はじめまして。今回から「キャンピングカーのごはん」を担当させていただきますコンビニ外食研究家・管理栄養士の浅野まみこです。コンビニの食事と聞くと味気ない、栄養バランスが悪いなどと思いがちですが、実はキャンピングカーで食べるごはんを作るにはお手軽な食材の宝庫です。さらに、コンビニ食材を使うと、誰でも簡単に栄養バランスもみためもいい料理を作ることができるのです。 そんな「キャンピングカーでの簡単美味しいコンビニアレンジ飯」をご紹介していきます。
現代のコンビニ事情
コンビニはどんなイメージでしょうか?おにぎりやサンドイッチなどお弁当を買いにいくイメージの強い方もいますが、今は「手軽に健康食材が買える場所」として活用され始めています。
私がコンビニの研究を始めたのは、約12年前。コンビニは、サンドイッチとおにぎり、幕内弁当などが主流。レジ回りでは、肉まん、あんまんが、人気商品でした。お弁当もどちらかといえば、ボリューム満点のお腹がいっぱいになるメニューが多く、まだまだ「コンビニは不健康」と言われる中で、「手軽なコンビニを使って健康になれるメニューは提案できないかな?」と言う疑問からスタートしました。
今やコンビニはどんどんと進化し、健康意識の高い商品が増えています。最近の商品は、「食物繊維」「野菜○日分」「糖質OFF」など健康を意識したコンセプトが打ち出され「コンビニ=健康ステーション」が当たり前になってきたことを感じます。(*ローソンが、2013年10月に「マチの健康ステーション」を軸とした事業戦略を打ち出しました。)
現在のコンビニといえば、朝、ビジネスマンが出勤前にドリップ仕立てのコーヒーを購入する場所。ランチ時には、「1日分の野菜が摂れる」と書かれたサラダやお弁当をOLをはじめたくさんのヒトが購入していきます。そして、夕方に来るのは、高齢者や主婦層です。
最近のコンビニは、お弁当などのほか食べ切りサイズの様々な惣菜や缶詰、調味料、レトルトご飯を購入することができます。例えば、小さなパックに入ったひじきの煮物や卵焼き、肉じゃが、ほうれん草のごま和え、もつ煮込み、焼き魚など食べ切りサイズのおかずが並べられており、一人暮らしの方にはもちろん、遠くまで買い物にいけない高齢者層、子供のお弁当作りに忙しいお母さん層にまで人気。作るのは大変、だけど少しだけ食べたいメニューが揃っています。コンビニは、今や身近なお惣菜屋さんなのです。
コンビニの上手な使い方
車中泊でコンビニ飯を利用する際、気になることのひとつに「金額」があります。コンビニの弁当や惣菜は、単体ではそれほど高くなくても人数分のお弁当や色々なアイテムを購入すると案外いい値段になります。また、コンビニ飯は、カロリーや脂質など「栄養バランス」も気になるところです。
この2つのお悩みを解決する方法は、コンビニを「自分定食を作る場所」と考え、お弁当を購入するだけでなく、半調理品の食材を合わせて、主食、主菜(メイン)、副菜(小鉢)のイメージで定食を作ることです。例えば、サラダを人数分買う代わりに、カット野菜を2種類、プチトマト、サラダチキンを買います。これをざっくりと合わせてしまうと、ボリュームもある上に、低価格でのサラダが作れますし、これに主食のパン、茹で卵を添えれば、立派な自分定食ができるわけです。
定番カレーもコンビニを使うとこんなに豪華
まずは、定番カレーを簡単美味しいコンビニアレンジをしてみましょう。カレーといえば、最近ではレトルトパックがたくさん売られているのですが、ここではちょっと節約。1つのレトルトパックを2人でシェアします。また、緑黄色野菜のブロッコリーやリコピン豊富なトマトジュースを加えたり、良質なタンパク質である卵を加えることで栄養バランスも整います。
材料:2人分
- セブン-イレブン金のビーフカレー 360円
- セブン-イレブンすぐに使えるブロッコリー 150円
- セブンプレミアム ゆで卵 70円
- カゴメトマトジュース(食塩無添加)111円
- さとうのごはん 174円
- 醤油(持参)小さじ1
作り方
1.パックごはんをパックごと湯煎する。(またはレンジで表記通り)
2.鍋に、カレー、トマトジュース、醤油を加え、煮立ったところに冷凍ブロッコリーを入れ、3分ほど煮る。
3.皿に、ご飯を盛り付け、2のルゥを回しかける。茹で卵を半分に切り添える。
今回は、セブンイレブンプレミアムゴールド金のカレー360円(税別)を使いました。普通に食べるとパックご飯174円(税別)と合わせて1人前534円(税別)です。具沢山カレーにすると1人前432円(税別)となります。コンビニ食材は、アレンジする方がお得です。
今回は、コンビニの使い方、便利食材、アレンジメニューをご紹介しました。ぜひ、次回の車中泊で試してみてください。