キャンピングカー人気の高まりで若いユーザーが増え、「キャンピングカーでもカッコよく乗りたい」というニーズが増加している。とくに、ハイエースのバンコンは、見た目が普通車然としていて、社外パーツも豊富。自分好みのスタイルにドレスアップできるのが、大きな魅力のひとつでもある。
今回は、スタイリッシュなハイエースバンコンを多数ラインナップする、埼玉県東松山市の「ティピーアウトドアデザイン」を取材。プライベートでも20年以上ハイエースを乗り継いできたスタッフの菅野勝明さんに、「キャンピングカーをカッコよく乗る極意」を聞いた。
自分が目指すスタイルはどれ?
「ハイエースには、アウトドア、ラグジュアリー、スポーティなど様々なカスタムスタイルがあるので、『自分がどんなスタイルを目指しているのか』を明確にして、パーツ選びをすることが重要です。ただし、ローダウンやエアロスタイルは、アウトドアで使い勝手が悪くなってしまうこともあるので、やり過ぎには注意。キャンピングカーでは、実用性をスポイルしないカスタムが基本です」
ハイエース・スーパーロングをベースにした、トラボイLBD200SL-R。キャンピングカーとは思えない、スマートなルックスが魅力だ。
ティピーアウトドアデザイン神木 勇代表の愛車。夏はサーフィン、冬はスノーボードで使用するため、ワイルドなアウトドアスタイルに仕上げている。
社外エアロでカスタムした、トラボイSG200-Nのオーナー車両。外装のドレスアップまでトータルでオーダーできるのが、ティピーアウトドアデザインの強みだ。
カスタムのポイント【フロント】
「フロント回りのカスタムは個性を出しやすいので、初心者にもオススメです。もっとも手軽にイメージを変えられるのが、リップスポイラー。様々なメーカーから好みのデザインを選べるし、純正のリップスポイラーを付けるだけでも、かなりスポーティな印象になります」
ティピーアウトドアデザインのオリジナルブランド「トラボイ」からは、多数のハイエース専用パーツがリリースされている。写真は、ワイドボディ用のフロントリップスポイラー(6万6000円)。純正フォルムを活かした、シンプルなデザインがポイントだ。
TRDフロントスポイラーは、ハヤリのアウトドアスタイルにもピッタリ。ナンバー左右に埋め込まれたLEDライトも、インパクト抜群だ。
フロントにステンレス製プッシュバーを装着したワイルドスタイル。クロカン4WD風のパーツで、迫力と個性を演出している。
カスタムのポイント【サイド】
「手軽で効果が高いのは、アルミホイールとタイヤ。極端な大径ホイールは、乗り心地が悪くなり、履けるタイヤも限られるので、見た目と実用性のバランスが取れた16~17インチがベストです。タイヤは、スポーツ感を演出できるホワイトレターがオススメ。キャンピングカーは重量があるので、負荷能力の高いLTタイヤやCタイヤがマストです」
17インチのアルミホイールに、ホワイトレターのグッドイヤー・イーグル#1・ナスカーを装着。貨物用のCタイヤなので、負荷能力は純正よりも高い。
17インチアルミホイール&トーヨーH30の組み合わせ。フルエアロのブラックボディに合わせて、あえてブラックレターにしている。
トラボイのハイエースバンコンは、サイドデカールが定番。スポーティなイメージで、サイドビューを引き締める。
カスタムのポイント【リア】
「リアスポイラーやルーフスポイラーなど、リア回りのカスタムパーツも多数あります。手軽に印象を変えたいなら、LEDテールがオススメ。カスタムの方向性をしっかり決めて、フロント~サイド~リアの統一感を考えながらパーツ選びをするのがポイントです」
LEDテールと社外のハーフスポイラーで、リア回りをコーディネート。パーツ選びは、トータルバランスがもっとも重要だ。
アウトドアスタイルを目指すなら、テールガードを装着するのもアリ。これだけでも、かなりワイルドなイメージになる。
トラボイのアルミステップカバー(6600円/リア)。純正バンパーのステップ部分に両面テープで取り付けるだけで、スタイリッシュな印象になる。傷がつきにくいので、実用パーツとしてもオススメ。
カスタムのポイント【チューニングパーツ】
「ハイエースは、デザイン・装備・室内空間のバランスが取れた魅力的なクルマですが、チューニングパーツを組み合わせれば、さらに乗り心地や走行性能が向上します。クルマの性能を追求するなら、足回りやマフラーにもこだわりたいですね」
ティピーアウトドアデザインは、足回りチューニングに関しても豊富なノウハウを持っている。オススメは、オーリンズの減衰力調整式ショックアブソーバー(16万2800円/1台分)。純正ショックと交換するだけで、乗り心地や走行安定性が大幅に向上する。
ハイエースのガソリン車(1TR/2TR)用に開発された、トラボイの車検対応マフラー(11万円)。製造はHKSが担当しており、装着することでパワーとトルクが向上する。上品なサウンドとオールステンレスの美しいビジュアルも魅力だ。
見た目にもこだわったインテリア
「ティピーアウトドアデザインは、常に『カッコいいキャンピングカー』を追求してきました。創業当初から続いているツートーンカラーのインテリアは、ティピー製バンコンの代名詞。実用性・機能性だけでなく、『クルマ好きが満足できるデザイン』にもこだわっています」
トラボイブランドでは、レカロシートを標準装備したバンコン「Rデザインシリーズ」も人気が高い。レカロシートLX-Fのカラーに合わせ、リアの居住部分をホワイトとグレーでコーディネートすることで、統一感のあるインテリアに仕上げている。
スタッフが「クルマ好き」「ハイエース好き」ぞろいで、外装や足回りのカスタムも自由にオーダーできるのが、ティピーアウトドアデザインの最大のウリ。「カッコいいキャンピングカー」に乗りたい人は、トラボイのハイエースバンコンに注目だ!