスケジュールに乗っかる旅だと行った場所も道もあまり印象に残らない。本当の意味で「旅をしてる」感覚を味わえるようになったのは、やっぱり自分のキャンピングカーで行くようになってからですね。

【GAKU-MC】千歳空港が入口じゃないんだなって、そこで気づきますよね(笑)。キャンピングカーで回っていると、公共交通機関での移動とは感覚がまったく変わる。それまで点だった町が、線でつながる感覚を実感できますね。

長期の旅だからこそわかるキャンピングカーの魅力!

GAKU-MCさんと岩田一成氏の対談

【岩田】全国ツアーでは、キャンピングカーで何泊くらいするんですか?

【GAKU-MC】2017年は14公演でトータル20泊以上、2018年は22公演でトータル40泊。基本は、東京から上、東京から下、北海道と、地域ごとに3セットに分けて回ります。1セットの日数は、東京から上が1週間、東京から下が3週間、北海道が3泊とか、そんな感じですね。

【岩田】それだけ長期で旅をしていると、キャンピングカーの醍醐味を存分に味わえますよね。僕自身、普通に週末もキャンプとか観光とかしますけど、やっぱり心に残っているのは毎年家族と行っている北海道の長期キャンプ旅です。キャンピングカーで2週間とか3週間とか旅をしていると、キャンピングカーの生活が「非日常」から「日常」になってくる。むしろ、そこからが本当の意味でキャンピングカーの魅力を味わえるような気がしますね。
話は変わりますが、GAKUさんがキャンピングカーでツアーを回っている時は、車内のキッチンで自炊するんですか?

【GAKU-MC】自炊しますよ。旅のメンバーは、ドラム、ベース、音響、僕の4人なんですが、当番制で毎日自炊してました。夜は、さすがにライブが終わって次の日の予定が詰まっていたりすると外食になりますけど、僕らの旅では朝食は外食禁止がルールなんです。
キャンピングカーでツアーを回る時は差入れを募集するので、地の物や名産品をファンの方にいっぱいもらって、「昨日は何の差入れをもらったっけ?」「なんか小松菜的なヤツきましたよ」みたいな感じで(笑)、あるものを料理して食べてました。

【岩田】メチャ、楽しそう!(笑) でも、毎日車内で自炊するのはスゴイですね! 僕の場合はキャンプ場がベースなので、調理は屋外でやることがほとんどです。たまに車内で自炊してもレトルトとかごく簡単なもので済ませるので、シンクは、手洗いと洗顔、歯磨きで使うのがメイン。この辺りは、旅の宿泊先として「キャンプ場を使うか使わないか」で違いが出る部分かもしれませんね。

男同士のキャンピングカー旅を快適に楽しむコツは?

GAKU-MCさんと岩田一成氏

【岩田】男4人で長期の旅をする上で、心がけているやルールやルーティンはありますか?

【GAKU-MC】まず、風呂は毎日入る。僕はすごくサウナが好きなので、サウナシュランというサイトを頼りにサウナがある入浴施設を探しました。日本に何か所か名店と呼ばれるサウナがあって、そこは必ず最初からコースに組み込んでおく。おかげで、ツアーが終わったらメンバーがみんなサウナ好きになってました(笑)。
あとは、毎日トランプで大貧民をやって、勝った人から好きな寝場所を選ぶのがルール。僕が一番年長だし統括する立場なので、「ここに寝る」と言ったら「はいどうぞ」となるんでしょうけど、楽しみのひとつとしてこれは毎晩欠かさずやってましたね。

【岩田】まさに大人の遠足ですね!我が家の旅でも、よく車内でウノとかトランプとかやりますよ。キャンプ場で夕食を済ませて、焚き火をして、そこそこの時間に車内に引き上げる。それで冷蔵庫から出したプリンとか甘いものを食べながら、家族でウノやトランプをして遊ぶ。実はそれが、キャンピングカーの旅で一番好きな時間だったりします(笑)。

