安心・安全・快適なキャンピングカーライフをサポートする「くるま旅クラブ」の魅力とは?

車中泊地
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安心・安全・快適なキャンピングカーライフをサポートする「くるま旅クラブ」の魅力とは?

くるま旅クラブは、日本RV 協会の子会社「くるま旅クラブ株式会社」が運営する日本最大のキャンピングカーオーナーズクラブ。年会費たったの2200円(スタンダード会員)で様々なメリットを享受でき、安心・安全・快適なくるま旅を実現できる、キャンピングカーオーナーにとってありがたい存在だ。

そもそもくるま旅クラブとは、どんな目的で設立され、どんな活動を行っているのか。その意義や会員になることの具体的メリット、今後の展開などについて、くるま旅クラブの髙橋宣行社長と、事務局長の山縣麻人さんにお話をうかがった(文中敬称略)。

くるま旅クラブ(株)代表取締役社長の髙橋宣行さんと事務局長の山縣麻人さん
くるま旅クラブ(株)代表取締役社長の髙橋宣行さん(右)と、事務局長の山縣麻人さん(左)

「くるま旅クラブ」とは?

くるま旅クラブ代表・髙橋宣行さん
「くるま旅を楽しむ人にとっての、メリットを増やす活動に力を注いでいます」(くるま旅クラブ代表・髙橋宣行さん)

【高橋】くるま旅クラブは、日本RV 協会の子会社である「くるま旅クラブ株式会社」が運営する『キャンピングカーのオーナーズクラブ』です。目的は、より安心・安全・快適に車中泊を楽しめる環境づくりと、ユーザーサービスの提供。“くるま旅を楽しむ人のためのクラブ”として、キャンピングカーで日本を遊びつくすお手伝いをしています。とくに力を入れているのが、公式WEBサイトでの情報発信。RVパークの情報サイトは他にもありますが、車中泊施設の掲載数や情報量では、くるま旅クラブのサイトがダントツで一番です。

【山縣】100万PVの実績がある公式WEBサイトは、車中泊施設に会員特典を依頼する際にも大きなアドバンテージとなっています。無料で施設情報を掲載する代わりに、会員特典を付けてもらう。それによって、施設を利用する会員が増える。くるま旅クラブの会員は、身元確認ができている方のみ登録されているので、施設側としても安心して受け入れていただける。会員と施設側で、Win-Winの関係ができ上がっています。

くるま旅CLUBの契約スペースにとめるキャンピングカー

【高橋】くるま旅クラブでは、公式WEBサイト・Instagram・会報誌での情報発信、車中泊施設の会員特典やフェリー利用特典の提供に加えて、車中泊施設を増やす活動も行っています。我々の使命は、単に施設を増やすだけではなく、会員が「くるま旅クラブに入ってよかった」と思えるような仕組みづくりをしていくこと。くるま旅文化の発展と継続には、施設側がビジネスとして利益が出ることが大切です。車中泊施設を増やすと同時に、施設情報を公式サイトやInstagramで発信し、施設の会員特典やフェリー利用特典で「旅をすればするほどお得になる」仕組みを作る。くるま旅クラブは、その名の通り「くるま旅を楽しむ人のためのクラブ」ですから、旅をする人のメリットを増やす活動に力を注いでいます。

【山縣】一般の方も利用できるRVパークが日本RV協会の認定事業であるのに対し、湯YOUパークぐるめパーク民パークトレインパークくるま旅パークについてはくるま旅クラブで推進させていただいています。これらは現時点では会員限定施設となっていますが、将来的にRVパークに変わる可能性も秘めています。くるま旅クラブが、キャンピングカー業界全体のインフラを整える下支えをしている感じですね。

くるま旅クラブ公式WEBサイト
100万PVを誇る、くるま旅クラブ公式WEBサイト。車中泊施設の情報が網羅されているほか、車中泊のマナーなどもわかりやすく解説している。

