
夏場は、体調管理が大変です。雨が降れば、湿気と共に蒸し暑さが残り、太陽が出れば一気に気温が上がり、体力を奪っていきます。
真夏になれば、汗をかくので、熱中症や脱水対策のために水分が必要と意識しやすいのですが、湿気の多いこの時期は、気づかないうちに熱中症になることがあります。
湿気が高いと汗が蒸発しづらいため、体温調整が難しくなり、カラダに熱がこもりやすくなります。また、暑さにも慣れていないため、体温調整機能が働きにくいことも熱中症の原因となります。この時期に重要なのは体温管理と水分摂取です。
夏なのにカラダが冷える車内

暑い夏はなるべく涼しく快適な場所にいたいですね。ところが、冷房の温度調整によっては、快適に過ごすつもりが、冷えすぎてしまうことがあります。
激しい温度差を繰り返していると、自立神経である交感神経と副交感神経に負担をかけます。炎天下で動き回ったりしている暑い時は、副交感神経が活発になり、血管を拡張し、熱を外に出していきます。逆に効きすぎた冷房などによって寒い時には、交感神経が働き、血管を収縮し、体温を逃さないようにします。
これを繰り返しているとだんだんと自律神経系がダメージを受け、気づかないうちに体温調整ができなくなります。
体温調整ができず、汗をかきづらいと、熱を発散できず、こもって熱中症にもなりやすくなるわけです。
ドライブ中は、閉め切った車の中も注意です。ずっと座っていたり、運転に集中していると、カラダが冷えてきているのに気づかない場合もあります。
予防のためには、意識的に窓を開けたり、車外で過ごす時間を作って、体温調整を心がけましょう
水分も重要なポイント

体温調整に関わってくる重要なポイントとして、水分が必要です。1日に必要な水分は約1.5〜2.0Lほどです。車内にいると「次のトイレ休憩までトイレに行きたくなったら嫌だな」と水分を控えてしまう場合がありますよね。実は、この積み重ねの水分不足が体温調整とも関わって、夏バテを引き起こしやすくします。
脱水の始まりは
カラダは、「喉が乾いたな」と感じた時には、すでに脱水が始まっています。1%の水分が抜けると汗がかきづらくなり、3%の水分が抜けると、完全に汗が止まると言われています。
- 水分を控えて、脱水になる。
- 交感神経が不調で汗がかきにくい。
など重なって、夏バテの危険が倍増していきます。

上手な水分補給の方法
理想の水分補給は、水、または麦茶がおすすめです。カフェインの入っている緑茶やコーヒーは、利尿作用を促すため、車で移動する際などの水分補給としてはあまりおすすめできませんし、糖類や脂肪分の多い飲み物ではカロリー過多や血糖値の乱高下が気になります。
美味しい水分補給として、夏の野菜や果物を食べるという方法があります。夏場は、ぶら下がり野菜である トマト、きゅうり、なす、スイカ、冬瓜など、水分を蓄えた野菜がたくさん出回ります。また、桃やぶどうなども水分がたっぷりです。こうした食材を食べる回数を増やせば、美味しい上に自然と水分補給もできる優れもの。
地物の美味しそうな野菜をみつけたら、水分補給がてら購入するのもおすすめです。
食事から水分摂取 さらさら食べられる即席冷汁

車中でできるお手軽水分補給メニューです。疲れてくると食欲が落ちてしまいますが、食事を抜くと栄養バランスが崩れて、より体力を落としてしまいます。食べやすいメニューを作ってささっと栄養補給をしましょう。
材料:2人分

- 水 500 ml
- 即席味噌汁(生タイプ)2食分
- 白すりごま 大さじ2
- 生姜チューブ2cm
- 輪切りねぎパック 適量
- 焼きさば1パック
- ご飯パック(150g)1〜2パック
- ロックアイス お好みで
作り方:
1. ご飯パックを湯煎で温める。
2. どんぶりの器を2つ用意し、味噌、白すりごま、生姜を各1/2をそれぞれに加え、よく混ぜ合わせる。水250mlずつ加え、よく混ぜる。

3. 2で混ぜ合わせたものに1で温めたご飯を加え、上に焼きさば半分、輪切りねぎを適量のせ、お好みで氷をくわえる。