【GAKU-MC】僕らの旅はライブが目的ですけど、途中にアクティビティや楽しむ要素を必ず入れるようにしています。メンバーがみんなサッカーをやるので、グランドと対戦相手、こっちに何人かメンバー貸してというのを事前に段取りしておいて、途中の何か所かでサッカーの試合をしたり、天草(熊本県)のすごくきれいな海でSUPをしたり、神社でお参りをしたり。
夜の車内でも、「今日のお前の演奏良かったな~。乾杯~!」みたいな感じでメンバーと飲んで、盛り上がってきたら楽器を出して演奏大会。楽しい時間を共有することでメンバーのチームワークが強くなって、ライブも日に日に良くなっていく。これも、キャンピングカーの旅ならではのメリットでしょうね。

キャンプ旅と車中泊の旅。それぞれの魅力!

【岩田】僕が長期の旅をする時は、キャンプ場を巡りながら旅をするのが基本スタイルですが、GAKUさんの旅はどんなスタイルですか?

【GAKU-MC】ライブ会場は都市部に多いので、道の駅を使うことはほぼないですね。RVパークもたまに利用しますけど、基本的にその日の寝場所は、ネットで車中泊スポットマップを見たり、グーグルマップで画像を見たりして、その時その時に探します。
昨年40泊した時は車中泊地のベスト3を決めて、エピソードとしてトラベルノートというDVDに収録しました。1位は、兵庫県の海沿いの突堤の先にある360度海に囲まれた駐車場。2位は、福岡のフットサル場の駐車場。福岡のフットサル場は、ライブで行く時によく寄る場所で、オーナーが「ツアーの時はぜひ駐車場を使ってください」と言ってくれたんです。Wi-Fiは飛んでるし、トイレとシャワーは使えるし、朝起きて5秒でサッカーができるし(笑)、最高の場所でした。

【岩田】GAKUさんが考える、キャンプ場を使わないキャンピングカー旅の楽しさや魅力はどんなところですか?

【GAKU-MC】ロケーションの良い場所を発見して、朝起きて景色がバーンと広がっているのを見た時に「やってやった!」みたいな達成感がある(笑)。自分たちで地図を見て、最高の車中泊地を発見、開拓した時の喜び。それが、一番の魅力ですね。

【岩田】僕はキャンプ場を使いながら旅をするスタイルですけど、発見する喜びの部分は一緒ですね。毎年家族と北海道のキャンプ場を巡りながら2~3週間旅をしていて、最高の喜びを感じるのはロケーション抜群のキャンプ場にめぐり合った時。自分好みのキャンプ場だと、観光なんかしないでキャンプ場でノンビリ過ごします。居心地のいいフィールドを求めてキャンプ場を開拓するのも、旅の楽しみのひとつなんです。

年をとっても、キャンピングカーの旅を続けていきたい!

【岩田】キャンピングカーで全国ツアーを回るスタイルは、今後も続けていく予定ですか?

【GAKU-MC】だいぶライフスタイルとして定着してきたので、可能な限り続けたいですね。もちろん、時には飛行機や新幹線を使う機会があってもいいと思いますけど、キャンピングカーを使って各地を回るスタイルは残していきたい。
やっぱり、行った先々での出会いがいいじゃないですか。この間もキャンピングカーをお風呂屋さんの駐車場に止めてたら、地元のおばちゃんたちに囲まれて「何これ、見せなさいよ!」みたいになって「どうぞどうぞ」って(笑)。それで、「ほら、コレ持ってけ!」って山ほどの柿を持たせてくれて。普通のクルマだったらそんな出会いはないので、それもやっぱりキャンピングカーならではの魅力ですよね。

【岩田】確かに、キャンピングカーで旅をしていると、いろいろな出会いがありますね。僕も道の駅で地元の農家のおじさんに「キャンピングカーいいね~!」って声をかけられて、「これ、クルマの中で食べな」って袋いっぱいのフルーツトマトを頂いたことがあります。あとは、同じように旅をしているチャリダーの若者とすれ違ったときに大きく手を振ってくれたり、旅先で出会ったキャンピングカーのオーナーと仲良くなったり。
そんな、さまざまな魅力が詰まったキャンピングカーで、GAKUさんは今後どんな旅をしていきたいですか?

