これで日本一周も余裕！ツアラー向け高級キャブコンが登場

キャンピングカーで旅をするなら、のんびりと地方を回りたいですよね。でも、クルマの旅を続けていると、いろいろな不具合も出てきます。室内には荷物があふれ、生活感が出てきて、せっかくの旅が、いつもと変わらない生活になってしまうなど。

そこで、キャンピングカーを選ぶ時、自分はどんなスタイルで利用するかを考えることが大切になります。週末のレジャーに使いたい、普段は通勤に使いたい、いやいや、セカンドカーとしてしっかりと利用したい、のんびりと長期間の旅に出たいなど。

人それぞれに使い方が違っているので、選ばれるキャンピングカーも違って当然です。のんびりと地方を回りたいのであれば、それに見合った、収納力、機能性が高く、そして、長時間を過ごす室内がくつろげる空間である事が大切になってきます。

ダイレクトカーズ初のカムロードベースキャブコン

ダイレクトカーズから発売されたTRIP（トリップ）は名前の通り、旅を意識した作りのキャンピングカーです。のんびり旅にはちょうどいいモデルかもしれません。

同社はハイエースなどをベースにしたバンコンビルダーとして有名ですが、実は居住空間を1から作り出すキャブコンバージョン（キャブコン）のモデルも手がけているのです。同社のキャブコンバージョンモデルとしては2車種目となります。

キャブコン第一弾はハイエースをベースにしたキャブコンモビリティホームでした。今回発売されたTRIP（トリップ）（以降トリップ）は同社初となるトヨタのカムロードをベースにしたキャブコンです。

コンパクトボディに効率的なレイアウト

トリップのボディサイズは5150✕2160✕3000mm。カムロードをベースにしたキャンピングカーにしては少し小さいくらいです。このコンパクトなボディにどんな装備が詰め込まれているのでしょうか。

室内レイアウトはサイドエントランスで、リビングスペースとなるダイネットエリア、運転席上部のバンクスペース、リアの常設セミダブルベッド、シャワールームとトイレルーム兼用のスペース、そして、エントランス横がキッチンとなっています。

リアの常設ベッドが、進行方向に向かって縦型になっているのが、珍しいレイアウトかもしれません。その分、ダイネット後方に壁が立ち上がっていないので、エントランスから見ると、奥まで視界が広がっていて、コンパクトボディの割には、広さを感じるレイアウトです。

棚などの家具は白く光沢のある素材で、アルミのパネルが組み合わされています。フロア部は、落ち着きのあるカラーの重歩行ポンリュームです。この室内のカラーリングが調和することで、ラグジュアリーでありながら、重さを感じない開放感のあるモダンリビングになっています。

間接照明もいろいろな場所に採用されていて、ここちよい光に包み込まれます。おそらく、その空間にいるだけで、気分が満たされるのではないでしょうか。実は、この空気感が、しっかりとくつろぎたいと感じている旅人にとって大切なのかもしれません。

長旅をする人に向けた充実装備

快適なキャンピングカーのために、設備も充実しています。例えば冷蔵庫は容量148リットルもある大型サイズを採用しました。給水タンクも135リットルと大容量。こんな大きなタンクは既製品ではなく、ステンレスで作られたオリジナルアイテムとなっています。

さらに、この大容量の水を使ったシャワーにも注目です。キャンピングカーですが、しっかりと温水が使えるシステムが組み込まれています。タンク式のボイラーシステムではなく、使いたい時にすぐにお湯が使えるタイプ。家庭用ガス給湯器に慣れた人には便利です。

この温水シャワーですが、外部にもシャワーヘッドがついていて、クルマの外でもシャワーが使えるようになっています。北米の大型キャンピングトレーラーなどにも付いていますが、マリンスポーツなどの外遊びには大切な設備となります。

食事、シャワーなど、生活するには十分の設備を備えていますが、さらに、車内でくつろぐための設備も充実しています。真夏の車内を快適に保つために、DC12Vインバータークーラーもその1つ。これで真夏のマリンレジャーなども楽しめそうです。

快適な室温を手に入れたら、環境も大切です。Bluetoorh接続できるオーディオセットがあるので、スマホに入った好きな音楽を流すことも。さらに、バンク部分を跳ね上げると大型の32型テレビが現れます。リアのベッドにゴロンと映画鑑賞しても十分なサイズです。

まだまだ、IHクッキングヒーター、ソーラーパネル、ナビ、ドライブレコーダーなどが着いていて、旅をする人には嬉しいアイテムばかりです。しかも、キャンピングカーのトリップには、このすべてが標準装備されているのです。ちょっと驚きの装備ですよね。

コンパクトで充実した装備、しかも、室内でくつろげる環境が整っている。トリップを使ってのんびりと旅に出たいものです。これだけ充実していれば、家の庭で友達を呼んだり、いざという時のシェルターとしても利用できそうです。