
写真提供:Cheer up RV Fes.実行委員会
「防災と車中泊?」とその関係性に首を傾げる方もいるかもしれません。本イベントは、埼玉県公園スタジアム課から、「キャンピングカーで日本を元気に!」持続可能な地域活性化を目指す“Cheer up RV Fes.”実行委員会に、大宮公園での車中泊イベント協力の打診があったことから端を発しています。
普通に考えると関係のなさそうな防災と車中泊ですが、実は、意外な共通項があり、上手くすればお互いに相乗効果が期待できるとも言われています。ですから「車中泊による防災」をテーマにすれば、今回のイベントもスムーズに進められるとの考えもありました。
事実、日本RV協会発行の「キャンピングカー白書」でも、
- キャンピングカー購入後のライフスタイルの変化で4人に1人が「災害への備え意識が高まっている」
- ほとんどのオーナーがキャンピングカーは災害に活躍すると感じている。
- 一部の地方自治体では、キャンピングカー活用の災害協定が結ばれる事が多くなっている。
等々、報告されており、観光だけでなく、今後は防災シェルターとしてもキャンピングカーの活用が増えるかもしれないという認識です。

その様な状況下で、本イベントは
- 埼玉県の中心、さいたま市大宮公園での初の車中泊イベントであり、都市内広域公園での車中泊は極めて貴重な体験!
- 「災害に強いキャンピングカー」を大いにアピール可能
- 埼玉県が主催
という点でも注目されていました。
- 日時
- 2023年9月30日(土)~10月1日(日)
関東大震災から100年のタイミングに開催 - 会場
- 大宮第二公園
- 目的
- SDGsイベントを通じて大宮公園の魅力・防災拠点としての役割を広く発信
当日の様子
































今後に期待できること
持続可能な地域活性化を目指したSDGsキャンプCheer up RV Fes. 特に今回の防災イベントは、大宮だけに止まらず、日本全国に大きな可能性を提案できたのではないかと思います。
一見、関係がなさそうな防災と車中泊、実は普段から普通に楽しんでいるレジャーの車中泊キャンプが、いざという時には自分と家族の命を守ってくれることにつながるかも?と気が付いた方も多かったのではないでしょうか?
起こっては欲しくない災害、でも確実にくるとも言われている災害、それが車中泊キャンプで、多少でも免れることができたら、それは願ってもない事といえます。
今回のイベントでも、都市部の真ん中にある公園が、車中泊キャンプで命を守る防災拠点になるという事は、正に目からウロコだったのではないでしょうか?
冒頭でも、一部の地方自治体では、キャンピングカー活用の災害協定が結ばれる事が多くなっているとお伝えしましたが、協定を結んで安心するのではなく、今回の様な、楽しみながらできる防災訓練ならぬ防災車中泊を実施して体験、もしもの時に備えておけば、いざという時には多くの命が救われると信じて疑いません。
「うちの地域でも、キャンピングカーで防災車中泊を実施したい」という地域がありましたら、是非、一度、問い合わせしてみては如何でしょうか?
イベント内容
- 主催
- 大宮公園防災車中泊&Fes.実行委員会(Cheer up RV含む)/埼玉県/大宮第二公園及び第三公園マネジメントグループ
- 後援
- 一般社団法人日本RV協会
- 内容
-
- 車中泊&キャンプ:災害時の避難生活がどのような状況になるかを体験
災害時の不便さを体感
水場がなくトイレが遠い環境
持参した水や食料を一日でどの位消費するかを確認 - トークショー、ライブ
- 防災&キャンプグッズ展示・販売、エコノミー症候群防止指導
- キャンピングカー、車中泊車両展示
- 飲食等ブース、キッチンカー出展、天体観測、Cheer up RVバー
- ジャズダンス、パークスポーツ(スラックライン、フットゴルフなど)
- サッカーパブリックビューイング
- 車中泊&キャンプ:災害時の避難生活がどのような状況になるかを体験
- 宿泊
- 86台/214名
一般参加者:約7,000名