自分スタイルを発見!トイファクトリーのハイエースキャンピングカーの選び方

キャンピングカーの選び方
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自分スタイルを発見!トイファクトリーのハイエースキャンピングカーの選び方

キャンピングカーに対して憧れを抱いていたとしても、自分にぴったりのクルマを探し出すことは難しいものです。バリエーションも豊富で目移りしてしまうかもしれません。そんな時、アドバイスしてくれるのがショップのスタッフ。自分に最適なクルマを探し出す近道はスタッフに相談することなのです。

キャンピングカーの種類がたくさんあるビルダーであれば、思い切って最初から相談する方がいいでしょう。このブランドを買いたい、という思いがあるのであればなおさら。そんなブランド指名のお客さんが多い傾向にあるのがトイファクトリーです。

お客さんはどのようにモデルを選んでいるんでしょう。いつも、オーナーのクルマ選びをサポートしてきたスタッフに、トイファクトリーキャンピングカー選びの極意を聞いてきました。

基準となるキャンピングカーからの足し算と引き算

トイファクトリー湘南店

話を聞きに行ったのはトイファクトリー湘南店です。トイファクトリーは関東に直営店が3店舗。東京都町田市にある南町田グランベリーパーク内にあるアンテナショップの位置づけである東京店、最近オープンしたばかりの輸入車キャンピングカー専⾨店のEURO-TOY 相模原、そして、湘南の海風を感じる湘南店になります。そのなかでもバンコンモデルの展示が豊富な湘南店へいってきました。

トイファクトリー湘南店 中野店長
トイファクトリー湘南店 中野店長

お話をうかがったのは湘南店の中野店長です。以前は大手輸入車ディーラーで乗用車の販売をしていた、クルマのプロフェッショナル。トイファクトリーに入社してから、モデルの違いなどを書き出して、どのようにお客さんに説明すればいいか試行錯誤したそうです。

モデル選びに悩んでいるお客さんがいた時、中野店長はまず最初に、トイファクトリーの代表モデルであるバーデンをベースに話を進めていくといいます。そして、必要な条件や設備を追加したり、取り除いていきながら、ベストなモデルが何かを見つけ出すそうです。

トイファクトリーの人気モデル「バーデン」を起点に

トイファクトリーの人気モデル「バーデン」

トイファクトリーのモデルは多岐に渡りますが、どれも同一の質感が保たれていて、クオリティの差のみで車体価格が変わることはありません。同じベース車両であれば、どれも横並びの存在。その豊富なラインアップのなかで人気のモデルが、上の写真に写っているバーデンです。

トイファクトリーのハイエースキャンピングカーにおけるベーシックレイアウトともいえるインテリアです。対面対座のリビングスペース、サイドに配置されたキッチン、そして、リアのベッドスペースとベッド下には大きなラゲッジルームがあります。

キャンピングカー選びのスタートはこのバーデンから始めると簡単。例えば、バーデンにはマルチルームがありませんが、マルチルームが必要であれば、次の候補モデルへと展開していきます。

バーデンのリビング トイレ

最近ではトイレの重要性もうたわれ、いざという時のためにトイレを設置するオーナーも多いようです。上の写真のトイレは、CORDOBA CRUISEに設置された自動的に汚物をビニール袋へ密閉できるクレサナです。クレサナは、トイファクトリーが日本正規代理店を務めるスイスメーカーの新型トイレで、トイファクトリーが能登半島地震の被災地にトイレカーを製作して派遣したことでも注目を集めました。

このようなトイレを設置できるスペース、そして、荷物の収納場所としても活躍してくれる機能性など、マルチルームを必要とする人は多いのです。使い方によって違いがありますが、マルチルームの有無もキャンピングカー選びにとっては大きなファクターとなっているのです。

トイファクトリーのキャンピングカーがカバーする幅広いユーザー層

モデルごとの特徴 モデルごとのインテリア

トイファクトリーの一部モデルを並べて相関図を作ってみました。それが上の図です。マルチルームの有無、走行時に利用できるシート配列、ベース車両などで分けてあります。それぞれ、乗車定員と就寝定員も記しているので、利用する人数に合わせた区分けも確認できます。

まずはバーデンをベースと想定して、それにマルチルームを追加していったり、利用人数をセレクトすることで、自分にあったモデルを選ぶことができるのです。中野店長が教えてくれた、バーデンを基準にする方法でトイファクトリー全体のモデル相関が見えてきました。

シート配列

走行時に利用できるシート配列が2列シートのみであっても、上の写真のように、運転席と助手席を反転させることで、対面対座のリビングエリアを展開することも可能です。この多彩なシートアレンジもトイファクトリーの特徴といえるかもしれません。

YesNoチャート

※BALEIAはOPで乗車6名にも変更可能です。

さらに具体的にモデルセレクト方法のフローチャートを作ってみました。

この表はマルチルームの有無からスタートしていますが、乗車人数など、他の基準をスタートの条件にしてもいいでしょう。憧れのキャンピングカーの理想図とともに、どのように使って楽しんでいるか、自分の姿を想像して、フローチャートを進めていきます。簡単に最適なモデルを見つけることができるでしょう。