会員数2万人!日本最大のオーナーズクラブ

くるま旅クラブの契約スペース

【山縣】くるま旅クラブの会員数は年々増加していて、現在2万人に登録していただいています。最近の傾向は、若い世代の方が増えて会員の平均年齢が下がっていること。コロナ禍でキャンプブームがあったように、3密回避ができるというメリットから、車中泊ユーザーが増加したことが要因と考えられます。これまでは道の駅での車中泊が一般的でしたが、最近では女性や若いファミリーユーザーの増加と共に、「安心して車中泊を楽しみたい」というニーズも高まっています。「安心・安全・快適に泊まれる車中泊施設」が求められる中、今後くるま旅クラブの存在意義がより高まっていくと思います。

くるま旅クラブ会員のメリット

【山縣】最大のメリットは、RVパークのほかに、湯YOUパークぐるめパーク民パークトレインパークくるま旅パークといった会員限定施設を利用できることです。現時点でRVパークを含む車中泊施設は800スポット近くありますが、そのうち約200スポットがくるま旅クラブ会員限定施設。RVパークと会員限定施設の両方が利用できることで、くるま旅の利便性は大きく向上します。利用料や入浴料の割引など、多くの施設で会員向けの特典が受けられるのもメリットです。

会員には、くるま旅に役立つ情報をまとめた会報誌が年2回送付され、同封のクーポン券を活用してお得に旅を楽しむことができます。キャンピングカーイベントの無料入場・割引サービスを実施しているほか、プレミアム会員は、特定イベント内でくるま旅クラブが設置するプレミアムラウンジもご利用いただけます。フェリー利用特典として、本州~北海道航路、本州~九州航路などで会員専用のお得なプランも用意しています。

【くるま旅クラブ会員の主な特典】

①会員限定車中泊施設が利用可能
②会報誌「旅楽」の送付(年2回)
③車中泊施設のクーポン送付
④イベント無料入場・割引サービス
⑤フェリー割引プランの提供
など

民パークMOMO
くるま旅クラブの会員は、RVパークのほかに、会員限定車中泊施設(湯YOUパーク、ぐるめパーク、とれいんパーク、民パーク、くるま旅パーク)が利用できる。写真は、地元食材を使った豪華なメニューを低価格で味わえる山梨県の「民パークMOMO」
プレミアムラウンジ
スタンダード会員は、JRVAが主催・特別協賛する対象イベントに年1回限り2名まで入場無料。プレミアム会員は、対象イベントごとに1回2名まで入場無料となり、特定イベント内でくるま旅クラブが設置するプレミアムラウンジも利用できる
くるま旅クラブ会員専用プランや特典
本州と北海道を結ぶ「新日本海フェリー」「津軽海峡フェリー」「太平洋フェリー」、関東~九州航路の「東京九州フェリー」、関西~九州航路の「商船三井さんふらわあ」などで、くるま旅クラブ会員専用プランや特典が利用できる

会員限定イベント「ジャパンキャンピングカーラリー」

くるま旅クラブが開催する会員限定イベント

【山縣】くるま旅クラブが開催する会員限定イベント「ジャパンキャンピングカーラリー(JCCR)」も、昨年で3回目を迎えました。このイベントは、各地に設定されたスポットを自由に回ってスタンプを集め、初級・中級・上級ランクのクリアを目指すスタンプラリーです。全国どこからでもスタートできて、期間中であれば日帰り参加もOK。自分に合ったスタイル、自分に合ったペースで楽しめる、ユーザー参加型イベントとなっています。

【高橋】JCCRのテーマは、“地方創生”です。スタンプラリーをきっかけに、キャンピングカーで様々なスポットに足を運んで、施設を利用したり食事をしたりしながら、その土地の魅力を体験してもらう。いくら車中泊施設が増えても、キャンピングカーオーナーに使ってもらえなくては意味がありません。イベントを通して様々なスポットを訪れるきっかけを作り、より多くの人にまだ知らないスポットの魅力を体験してもらう。その仕組みを作ることが、JCCRというイベントの最大の目的です。

