全国に約460店舗を展開する中古車販売店のガリバーで、新車のキャンピングカーを購入できるのをご存知ですか?ガリバーは以前からキャンピングカーを扱っていて、2023年からタウンエースのキャンピングカーリベロを扱うようになりました。
キャンピングカーを常時展示している店舗もあるので、じっくりとクルマを見学することもできるそうです。今回は、このキャンピングカーリベロを展示しているガリバーのWOW!TOWN(ワオタウン)とHUNT(ハント)にお邪魔して、お店の特徴などをレポートします。
WOW!TOWNでガリバーのキャンピングカーをチェック
中古車販売で有名なガリバーですが、さまざまな店舗形態があります。その1つがWOW!TOWNです。現在は幕張、大宮、新潟の3店舗展開。コンセプト「こころ踊るクルマ選びのテーマパーク」を掲げて、ちょっと違った中古車販売店の形態をとっています。
今回訪れたのは幕張店。敷地面積約8000坪という広大な敷地でした。たくさんの展示車両が並んでいて、全部で300台以上もあるそうです。でも、これは見えているクルマの台数で、バックヤードにはさらにクルマがストックされ、総台数は800台!敷地の広さを実感します。その展示車両のなかに、キャンピングカーがあるのです。
なぜ、ガリバーにキャンピングカー?と思う人もいるかもしれませんが、ガリバーを運営するIIDOMの野村さんに聞くと、以前からキャンピングカーを扱っていたそうです。以前扱っていたのはハイエースのキャンピングカーだったことから、タウンエースベースのリベロに期待しているようです。
タウンエースモデルであれば価格も400万円台で提供できることから、ガリバーの得意とするボリュームゾーンのラインアップの1つとして提案できるモデルでした。サイズ、価格からも、ミニバンを購入しようという人にもお勧めできるキャンピングカーだったことが、ガリバーとしても魅力を感じているようです。
ガリバーでキャンピングカーリベロを扱うことになり、次はそのクルマをどこで展示・販売するかを考えたところ、WOW!TOWNでの展示・販売が決定。WOW!TOWNではクルマ販売とは思えないカフェのような商談ルームがあって、広々としたキッズルーム(上写真)がある特徴的な店舗です。扱い車両も多く、年齢やクルマのジャンルなど、幅広い層のお客さんがくることからも、キャンピングカーリベロは相性のいい存在でした。
展示・販売を任された店舗にとっても、リベロは特別なクルマです。WOW!TOWN幕張支店長二宮さんは、普段使いできるキャンピングカーという特徴を活かしたアピールができるといいます。今まで車中泊してきたり、シートのフルフラットを求めるお客さんにもセールスしやすくなったそうです。
特別なクルマとしてのキャンピングカーではなく、1つのクルマのカテゴリーとして、他のクルマ同様に、並列的に検討できるクルマが増えたのです。なので、ミニバンを検討していたお客さんが、リベロを選ぶパターンも。お客さんにとっても、まったくイメージしていなかったにいたにも関わらず、店舗でリベロを発見できるメリットがあるのです。
WOW!TOWN幕張ではクルマを購入したオーナーに、洗車のサービスを提供しています。メンテナンス以外にも店舗にくるきっかけがあり、店内で過ごす時間が長くなることから、新しいクルマとの出合いも多くなるのです。この洗車サービスはキャンピングカーにも適用されます。キャンピングカーオーナーにとってはうれしいサービスといえるのではないでしょうか。
店舗には大きなキャンピングカーの姿もありました。この車両は、以前レンタルしていたクルマで、今でもメンテナンスされています。災害が起きた時など、このクルマを使えるよう、地域の防災に役立てているのです。単なる販売店ではなく、地域に溶け込み、たくさんのお客さんがくる、街の拠点となる新しい店舗形態をみせてくれています。
程よい装備のタウンエースキャンピングカー「リベロ」
タウンエースをベースにしたキャンピングカーのリベロは、双日モビリティーによって作られました。シンプルなレイアウトとコンパクトなボディーが街中でも扱いやすく、普段遣いできるキャンピングカーとしての魅力を感じさせます。
フロントマスクには、オリジナルのエアロパーツをつけて、ぱっと見では商用車のタウンエースとは気づくことがありません。ベース車両はDXとGLがあり、その装備の違いによってグレード分けされています。
前後に向きを変えられるセカンドシートが付いていて、リアにはベンチシートが取り付けられました。ベンチシートの前にキャビネットがあり、キャンピングカーとしての設備が装備されています。セカンドシートを倒して、ベンチシートの背もたれをキャビネットとの間におけば、簡単にベッド展開可能です。
キャビネットにはコンパクトなテーブルが装備され、必要に応じて取り外し、移動ができるようになっています。天井には車内を照らすライトも取り付けられていました。シンプルなルーフのデザインで室内空間に広がりを感じさせます。
