キャンピングカーで冬の北海道を旅するとき、もっとも悩むのが「どこに泊まるか」ということ。雪が深い北海道では冬季に営業している車中泊施設が少なく、オートキャンプ場も営業期間をゴールデンウイークから10月頃までに設定しているケースがほとんど。雪が多いエリアでは、RVパークでさえも冬季閉鎖となる。
寒さが厳しい冬シーズンは、キャンピングカーの電源確保がもっとも重要だ。1日中FFヒーターを稼働しているうえに、ソーラーパネルが雪に覆われて役に立たないことも多いため、AC電源のない場所で連泊をするとサブバッテリーの容量は減る一方……。「冬の北海道キャンピングカー旅」では、AC電源を完備した車中泊施設の利用がマストとなる。
今回は、昨年アップした「北海道レンタルキャンピングカー旅レポート」の番外編として、本編では詳しく紹介できなかったスポットを改めて集めてみた。快適な旅をサポートしてくれるオススメ施設がそろっているので、冬の北海道キャンピングカー旅を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
北海道ノマドレンタカー
北海道でキャンピングカーをレンタルするなら、道内最大規模を誇るレンタルキャンピングカー専門店北海道ノマドレンタカーがオススメだ。新千歳空港のすぐ近くに千歳店があり、空港までの送迎も無料。新千歳空港まで飛行機を利用してレンタカーを借りれば、誰でも手軽に北海道でキャンピングカーの旅を楽しめる。
レンタル車両は、国産キャブコンやヨーロッパ製モーターホームなど、合計25台を用意。メインになる国産キャブコンは、バンテックのジル520、ジル、コルドバンクス、コルドランディを取りそろえており、少人数からグループの旅行まで幅広いニーズに対応する。
レンタルキャンピングカーというと、衛生面や安全面に不安を感じる人もいるかもしれないが、北海道ノマドレンタカーならその点も安心だ。レンタル車両はすべて新車で導入され、どの車両もコンディション抜群。国産キャブコンは、「パワフルなディーゼルターボエンジン搭載車」「雪道でも安心して走れる4WD車」のみを取りそろえている。もちろん、冬シーズンは全車スタッドレスタイヤを装着しているので、スキー&スノーボードで雪道をドライブする際も安心だ。
返却後の車両は、JALのスタッフによって1台1台丁寧に室内清掃され、衛生管理も徹底している。万が一、旅先で車両が故障した場合は、代替え車両を用意して駆けつけてくれるなど、安心・安全な北海道旅を実現する手厚いサポートもうれしい。
キャンプ道具やカセットコンロ、寝袋などのレンタル用品も豊富にそろう。
北海道ノマドレンタカー代表の阿部さんは、北海道の魅力を知り尽くしたスペシャリスト。旅の行程やお勧めスポットなど、何でも気軽に相談できる。
フォーエバーキャンピングパラダイス
新千歳空港からクルマで10分ほどの場所にある、全面フリーサイトのキャンプ場。北海道では珍しい通年営業なので、ワイルドな雪中キャンプを体験してみたい人にも最適!
2021年にオープンしたばかりでまだあまり知られていない、穴場的なフィールドだ。
最大の魅力は、千歳エリアのど真ん中にあるとは思えないロケーションの素晴らしさ!広大な芝のフリーサイトは、道北・道東エリアのフィールドを思わせる圧倒的な開放感とワイルド感がウリ。広大な敷地全体がオートフリーサイトなので、好きな場所にクルマを乗り入れて設営できる。
利用料金(1泊)は大人1650円(冬季料金+220円)・子供825円(冬季料金+110円)、駐車料金550円。別料金(550円)でAC電源も使用でき、初心者でも1年を通して快適なキャンプを楽しめる。北海道ノマドレンタカー千歳店からクルマで3分ほどの距離なので、ここで「雪中キャンプを楽しむ」ことを目的にキャンピングカーをレンタルするのもアリだ。
真狩SAUNA&VILLA焚火
羊蹄山の絶景を望む、道央エリア屈指のグランピング施設。敷地内には、1日1組限定のキャンピングカー専用RVベース(1泊8000円)や、プライベートサウナ付きコテージ(1泊17000円~)も完備されている。通年営業なので、冬のキャンピングカー旅の宿泊施設にも最適!「雪の中でキャンピングカー泊をしてみたいけど、雪中キャンプはちょっと敷居が高い……」というキャンプ初心者でも、安心して真冬の北海道の醍醐味を味わえる。
大きな窓から羊蹄山の絶景を眺められる冷暖房・バルコニー付きのコテージは、大自然の中でゆったりとした時間を過ごせる贅沢なプライベートスペース。
コテージに設置された本格フィンランド式薪サウナは、RVベース利用者も別料金で日帰りサウナとして利用できる。その際は「1棟貸切デイサウナ」になり、着替えや休憩でコテージを利用することも可能だ。
センターハウスには無料でレンタルできる調理器具や食器がそろっており、本格的なキッチンで調理も可能。食材セットを注文すればBBQハウスを利用することもでき、寒い冬でも快適なアウトドアディナーを満喫できる。
RVパーク倶知安(くっちゃん)
ニセコエリアは、フワフワのパウダースノーを楽しめる世界的に有名なスノーリゾートだが、周辺にAC電源を利用できる車中泊施設が少ないのが難点……。そんな悩みを持つスキー&スノーボーダーにオススメなのが、ニセコからクルマで10分の場所にあるRVパーク倶知安だ。キャンピングカーを拠点に北海道でウインタースポーツを楽しむなら、宿泊地はココで決まり!
ニセコに近い立地条件も魅力だが、ロケーションの素晴らしさもそれと並ぶ大きな魅力のひとつ。敷地内からはニセコのゲレンデや羊蹄山が一望でき、「ここでキャンピングカー泊できるだけでも満足!」と思えるほど、素晴らしい環境が整っている。
1区画は長さ7m×幅4mのゆったりサイズで、料金は1泊2750円。別料金(1泊550円)でAC電源の利用も可能なので、冬はウインタースポーツ、夏は観光やアウトドアレジャーの拠点として、便利に活用できる。
センターハウスには、24時間利用できるコインシャワーやコインランドリー、温水洗浄便座付きトイレ、洗面台シンクのほか、宿泊者が自由に使える電子レンジ、電子ケトル、ドライヤーも完備されている。フリーWi-Fiも利用できるので、長期滞在でも不便を感じることなく快適なキャンピングカー生活を送れる。
RVパークに隣接する広大な敷地に、オートキャンプサイト、宿泊用の常設トレーラー、サウナ、ライダーハウス、フリーサイト、ドッグランなどを準備中。2023年には、複合アウトドア施設アウトドアパーク ペトトル倶知安として本格オープンする予定となっている。
ニセコエリアから10分の好立地にこれだけ大規模なアウトドア施設ができるのは、キャンピングカー乗りはもちろん、ライダー、キャンパー、車中泊愛好家など、北海道を旅するすべてのユーザーにとって朗報だ。
【冬のレンタルキャンピングカーのススメ】真冬の北海道で2泊3日の一人旅を体験してきた!
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※レンタル店によっては冬季クローズしている店舗もあるので、予約の際には直接店舗へ確認して下さい。