遊びのギアとしてフル活用できるキャブコン「新型コルドバンクス」デビュー!

キャンピングカー紹介
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埼玉に本社を置く老舗キャンピングカービルダーバンテック。同社がラインナップするコルドバンクスは、リア2段ベッドの内装レイアウト、シンプルな装備、5×2mサイズのコンパクトなボディなど、さまざまなユーザーのライフスタイルにマッチするキャンピングカーとして人気を博してきたロングセラーモデルだ。

そんな同モデルが10年ぶりのモデルチェンジを経て、よりマルチに使えるキャンピングカーに生まれ変わった。「ジャパンキャンピングカーショー2020」で鮮烈なデビューを果たした、新型コルドバンクスの魅力を徹底解説する。

新型コルドバンクスの内装

バンテックの新型コルドバンクス内装

今回発表されたニューモデルで4代目となるコルドバンクス。内装は、センターダイネット+リア2段ベッドという伝統のレイアウトが踏襲されている。

新型コルドバンクスのキッチン

キッチンには、ガラスカバー付きのステンレス製シンク&2口コンロを装備。車内で快適に自炊できる機能性はもちろん、スタイリッシュなデザインにもこだわった。

新型コルドバンクスのベッド 新型コルドバンクスのバンクベッド

広々としたバンクベッド、独立した常設リア2段ベッド、ダイネットベッドで5名分の就寝スペースを確保。大人数でもストレスなく快適に生活できる、ファミリーユーザーに人気のレイアウトだ。

新型コルドバンクスのマルチルーム

キッチンと通路を挟んだ反対側には、さまざまな用途に利用可能なマルチルームを配置。トイレルームとして使えるほか、FRPの防水フロアと外部からもアクセスできる構造を活かし、スキーやスノーボード、サーフボードなどの収納にも活用できる。

変更ポイント① スタイリッシュな外装デザイン

新型コルドバンクスの外装後方

シェルの基本構造は前モデルと共通だが、よりシンプル&スタイリッシュなデザインで現代的なフォルムに生まれ変わっている。もちろん、日本の道路事情に見合った「5×2m」のボディサイズは踏襲。走る場所、止める場所に困らない、優れた機動性を実現している。

新型コルドバンクスのテールランプ

外装で大きく変わった部分は、リア回り。テールレンズとリアバンパーが大幅にデザイン変更され、シャープな印象をプラスしている。リアバンパーには直線基調のプレスラインを多用し、リアエンド右手にはエアコン室外機用のメッシュダクトを3か所に配置。サイドボトムにもスクエアなプレスラインを新設し、エクステリアの印象をトータルでブラッシュアップした。

新型コルドバンクスのメッシュダクト

変更ポイント② 防水フロアの広大なリアカーゴ

新型コルドバンクスのカーゴルーム

新型コルドバンクス最大のポイントが、巨大なリアカーゴだ。リア2段ベッドのマットは上下とも簡単に脱着できる構造とされ、マットを外すことで個室のように広々とした空間を実現。車外から荷室にアクセスする外部扉も大型化されており、自転車やフォールディングカヤックなど、大きな荷物の出し入れもラクに行える。

防水加工されたカーゴルーム

カーゴにFRPの防水フロアを新採用することで、濡れものや汚れものも気にせず収納でき、アウトドアレジャーでよりラフに使い倒せるようになった。

カーゴルームの扉

リアカーゴの仕切りを開閉可能な扉にすることで、フロントからカーゴまでのウォークスルー化を実現。広大なリアスペースは、カーゴとしてだけでなく部屋としても使うことができ、よりマルチな使い方やライフスタイルに対応する。

変更ポイント③ ラフに使えるテーブル&シート

新型コルドバンクスのダイネット

アウトドアギアのようにラフに使い倒せるように、生活の中心となるダイネットにも工夫が凝らされている。テーブルには、熱や水に強く、傷や汚れが付きにくいポリウレタン化粧合板を使用。シート表皮には、汚れにくく、汚れても掃除がしやすいビニールレザーを採用し、ペットと一緒の旅やホビー、アウトドアレジャーなどで、傷や汚れを気にせずにガンガン使える仕様となっている。

変更ポイント④ 家庭用エアコンが標準仕様に

新型コルドバンクスの家庭用エアコン

シンプルな装備が特徴のコルドバンクスに、家庭用エアコンシステムを標準化。外部電源を使用することで、1年を通して家と同じように快適な生活空間を実現できる。オプションのトリプルサブバッテリーやインバーターを装着すれば、サブバッテリーによるエアコン稼働も可能だ。

変更ポイント⑤ ディテールのブラッシュアップ

なげし&パイプハンガー

新型コルドバンクスのなげし

リアのベッドマット土台部分などに、住宅の和室で多く採用される「なげし」を採用。ハンガーをかけて洗濯物干しスペースにしたり、防水フロアのメリットを活かしてウェットスーツやスキーウエアなどを濡れたままかけておいたりと、抜群の利便性を発揮する。

新型コルドバンクスのパイプハンガー

リアエンド上部には、パイプハンガーも設置。ベッドマットをすべて外せば、リアスペースをウォークインクローゼットとして使用することも可能だ。

リア外部収納庫

新型コルドバンクスのリア部収納庫

リアエンドのセンター部には、リア外部収納庫を新設。カギがなくてもオープンできる扉の内部に防水仕様のFRP製収納庫が装備されており、生ごみや汚れもの、濡れものを入れるスペースとして便利に活用できる。

コロコロ専用収納スペース

新型コルドバンクスのコロコロ収納

「室内の掃除にはコロコロが便利だけど、置き場に困るのが難点……」というユーザーの声をヒントに、出し入れしやすくしっかり固定できる「コロコロ専用収納スペース」を新設。キャンピングカーの設計にユーザーの声をしっかりフィードバックする、バンテック社のモノづくりを象徴する装備と言えるだろう。

新型コルドバンクスロゴ

コルドバンクスが持つ実用性・機能性に遊びの要素をプラスした、今回のニューモデル。

キャッチフレーズに掲げた「遊びに本気の大人達へ」という言葉通り、キャンプやクルマ旅のみならず、「趣味の部屋」「秘密基地」「遊びのギア」としてフル活用できる、アクティブ派ユーザーにピッタリのキャブコンに仕上がっている。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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