キャンピングカーの保管方法として、モータープールを利用する人が増えています。このモータープールはキャンピングカー専用の駐車場スペースで、販売店が運営している場所がほとんどです。
このサービスを利用することで、自宅に駐車スペースがなくても、キャンピングカーを所有できるのは魅力的ではないでしょうか。
そんな、モータープールが新たに北海道の千歳にオープンしました。
広い北海道にわざわざキャンピングカー専用の駐車場を作らなくてもいいのでは? とも感じてしまいますが、そこには新しい使い方があったのです。
目次
キャンピングカー専用駐車場千歳モータープール&メンテナンスファクトリー
千歳空港からタクシーで7分程度の場所にオープンしたのは、キャンピングカー専用駐車場「千歳モータープール&メンテナンスファクトリー」。すぐ隣にはRVランド北海道があります。
広い敷地が整備され、メンテナンス用のブースも建っています。ここはクルマを停めておくだけの設備でないことが、すぐに分かります。
看板には北海道ノマドレンタカーの文字がありました。ノマドレンタカーは北海道の企業。ということは、ここはRVランド北海道とノマドレンタカーの存在が関係しているようです。
そこで、ノマドレンタカーの阿部社長に千歳モータープール&メンテナンスについて聞いてみました。
「もともとここはレンタカーの貸し出し場所として利用していました。すぐ近くに店舗を移転したので、このスペースが空いたのです。そこで、新しいサービスとして、モータープールをオープンさせました」とノマドレンタカーの阿部社長。
レンタカーとモータープールの業務内容は異なりますが、以前から抱いていたキャンピングカーに対する思いがあったようです。
「キャンピングカーで北海道に訪れる人がたくさんいます。でも、北海道でのメンテナンスに不安を感じている人も多いのではと思っていました。私たちはレンタカーを貸し出していたのですが、もしキャンピングカーオーナーが困っているのであれば、何かいい解決策はないのか、と日々考えていました」
そこで、パートナーでもあるRVランドと一緒に、北海道でのモータープールオープンを構想していたそうです。そして、約2年前からアイデアを出し合って、新しい形態のサービスを考え出しました。
24時間入出庫が可能なキャンピングカー専用駐車場
モータープールとして用意された敷地には約80台のキャンピングカーが停められるようになっています。スペースが足りなくなったら、まだ、拡張の余地があるといいます。
利用者はQRコードの付いたカードを使って、いつでも入出庫可能です。24時間利用できるので、仕事帰りでも心配ありません。
24時間利用できるのであれば、セキュリティーも気になるところですが、場内には防犯カメラが数台設置され、防犯対策もバッチリ。
これなら、大切なキャンピングカーを安心して預けられます。
場内にはメンテナンスブースも設置されています。北海道ということもあって、タイヤ交換などができるようになっているのです。
トイレや流し、排水などで利用するダンプステーションまであるので、キャンピングカーにとっては使いやすい環境が整っているといえるでしょう。
プロ仕様の高圧洗浄機までありました。冬季は車体が汚れるので、利用後にボディをきれいにしておきたいオーナーも多いのではないでしょうか。
駐車スペースの一部には、電源ポートを設置。サブバッテリーを充電しておきたい時に役立ちます。
充実した設備ですが、この千歳モータープール&メンテナンスファクトリーにはさらに特徴的なサービスが用意されていました。
ニュースタイルのモータープールがキャンピングカーライフを変える
その特徴的なサービスというのが、キャンピングカーのメンテナンスです。そのサービスを担うのが、隣接するのはRVランド北海道。
同社も北海道への思いがあったそうです。
「北海道といえば、多くのキャンピングカーユーザーが訪れる、聖地ともいえる場所です。RVランドのお客様も北海道へ行く方が多いのですが、現地で何かトラブルがあっては大変です。そこで、現地でのサポート体制を作ろうと考えていたところでした」
とRVランドの阿部社長。
そんな思いを抱きながら、ノマドレンタカーの阿部社長とRVランドの阿部社長が構想を練って完成したのがこの千歳モータープール&メンテナンス。
そこにはいろいろなアイデアが見られます。
例えば、モータープールでは車庫証明が取得できるのですが、キャンピングカーを置く場合は、関東の人でも車庫証明が取れるそうです。
地元企業のノマドレンタカーが警察に交渉をして、許可認可がおりたといいます。
夏の間キャンピングカーを北海道に置いておいて、飛行機で北海道まで行き、自分のキャンピングカーで旅行する、という使い方もできるのです。
また、RVランドのネットワークを使って、陸送サービスも設定されています。
キャンピングカーだけをモータープールへ送って、オーナーは公共交通機関を利用する、といった使い方です。
ここで1つ疑問が。
キャンピングカーを利用する時、直前まで準備している人も多いことでしょう。やはり、キャンピングカーは利用する直前にある程度の準備が必要です。
長期間、モータープールに置いてあったり、陸送で北海道まで運んだ場合、直前の準備が忙しくなるのでは? と考えてしまいます。
でも、千歳モータープール&メンテナンスファクトリーでは、そんな不安にも応えてくれるサービスメニューが設定されていました。コストはかかりますが、利便性は格段に向上する内容です。
そのなかの1つに、キャンピングカーのクリーニングがありました。モータープールからクルマで10分の場所にノマドレンタカーがあるので、同社のクリーニングスタッフがモータープールのキャンピングカーもクリーニングしてくれるというのです。
クルマの機能に関しては、RVランドがメンテナンスしてくれるので、オーナーがクルマのもとにやってきたら、すぐに旅ができる状態になっている、ということです。
まるで、しっかりと管理された別荘地のようです。キャンピングカーを1台置いておけば、まさに別荘のような使い方ができるかもしれません。
場内での車中泊は、車庫証明を発行する警察からも禁止の指導を受けていますが、少し走れば宿泊できる場所はたくさんあります。
別荘を購入する気分でキャンピングカーを手に入れるのもいいかもしれません。
また、北海道ならではの現象ですが、雪が多いので、雪下ろしが必要になってきます。この雪下ろしサービスも設定されているのも特徴的です。
千歳の人気スポットにもアクセスしやすい「千歳モータープール&メンテナンスファクトリー」
千歳モータープール&メンテナンスファクトリーは新千歳空港のすぐ近くです。空港には商業施設がたくさん集まっていて、空港内で1日を過ごすこともできます。
空港内には温泉施設まであるので、お風呂を探すこともありません。そのほかにも、ラーメン街や地元の名産を味わえる飲食店などもあり、北海道を満喫できます。
大きなショッピングモールもすぐ近く。旅行のスタート時に生活用品を買ってもいいでしょう。
北海道に来てみたら、思った以上に寒かった! という時も、防寒着を買い揃えることもできます。
クルマで40分も走れば、国立公園の支笏湖にも出られます。市街地の利便性を享受しながらも、北海道らしい大自然を感じるエリアともいえるでしょう。この恵まれた立地とサービス。キャンピングカーオーナーであれば気になる存在です。
でも、広い北海道だからモータープールがすぐ埋まることがないだろう、と考えている人はいませんか。
この千歳モータープール&メンテナンスファクトリーは徒歩圏内にJRの駅があって、電車に乗れば30分で札幌に着くことができます。
ということは、札幌在住でマンションなどに住んでいる人、メンテナンススペースまでは確保できないオーナーなども、モータープールへ簡単にアクセスできるということ。
なので、すぐにスペースが埋まってしまう可能性も。もしこの千歳モータープール&メンテナンスファクトリーが気になったキャンピングカーオーナーは、すぐに問い合わせしたほうがいいかもしれません。
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