キャビネットにはポータブル電源が置けるスペースがあり、室内のライトなどとつながったケーブルが配線されています。ポータブル電源はベルトで固定されていて取り外してクルマの外で使うことも可能です。このポータブル電源は標準装備されているので、防災の備えとしても役に立つことでしょう。
シンプルなシンクが取り付けられています。右側の蛇口をひねると電動ポンプでタンクから水が汲み上げられシャワーヘッドから水が出るようになっています。シャワーヘッドは伸ばすことができるので、リアゲートの外側で利用するなどアウトドアフィールドで役にたつ存在となります。
展示車両にはこのようなアルミホイールが取り付けられていました。タイヤもブロックパターンの大きなタイプで、アウトドアフィールドに似合うスタイリングが完成しています。キャリアをつけたりサイドオーニングを取り付けることによって、キャンピングカーとしての機能性を高めることが可能です。
ベース車両のDXとGLは細かいパーツが違っていて、上の写真のようなワゴンタイプのドアミラーがGLに装備されています。その他にもキーレスエントリーやパワーウインドウが装備され、ミニバンと変わらない機能性が特徴ともいえます。ベース車両を選ぶことによって、今までキャンピングカーやバンなどを検討することもなかったユーザにも親しみやすいクルマとなることでしょう。
室内で車をじっくりと見ることができるショールーム「ハント」
ガリバーでは、WOW!TOWN以外にもHUNTという店舗でキャンピングカーリベロを展示販売しています。現在HUNTは木更津店があり、イオンのショッピングモール内に入っています。房総半島の旅行で立ち寄れる場所にあり、「半島」の読み方からハントと言う名前が生まれたそうです。
お店は大きな駐車場に面していて、アクセスしやすい場所にあります。黄色いHUNTの看板が目印です。お店の前に数台のクルマが置いてありますが、店内にもたくさんのクルマが並んでいて、外からもその雰囲気が確認できます。店内には約50台あり、外には100台のクルマが置いてあるそうです。
店内に入ってみると、高い天井で広々とした空間が広がっています。イオンモールの中からもアクセスできるようになっていて、ふらっと立ち寄れる場所といえるでしょう。豊富なクルマのラインアップで、コンパクトカーから大型車両までさまざまなモデルが揃っています。展示車両の間隔も広くとられていて、1台1台をじっくりと見ることができそうです。
お客さんはイオンモールに買い物に来たお客さんも多いようで、ショッピングバックを片手にクルマを眺めている姿もありました。WOW!TOWNとはまた違った独特の空気感。やはり中古車販売店という、これまでのイメージとはまったく違う雰囲気でした。
特徴的なのは、店内で過ごすための工夫が随所にある事です。ショールームのテーブルはカフェのようなソファーが設置されていて、ゆったりとした気分で話ができることでしょう。この雰囲気作りがお店全体に行き渡っていて、リラックスできるムードが漂っています。
入り口付近にあったのがセルフのコーヒーサーバー。LINEの登録をすると、フロントでカップをもらえるようになっているので、ちょっとした休憩に利用することもできるそうです。ショッピングの帰り道に寄ったり、カフェとしての利用で使う人もいるようです。
店内には大きなキッズルームがあり、たくさんの子供たちが遊んでいます。買い物に来たついでにここに立ち寄るファミリーも多いとか。クルマを見に来たというよりも、この場所に行きたいと思わせる環境が整っているのが分かります。
普通の乗用車と並んでキャンピングカーのリベロが展示されていました。キャンプサイトを再現したようなディスプレイでクルマを使ったときのイメージがしやすい展示となっています。こちらの店舗でも、キャンピングカーを目的に来店されたお客さん以外にもアプローチできるのが強みかもしれません。
現在キャンピングカーのリベロを扱ってるガリバー店舗は4店舗ですが、今後増えていく予定だそうです。今回2つの店舗を訪れてみて気づいたのが、どこもクルマに詳しくなくても、気軽に立ち寄れる場所となっていて、誰もが楽しそうにしていることでした。もしわからないことがあれば、担当者がしっかりと説明してくれるので、クルマやキャンピングカー選びのハードルを下げてくれることでしょう。
リベロ諸元
- ベース車両
- タウンエースDX、タウンエースGL
- 価格
- DX 431.6万円〜 GL 442.2万円〜
住所 千葉県習志野市芝園1-3-1
電話番号 0120-91-7866
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住所 千葉県木更津市築地1-4
電話番号 0120-975-232
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