富士山のふもと、山梨県忍野村にフルフックアップ15サイト分が完備したオートキャンプ場があります。
アメリカ製キャンピングカー=モーターホームには最適な設備が完備。
フルフックアップとは電源はもちろん、常時接続できる水道、汚水、汚物の排水、TVアンテナなど、キャンピングカーやトレーラーが長期滞在してそこで生活しても困らないインフラを整えてくれます。
もちろん国産のキャンピングカーで泊っても使いやすい設備になっています。
このオートキャンプ場を作ったオーナーの辻 洲彦氏にお話しをうかがいました。
- 辻 洲彦氏
- 広島生まれで、長崎、東京育ち。 東大付属高校卒業後、ハワイへ行き、UH大学へ入学。
California州 Colombia CollegeでBAを収得。
1969年日本へ帰国し、近鉄フォード会社へ就職。
近隣にあるとみた旅館と共にCAMP INNFUJIを営業。(現在はCAMP INNFUJIのみ)
他に車修理工場も営んでいます。
フルフックアップを設備した経緯は?
モーターホームはフルフックアップが整っていてはじめてその真価を発揮します。
モーターホームを持っている人でも、ここに来てはじめて使い勝手がわかったという方もたくんさんいらっしゃいます。
電源は30A通っていますから、エアコンも使えます。
私は学生の頃からアメリカに行っていましたので、フルフックアップの良さを知っていました。
ニューポートビーチではヨットハーバーにこれを設備してたブースがあり、そこではヨットとモーターホームがこれにドッキングできるように出来ています。
日本にはフルフックアップが整備されたキャンプ場がないので面白いと思い、日本仕様にアメリカで製作してもらい設置しました。それが平成3年です。
現在のスタイルの前もここはキャンプ場でしたか?
そうです。40年以上前にバスキャンプ場として開業したのがはじまりです。
当時はバンガローを建てるのが一般的でしたが、人と同じことをやっても面白くないので、バス会社から払い下げられたバスを購入して、中に畳を敷いて泊まれる施設にしました。
面白いことをやっているというので当時取材もたくさん受けました。
バスを利用したもう一つの利点はやめるときに、バンガローでしたら薪にしかなりませんが、バスは解体して鉄くずとして売ることが出来ました。
今でいうエコのはしりですね。
どんなキャンピングカーを訪れますか?
アメリカのモーターホームが多いですが、トレーラーやヨーロッパ製キャンピングカー、国産のキャンピングカーも来ます。
長さは25フィート(約7.6M)まででしたら問題なく停まれます。
モーターホームのオーナーが集まったクラブなどは毎年ここを貸し切りにしてキャンプ大会を楽しまれています。
国産のキャンピングカーももちろんウェルカムです。電源コンセントは日本の100Vコンセントにも対応しています。
庭先に1台でもキャンピングカー停まってくれて、楽しんでくれたらいいと思っています。
このような施設がもっと出来るといいですね。
その通りです。
アメリカにはこのような施設がたくさんあります。年金生活になってからキャンピングカーやトレーラーを購入して冬は南に行き、夏は北へ行って生活する人たちがいます。
トレーラーも頼めば運んでくれるサービスがあります。
日本でもここと北海道、九州にこのような施設があれば、季節ごとに移動して楽しめる生活が出来ますね。
編集後記
「ここは富士山の美味しい水が出ますから、ゆっくり楽しんで下さい。」と辻氏。
場内には辻氏が趣味で作成した木工工芸もたくさん飾られ、暖かい雰囲気を出しています。
それぞれのサイトには調理台と蛇口、そしてテーブルとイスがセットされています。
キャンピングカーの為に作られた施設であり、フルフックアップを完全に使いこなさなくても、キャンピングカー、トレーラーのことをよく分かっているオーナーが経営しているキャンプ場はすごく安心感が得られます。
CAMP INNFUJI(キャンプインフジ)
- 住所
- 山梨県南都留郡忍野村忍草3236-2
- 電話
- 0555-72-8785
- 利用料金
- 1サイト7,500円(年間同一料金)
- 備考
- 冬場は1月から雪がある間は休業
- URL
- http://www.sky.hi-ho.ne.jp/camp-innfuji/