くるま旅クラブが開催する会員限定イベントJCCR

【山縣】ユーザーは、JCCRに参加することで“キャンピングカーの新しい楽しみ方”を体験することができます。参加者のアンケートでは、「ラリーがなければ行くことがなかったスポットを訪問できた」「実際に行ったらすごくよかった」など、スタンプ集めをきっかけに新しい発見ができたという声が多く届いています。

【高橋】JCCRは、今後も継続していく重要な取り組みです。ユーザーは、普段自分が企画した旅行しか行きませんから、JCCRに参加していつもとは違う目線で旅をすることで、新しい発見が得られる。これはユーザーだけではなく、地域にとってもすごく大事な旅のカタチで、今後は「地域にお客さんを呼びたい」「地域を活性化したい」という自治体と組んで、イベントをやっていきたいと思っています。そういう構造が作れれば、地方自治体、くるま旅クラブ、ユーザーのそれぞれにメリットがある。年1回と言わず、年に複数回、地域ごとに開催できるイベントになれば、参加者の偏りもなくなるし、地域との連携もより密になります。「キャンピングカーで旅行することが経済を回す」という仕組みを作るのが、JCCRの最終的な目標です。

今年のJCCR

【高橋】今年のJCCRは、10月9日~11月1日に東北を舞台にして開催することが決定しています。今まではこちらから地域に協力を依頼していましたが、今回は初めて岩手県の地方自治体から「ぜひやりたい」と声がかかって実現したイベントです。初の取り組みとして、ゴールイベントの翌日に地域でもう1度スタンプラリーを開催することも決定しています。ゴール会場に集まった参加者に延泊してもらい、JCCRの一環として地方自治体が行うスタンプラリーを改めて楽しんでいただく。キャンピングカーラリーが広いエリアを走ってスタンプを集めるのに対し、こちらは地域の500m~1km圏内に集中してスタンプがあるようなイメージです。初めての試みですが、地域活性化としても、ユーザーの新たな楽しみ方としても面白いのではないかと思っています。

今後の展開について

キャンピングカーのシェアリングサービス「ノルカス」

【高橋】ユーザーサービスを広げるために現在進行しているのが、キャンピングカーのシェアリングサービス。会員のアンケートによると、キャンピングカーを複数台持っている人や、時期によって全然使わない人も一定数いるので、そうした車両をうまく利用して、まずは「会員専用の相互間サービス」としてスタートしようと思っています。一般的なキャンピングカーのシェアリングサービスでは、まったく知識のない人がキャンピングカーを借りるため、装備を壊してしまう、使い方が悪いなどのトラブルがよく聞かれますが、キャンピングカーの知識があって身元がしっかりしている会員同士なら、トラブルのリスクも最小限に抑えられます。こうしたサービスを実験的に行えるのも、会員数2万人のくるま旅クラブだからできることです。

会員相互のシェアリングサービスがスタートすれば、例えば、軽のキャンピングカーに乗っている人が「たまにキャブコンを使ってみたい」、乗り替えを検討している人が「候補の車両を実際に体験してみたい」といったように、様々なパターンでの活用が考えられます。すでにプロジェクトは動き始めていて、サービスのスタートは2025年秋の予定。今後はシェアリングが当たり前の時代になると思いますので、新しいキャンピングカーシェアリングサービスが、くるま旅クラブの会員を増やすきっかけにもなると期待しています。

くるま旅クラブの年会費は、2200円(スタンダード会員)。イベントの入場無料サービスや車中泊施設の特典、フェリーの割引などを使えば、アッという間に元が取れる金額です。今後も「キャンピングカーで旅をする人」にとって有益なサービスを展開していきますので、安心・安全・快適にキャンピングカーライフを楽しみたい人は、ぜひ入会を検討してみてください。

ジャパンキャンピングカーラリー2025のPR動画。JCCR2024の様子を収めています
WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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