北海道旅のベテランがオートキャンプ場を活用する理由とは?【北海道オススメキャンプ場5選】

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北海道旅のベテランがオートキャンプ場を活用する理由とは?【北海道オススメキャンプ場5選】

北海道は、キャンピングカーの聖地だ。6月から10月ごろにかけて多くの人がキャンピングカーで北海道に渡って旅を楽しんでいるほか、仕事が忙しい現役世代でも「いつかはキャンピングカーで北海道を旅してみたい」と夢見ている人が多い。

「クルマごとフェリーに乗船して非日常感を味わえる」「スケールの大きな絶景に出会える」「新鮮な魚介を豪快に味わえる」「手つかずの自然を満喫できる」「最高のロケーションでキャンプを楽しめる」など、北海道の魅力を数え上げたらきりがない。

しかし、広大な面積を持つ北海道の旅で無理は禁物! あれもこれもと予定を詰め込み過ぎると、移動ばかりに時間が割かれて、せっかくの旅がせわしないものになってしまう。20年に渡って北海道の旅を続けてきた筆者のオススメは、「オートキャンプ場を活用した旅のスタイル」。本記事では、オートキャンプ場をお勧めする理由と、実際に訪問してよかった北海道のキャンプ場5選を紹介する。

広大な北の大地で無理な行程はNG

キャンピングカーで北海道を旅するには最低でも1週間以上の日数が必要となり、フェリーに乗船するので費用もかかる。気軽に行ける場所ではないので、「せっかくなら観光スポットを網羅したい」と思ってしまうのも当然だ。実際に筆者の初めての北海道旅も、観光スポットやグルメスポットを詰め込んだハードスケジュールだった。それが、オートキャンプ場を拠点にしたのんびりスタイルに切り替わったのはナゼなのか?

北海道の道

北海道は、とにかく広大だ。例えば「函館」から「富良野」までは東京~名古屋とほぼ同じ400kmの距離があり、高速道路を利用しても約5時間半かかる。「函館」から日本最北端の「宗谷岬」までは650km・9時間で、東京~青森県八戸市に匹敵する。

北海道の鹿

筆者が初めて北海道を訪れたときは距離感が把握できておらず、観光スポットまでの移動を繰り返すせわしない旅になってしまった。移動時間ばかり長く、観光地で写真を撮ったらすぐに次の目的地へ……。常に時間に追われる旅をしながら、「これでは旅行会社のバスツアーと変わらない。もっとゆったりとした、キャンピングカーにしかできない旅をしたい」と思うようになった。それが、我が家がキャンプ場を利用しながら北海道を回るスタイルに切り替えた理由だ。

北海道のお花畑

キャンプ場はチェックイン・チェックアウトの時間があるので、道の駅などで仮眠をとりながら移動するのと比べれば“贅沢な時間の使い方”にはなるが、だからこそ北海道でしか味わえない大自然とゆったり触れあうことができ、単なる「観光旅行」とはひと味違う満足感を得られる。「できるだけ多くの観光スポットを回りたい!」と、はやる気持ちをグッと抑えて、キャンプ場で過ごす時間も思いっきり楽しもう。

北海道キャンプ場の魅力

北海道のキャンプ場

北海道のキャンプ場の魅力は、本州では味わえないロケーションの素晴らしさに尽きる。海、山、林間、高原、湖畔、牧場、公園など、さまざまなロケーションから好みのフィールドを選べ、どのキャンプ場も自然環境は言うことなし。サイトも広く、本州のキャンプ場よりも空いているので、ゆったりとキャンプ本来の魅力を味わうことができる。混雑した狭苦しい区画サイトでしかキャンプをしたことがない人にとって、北海道のキャンプ場はまさに天国! 目の前に広がる絶景を眺めながらゆっくり流れる時間を過ごすだけでも、「北海道まで来たかいがある」と思えるはずだ。

せっかく北海道まで行ったのに、アスファルトの駐車場で寝泊まりするのはもったいない。旅の行程に1~2か所キャンプ場を組み入れるだけでも、旅の印象は大きく変わる。積極的にキャンプ場を利用して、「北海道でしかできない旅」を満喫しよう。