ハイエースのキャンピングカーに大容量ラゲッジスペースと快適なベッドスペースを展開

BALEIAのベッド展開

トイファクトリーのオーナーさんはアクティブな人が多いように感じます。オーナーのキャンプ大会では、たくさんの荷物を積み込んで、キャンプを楽しんでいる姿をよく見かけます。たくさんの荷物を積み込めるのもトイファクトリーのバンコンモデルらしい特徴。

そのスペースを確保しているのが、ベッドのレイアウトです。上の写真はBALEIAのベッドを展開している様子です。下段にもベッドマットを敷き詰めていますが、ベッド下全体をラゲッジスペースとして利用することもできます。

BADENのベッド展開

上の写真はバーデン。セカンドシートを前向きにセットしていても、ベッドスペースが確保できるので、つかれた時など、すぐに横になれるのも利点です。ベッド下のスペースをしっかりと利用でき、室内からのアプローチも容易になっています。

CORDOBAのマルチルームとベッド

もし、ラゲッジスペースがそれほど必要でなければ、縦向きに2段ベッドをレイアウトしたalcobaなどがおすすめ。マルチルームもベッドも余裕の広さがあります。改めてベッド展開をすることなく、身長の高い方でもしっかりと就寝できる快適性に加えて、リビングエリアと独立したプライベートスペースを確保しているのも特徴です。

ハイエースキャンピングカーのレイアウトで室内動線を左右するキッチンレイアウト

キッチンキャビネット

ハイエースの室内を効率的に活用して、リビングスペースを確保するために、細部のレイアウトは徹底的に調整されています。それは車内での動線を確保するためでもあります。そのレイアウトを決める時、キッチンの位置が重要になってくるのです。

エントランス横のボディ左側にシンクがあるタイプがオーソドックススタイルといえるかもしれません。キッチンキャビネットの前に立って、カウンタートップで調理をしたり、しっかりとキッチンを利用する人にとっては給排水タンクの出し入れもしやすく、人気のレイアウトです。

リビングテーブルの奥側のシンク

一方でエントランスから見て、リビングテーブルの奥側にシンクがレイアウトされたモデルもあります。テーブルに座ったままキッチンを利用できる他に、エントランス側のスペースを確保することで、エントランス部分が広々としているという利点もあります。

TOY`S BOX 470

コンパクトなボディをベースにしたTOY’S BOX 470ではリビングエリアからキッチンが確認できませんが、左キャビネットの後方、リアラゲッジ側にセットされています。標準ボディの限られた全幅のなかで、リビングスペースを確保するアイデアともいえます。また、リアゲートからシャワーヘッドを引き出して、アウトドアシャワーとして利用する使い方にも適したレイアウトです。

さらにキャンピングカーのバリエーションに奥行きを出す多彩なメニュー

BADEN Casaのカタログ
BADEN Casa OLIVE EDITION
BADEN Casa OLIVE EDITION
BADEN Casa BLACK EDITION
BADEN Casa BLACK EDITION

トイファクトリーのハイエースベースキャンピングカーのバリエーションについて、全体像が少し見えてきたのではないでしょうか。使い方に合わせたレイアウトや設備によって、クルマ選びができるのが確認できました。しかし、さらにそのバリエーションに奥行きを出しているのが、特別エディションの存在です。

インテリアの仕上げに関しては、トイファクトリーらしい上質な空間が完成しているのはもちろんですが、さらに、趣向に合わせた仕様を選べるのです。その一例がCasaシリーズ。希望の使い方に応じてモデルを選んだ後、インテリアのイメージを変化させることができるオプションパッケージです。モダンリビングのインテリアをイメージさせる仕上がりが、空間デザインにこだわるユーザーを満足させてくれます。

BALEIAのベッド展開

最終的には、ユーザーの使い方によって、そのクルマの価値が引き上げられるともいえるかもしれません。その使い方によって、室内空間を有効に使ったり、リラックスできる環境を作ることもできる、と湘南店の中野店長も教えてくれました。

上の写真のようにBALEIAのレイアウトをささっと変えて、シートを後方へ向けて「こんな使い方も気持ちいいですよ」と中野店長。

BALEIAの室内からみた景色

室内のシートを後ろへ向けて、景色のいい場所にクルマを停め、リアゲートを開くと最高のリラックススペースになるというのです。車内にいながらアウトドアを感じられる開放感、そして、最高のリラックスを演出してくれるのは、トイファクトリーキャンピングカーだからこそなせる技。

自分に最適なモデルを見つけることで、さらに、オーナー自身が快適性を高める使い方ができる、といってもいいかもしれません。そんな広がりのあるラインアップで多くのユーザーをカバーしてくれるのがトイファクトリーの強みでもあるようです。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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トイファクトリー:ハイエースキャンピングカー国内シェアNo.1 トイファクトリー:輸入車キャンピングカー専門店 EURO-TOY
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