【GAKU-MC】今はまだこの年齢だからバンドメンバーとやっていますけど、60歳とか70歳になったら、1人用のキャンピングカーにギターを積んで、「じゃ、じいちゃん行ってくるよ~!」みたいな感じが理想です。「今回はどこに行くの?」「あぁ、今回は北の方に3か月くらい行ってくるよ」。そんなおじいちゃんになりたいですね。

「カートラジャパン2019」でGAKU号が初披露!

GAKU-MCさんと岩田一成氏

【岩田】カートラジャパン2019では、GAKUさんのリクエストに基づいてトイファクトリーが製作したオリジナルバスコンが初披露され、1年間無償レンタル権が贈呈されますが、それについての感想は?

【GAKU-MC】これは本当にうれしい!この2年間キャンピングカーを使って全国を回ってみて、自分が感じたことや気になることを、トイファクトリーさんにすべてお話しました。これまでキャブコン、輸入キャンピングカーをツアーで使ってきて、ついに憧れのバスコン。しかも、オリジナル仕様!仕上がりが本当に楽しみです。10月21日からソロデビュー20周年を記念したライブツアーハタチ旅が始まるので、メンバーと一緒にオリジナルバスコンで素晴らしい旅をしていきたいと思います。

カートラジャパン2019 GAKU-MCさん出演スケジュール

カートラアンバサダー就任式
9月20日(金) 10:00〜(プレス・ビジネスのみ)
アンバサダー就任トークショー
9月20日(金) 12:45〜
「GAKU-MC」ライブ
9月22日(日) 11:00〜
GAKU-MC
GAKU-MC / ラッパー プロフィール

東京都出身。
アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。
1990年。学生時代の友人と共に後の日本ヒップホップ界に大きな影響を与えるグループとなる“EASTEND”を結成。
1994年。”EASTEND X YURI”名義として『DA.YO.NE』でヒップホップ初のミリオンセラーを記録。また紅白出演を果たす。
1999年。ソロ活動開始。
2011年。レーベルRap+Entertainmentを立ち上げ、“ラップで世界をプラスの方向に!”を合い言葉に活動。
2012年。キャンドルと音楽で心を繋ぐ音楽イベント“アカリトライブ”を立ち上げ、音楽による日本復興活動を続けている。また同年、音楽とフットボールという世界二大共通言語を融合し、人と人を繋げていくことを目的とした団体【MIFA (Music Interact Football for All)】を立ち上げる。
2013年。自身の音楽活動と平行し僚友 桜井和寿(Mr.Children)とウカスカジー結成。
2014年。日本サッカー協会公認 日本代表応援ソング制作。アルバム“AMIGO”/ウカスカジー (2014年6月11日発売)。
2016年12月から2017年2月にかけて家族で世界一周の旅を経験。
2018年ウカスカジーとして2014年に続き、「サッカー日本代表公式応援歌」も歌う。
2018年10月には日本全国22カ所をキャンピングカーで周るLIVEツアー「キャンピングカーであなたの街へ GAKU-MC LIVE TOUR 2018 Rappuccino」を40泊のキャンピングカーでのツアーを完遂。

ソロとしてこれまでに8枚のオリジナルアルバムと1枚のベストアルバムをリリース。
最新アルバムは【Rappuccino】
エッセイ “世界が今夜終わるなら”。

現在は年間約60本のライブに出演する傍ら、レギュラーラジオ番組(J-WAVE)、TV出演や作詞作曲など作品提供を行う。

2019年 GAKU-MCソロデビュー20周年を迎え、全国8カ所を巡るツアー「GAKU-MC ソロデビュー20周年記念 Anniversary Live Tour ハタチ旅」を開催。さらなるチャレンジを掲げ旅と音楽、そして大好きなフットボールをテーマに活動中。
http://www.gaku-mc.net

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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