北海道オススメキャンプ場5選

丸瀬布いこいの森オートキャンプ場

丸瀬布いこいの森オートキャンプ場 蒸気機関車・雨宮21号

本物の蒸気機関車・雨宮21号が場内を走る、全国的にも珍しいキャンプ場。自然環境が素晴らしく、ゴーカートやバッテリーカー、ふわふわドーム、ローラースケート、テニスコートなど、遊びのメニューも豊富にそろっているので、子供連れのファミリーにもピッタリだ。開放的な区画サイトと林間のフリーサイトは、どちらも車両の乗り入れが可能。徒歩圏内には日帰り温泉施設や昆虫生態館、郷土資料館があり、敷地内を流れる武利川で川遊びや釣りも楽しめる。

丸瀬布いこいの森オートキャンプ場
所在地
北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利80番地
開設期間
4月下旬~10月下旬
入場料
高校生以上800円~ / 小学生以上 400円~
サイト料
フリーサイト500円~、オートサイト2000円~
ペット
入場可

朱鞠内湖畔キャンプ場

朱鞠内湖畔キャンプ場 朱鞠内湖畔

道内屈指のワイルドなロケーションを誇るキャンプ場。手つかずの自然に囲まれた朱鞠内湖の湖畔にサイトが整備されていて、目の前に広がる大絶景を眺めながら最高のキャンプ体験ができる。場内には、コインランドリーやコインシャワーも完備。高規格キャンプ場と比べれば設備はシンプルだが、ワイルドなロケーションで「北海道でしかできないキャンプ」を楽しめるのが最大の魅力。北海道に行ったら一度は訪れてみたい、最上級のキャンプフィールドだ。

朱鞠内湖畔キャンプ場
所在地
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内湖畔
開設期間
5月中旬~10月下旬
利用料
大人1000円 / 小人500円
ペット
入場可

初山別村みさき台公園オートキャンプ場

初山別村みさき台公園オートキャンプ場 空からみた初山別村みさき台公園オートキャンプ場

美しく手入れされた芝生に、利尻富士が一望できるオートサイトを完備している。1区画は本州の平均的オートサイトの3倍以上の広さがあり、開放感は道内のキャンプ場でもトップクラス。大きな青空と日本海の絶景を眺めながら、ゆったりとキャンプを楽しむことができる。敷地内にはパークゴルフ場、ゴーカート場、天文台などがあり、日帰り入浴施設も徒歩圏内。雄大な景色を眺めながらキャンプをしてみたい人に、ぜひ一度訪れてほしい絶景フィールドだ。

初山別村みさき台公園オートキャンプ場
所在地
北海道苫前郡初山別村字豊岬
開設期間
6月中旬~9月下旬
利用料
3000~3500円
ペット
入場可

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場 とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場からみた夕日

オロロンライン沿いの道の駅「風W(ふわっと)とままえ」に併設された、北海道屈指の開放感を味わえるキャンプ場。20AのAC電源と炊事ユニットを備えたオートキャンプサイトAと、全面芝生のオートキャンプサイトBがあり、管理棟にはコインシャワーやコインランドリーも完備されている。最大のウリは、目の前に広がる大絶景! サイトから天売島・焼尻島・利尻富士が一望でき、晴れた日の夕暮れ時には美しい夕日が日本海に沈む光景を眺められる。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場
所在地
北海道苫前郡苫前町字栄浜67-1
開設期間
4月下旬~9月下旬
利用料
2050~4250円
ペット
入場不可

かなやま湖オートキャンプ場

かなやま湖オートキャンプ場 かなやま湖オートキャンプ場の全体

かなやま湖を見下ろす高台にあるフィールド。山の斜面の高低差を利用したサイトは混雑時でもプライベート感が確保されていて、どのサイトを利用しても落ち着いて過ごせる。管理棟に売店やシャワー、コインランドリーがあるほか、日帰り入浴施設も徒歩圏内。かなやま湖まで散歩をしたり、水遊びをしたり、カヤックをしたり、場内のドッグランで愛犬を遊ばせたり……。ここを訪れたら、雄大な自然を肌で感じながらゆっくり過ごすのがオススメだ。

かなやま湖オートキャンプ場
所在地
北海道空知郡南富良野町字東鹿越
開設期間
4月下旬~10月上旬
入場料
中学生以上1200円 / 小学生 600円
サイト料
4700円~
ペット
入場可
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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