「乗る」から「体験する」へ。葉山のハブ「HAYAMA HIBASE TRIP」でキャンピングカーのある暮らしを

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「乗る」から「体験する」へ。葉山のハブ「HAYAMA HIBASE TRIP」でキャンピングカーのある暮らしを

キャンピングカーをレンタルすると聞いて、どんなイメージをお持ちですか?クルマを借りて、出かけて、返却するだけ。そう思っている人も多いのではないでしょうか。ではなぜ、キャンピングカーに乗るのか?「自由な旅がしたい」「ペットと一緒に旅行へ行きたい」などいろいろな理由はさまざまです。

そんなニーズに応えるように、「わ」ナンバーを取得したレンタルキャンピングカーの店舗は全国で500店近くあるそうです。キャンピングカーをレンタルするのも一般的になってきました。その広がりから、新たなニーズも生まれているようです。

最近ではキャンピングカーに乗りたい、というよりも、キャンピングカーのある生活そのものに憧れる、という新しい層が増えています。今回紹介する神奈川県葉山にある「HAYAMA HIBASE TRIP」は、そうした新しいニーズに応える、「人が集まる街のハブ」となっている注目のレンタルキャンピングカースポットの1つです。

葉山の街に現れた寄り道したくなる場所「HAYAMA HIBASE TRIP」

HAYAMA HIBASE TRIP 外観

逗子駅から葉山御用邸へと抜ける道を進んで、葉山大道を左へ曲がってしばらくいくと、右手におしゃれな建物が見えます。ここがHAYAMA HIBASE TRIPです。レンタルキャンピングカーと聞くと、クルマがずらりと並んでいるイメージを持つかもしれませんが、そのつもりでいくと通り過ぎてしまうかもしれません。

ここは訪れる際に事前連絡がおすすめ。キャンピングカーの貸し出し場所が違う場合もあるので、レンタル希望の人は特に注意が必要です。イベント開催日には、キャンピングカーが置かれていないこともあるため、見学したい場合も事前に問い合わせておくと安心です。

HAYAMA HIBASE TRIP 看板

お店の目印は、エントランス上部に掲げられたこの看板。普段は、店舗前の駐車場にキャンピングカーが1台か2台停まっているので、それがレンタル店であることを示す唯一の手がかりです。キャンピングカーのラインアップはバンコン、コンパクトキャブコン、キャブコン。大きなモデルからコンパクトなタイプまで揃っています。なかでも人気のモデルはバンコンだとか。

車種は、バンコンがレクビィのカントリークラブ、コンパクトキャブコンがセキソーボディのトム23、キャブコンがバンテックのコルドバンクスです。ベース車両はそれぞれ、ハイエース、タウンエース、カムロードで、サイズ選択肢の幅広さが特徴です。しかも、レンタルでは珍しく、すべてのクルマでペット利用もOKという嬉しい設定。

HAYAMA HIBASE TRIP 店内

店舗の中は、まるでおしゃれなカフェ。レンタルキャンピングカーの店舗であることを忘れてしまうほどの空気感です。大きなソファにキッチンカウンターなど、南の島のリゾートコテージのような雰囲気。ソファに腰掛けると心地よく、時間が経つのを忘れてしまうほど心地よい空気が流れています。

以前はマリンレジャー関連の店舗だったこともあり、その名残りも感じられますが、しっかりと世界観が作り込まれていて、オーナーの想いが込められた空間であることが伝わってきます。

レンタルキャンピングカーだけでなく人が集まる場所を提供する

HAYAMA HIBASE TRIP イベントの様子

ある週末に訪れると、多くの人で賑わっていました。お店の前にはマルシェが開かれ、店内のソファでは楽しそうに話しているグループが。キッチンカウンターではフードやカフェメニューが提供され、キャンピングカーレンタル店とは思えない雰囲気です。

月に数回、このようなイベントが開催されているようで、HAYAMA HIBASE TRIPでは会場を提供しているそうです。近くを通った人も思わず店内を覗き込んだり、駐車場にあるマーケットで野菜を買ってそのまま店内を歩く姿もみられます。

HAYAMA HIBASE TRIP 店内販売

店内ではアクセサリーや衣服などの物販も行われていて、賑やかな空間に。キャンピングカーのことを忘れてしまうほどです。そこはマーケットとして、人が集まり交流の場所となっているのです。訪れた人たちの笑顔がそれを物語っていました。

HAYAMA HIBASE TRIP バーカウンター

飲食店としても利用できるように設置されたカウンターが特徴的ですが、ここはお酒好きのオーナーが立つこともあるそうです。不定期ですが、時々、バーのような形態になることも。美味しいお酒を味わいながら、HAYAMA HIBASE TRIPという場所をゆっくりと楽しむ。そんな夜もこの場所の魅力のひとつです。

会話の流れからキャンピングカーの話になることもあって、そこからレンタルにつながることもあるそうです。直接的な営業ではありませんが、気軽な交流がキャンピングカーへの興味を自然に広げているのかもしれません。それは、オーナーの人柄を感じられる大切な要素でもあります。

キャンピングカーのある生活という新しいニーズ

JRVA 認定プレート

店内のテーブルの上には日本RV協会が認定したJRVAレンタル事業者のプレートが置かれていました。レンタルキャンピングカー市場が拡大するなか、安全性を重視し、文化としてのキャンピングカーを広めようとする協会と一緒に歩む証しです。

HAYAMA HIBASE TRIPでも安全面に考慮しながら、キャンピングカーの魅力を伝えようとしています。すべてのクルマにクーラーを取り付けたりスタッドレスを完備し、ペット同伴旅行も可能にすることで、キャンピングカーの楽しさをより多くの人に届けているのです。人とキャンピングカーをつなげる。そんなサイクルがここにあります。

HAYAMA HIBASE TRIP 写真展示

店内にレンタルのお客さんが撮影した写真が飾られていました。SNSなどを通じて、レンタル前からお客さんと交流していて、旅行の最中もたくさんの写真が送られてくるそうです。みんながキャンピングカーを心から楽しんでいる様子が伝わってきます。

ハイエースキャンピングカー

なかには旅行が目的ではなく、キャンピングカーとのライフスタイルを体験するために借りる人もいるそうです。ハイエースキャンピングカーはそんなユーザーにフィットしているようで、多くの人がレンタルする車両になっています。

壁にかかった絵

これは「自由に行動したい」「ペットと一緒に旅行へ行きたい」という目的を超えた、新しいニーズの表れなのかもしれません。キャンピングカーに乗りたいだけでなく、キャンピングカーのある生活に憧れる人々が増えてきたとも考えられます。

そんな未来の形がHAYAMA HIBASE TRIPには見えているのかもしれません。ユーザーとの交流、街のハブステーションとして人が集まる空間、その先にキャンピングカーがある。そのすべてが新しいライフスタイルを生み出しているようにも見えます。

HAYAMA HIBASE TRIPがこれまでのレンタルサービスの枠を超え、キャンピングカーとの新しい関わり方を提案する「ハブ」と呼ぶに相応しい場所です。もしキャンピングカーのある生活に興味を持ったのであれば、まずは店舗を訪れてみてはいかがでしょうか。

そこには単なるレンタル店ではなく、人と情報が集まる拠点(ハブ)として、新しいキャンピングカーとの関わり方を提供しているのかもしれません。

取材協力
HAYAMA HIBASE TRIP

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1050-1
ホームページはこちら
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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