ユーザーインタビュー「私がバンコンからキャブコンに乗り換えた理由」

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ユーザーインタビュー「私がバンコンからキャブコンに乗り換えた理由」

今回登場する小林さんは、20代からハイエースのバンコンを乗り継いできた生粋のバンコンフリーク。通勤車としてバンコンを利用したり、家族と一緒に気ままな車中泊の旅を楽しんだり、冬場は毎週のようにスキー場に通いつめたり、バンコンユーザークラブバンコンフレンズを主宰して大規模ミーティングを開催したりと、17年以上に渡って“バンコン愛”に満ちたキャンピングカーライフを送ってきた。

そんなバンコンフリークの小林さんが、今年の9月にキャブコンへと乗り換えることに。長年こだわり続けてきたバンコンからキャブコンに乗り換えたのは、どんな理由からなのか!? 「乗り換えの経緯」「キャブコンに乗ってみた感想」「バンコンとキャブコンの比較」など、バンコンのヘビーユーザーだからこそ語れるリアルな体験談を、オーナーの小林さんに伺った。

キャンピングカーのオフ会

11月に開催された小林さんの納車記念オフ会の様子。バンコン時代の仲間を中心とする100台近くのキャンピングカーが全国から集まった。

小林 力さん(45歳)埼玉県
車両遍歴:バカンチェスリッツ(リンエイ)→アンセイエ(ミスティック)
キャンピングカー歴:17年
家族構成:夫婦+子供1人

キャブコンに乗り換えた一番の理由は?

ミスティックのアンセイエ

長年バンコンを乗り継いできた小林さんが、キャブコンに乗り換えた理由を教えてください。

一番の理由は、子供の成長で遊び方が変化したことですね。我が家のキャンピングカーのメイン用途は冬シーズンにスノーボードに行くことですが、2~3年前から息子がスキーを始めて、今まで以上に荷物が増えました。以前は嫁と自分のスノーボード、家族分のウエアや着替えで済みましたが、それに加えて子供用のスキーとストック、子供を指導する際に使う自分用のスキーとストックが増え、車内空間が窮屈になってしまった。

具体的には、荷物が増えたことで、3人分の就寝スペースは確保できても、リビング的にくつろげる空間がなくなってしまったんです。金曜の夜にスキー場に到着して、嫁と子供がリアのベッドで寝た後、自分がくつろぐスペースがなくて運転席で呑んだりとか(笑)。「荷物を満載して、家族が寝ていても、ゆったりくつろげる独立したリビング空間が欲しい」。それが、キャブコンに乗り換えた一番の理由ですね。

アンセイエのキッチン

それ以外に、キャブコンに魅力を感じた点はありますか?

料理が好きなので、「車内で料理をしたい」という希望はずっと持っていました。バンコンのキッチンで自炊をするのはスペース的に厳しいので、どうしても朝食はコンビニで買って済ませてしまう。自分的にはそれが不満で、自炊をして朝からちゃんとしたご飯を食べたいと思っていました。スペースに余裕があるキャブコンのキッチンなら家と同じように自炊できるので、それも魅力でしたね。

キャブコン乗り換えまでの経緯

アンセイエの車内

いつ頃からキャブコンへの乗り換えを考えていましたか?

1年くらい前からイベントでキャブコンの見積もりをとったりして、何となく検討はしていました。ずっとハイエースのバンコンに乗ってきたこともあるし、ハイエースのデザインが好きなので、最初はハイエースベースのキャブコンを希望していましたが、価格的に折り合いがつかず決めかねていました。

最終的にアンセイエを選んだのはどうしてですか?

デビューした時からアンセイエのアメリカンなスタイルが好きだったので、トラックベースのキャブコンを買うなら、アンセイエしかないと思っていました。それで、ミスティックで新車の見積もりをしましたが、やっぱり新車は価格的に厳しい……。そんな時、お店からレンタカーで使っていた中古車を譲ってもらえる提案をいただいて、自分の希望通りのディーゼル・4WDで価格的にも許容範囲だったので、購入を決意しました。

キャブコンに乗ってみて、正直な感想は?

アンセイエのバンクベッド アンセイエのダイネット

実際にキャブコンに乗ってみて感想は?

とにかく居住空間が広い! スペースに余裕があるのはもちろん、室内が明るく開放的で、ベッドやキッチン、ダイネットなどの各スペースが独立しているのがいいですね。

バンクベッドは広くて高さがあるので圧迫感もないし、立ったままで室内を移動できるし、キッチンは普通に自炊できるサイズだし、使い勝手は言うことないです。家族をバンクベッドに寝かせて自分はダイネットでくつろぐとか、ベッドと生活空間が独立していることで使い方の幅が増えました。

アンセイエのエアコン

とくにお気に入りのポイントは?

まずは、ほかのキャブコンにはないアメリカンテイストの外装デザインですね。トラックベースのキャブコンでも、自分的に「カッコいい」と思えるスタイルです。

あとは、ルームエアコンが付いているのも大きいですね。使用は外部AC電源が前提ですが、それでも電源さえ取れれば家と同じように使えますから。バンコン時代、夏の暑い時期に出かけるのは標高が高くて比較的涼しい場所オンリーでしたが、これからは海辺のキャンプ場やRVパークを利用して海水浴とかも行ってみたいです。

トイレが付いていることも、バンコン時代にはなかった大きなメリットです。トイレのない場所でも車中泊ができるので、バンコン時代よりもさらに行動範囲が広がりました。あとは、スキー場で吹雪に見舞われたときにわざわざ外のトイレに行かないで済むのが魅力ですね。

アンセイエのヘッド

逆に、バンコンと比べて不満に感じる点はありますか?

今のところ、大きな不満はないです。強いて言えば、ベース車がトラックなのでフェイスのデザインだけが自分的にちょっと不満です。あとは、エントランスドアやカーゴルームのドアの間口が狭いこと。バンコンはリアゲートがガバッと開くので荷物の出し入れがラクでしたが、それに比べると大きい荷物を積むのに多少苦労するようになりました。

アンセイエの外装

走行性能についてはどうですか?

ずっと普通に走れるバンコンを乗り継いできたので、その点は多少心配していましたが、思っていたより走行性能も悪くないので安心しました。このクルマはレンタカーとして使用されていたこともあって、もともと強化ショックや強化スタビ、リアエアサスなどの足回りパーツがフル装備されているんです。そのおかげもあって、走りや乗り心地は十分満足できるレベルです。

エンジンもトルクのある3リッターディーゼルターボなので、上り坂や加速時でもストレスを感じることはないですね。あとは、想像以上に小回りが利くのに驚きました。今までのハイエース・スーパーロングで回れなかったところも、このキャブコンに乗り換えて普通に回れるようになりました。それと、家族3人でフロントシートに座れるので、移動中の会話が増えたのも良かった点ですね。

アンセイエの屋根

これからのキャンピングカーライフについて

現在どのような用途でキャブコンを活用していますか?

バンコン時代と同じように、通勤車として毎日乗っています。あとは、休日の家族のレジャーですね。イベントやオフ会でキャンプに行ったり、行き当たりばったりの車中泊の旅をしたり。これからの冬シーズンは、スキー&スノーボードでフル活用します。

これからどんな楽しみ方をしていきたいですか?

バンコンからキャブコンに乗り換えたからといって遊び方が変わることはないですね。夏休みには北海道や四国などに遠征して長期の旅をするのが恒例でしたが、これからはキャブコンの居住空間でより快適な旅ができると思います。通勤、キャンプ、クルマ旅、スキー&スノボなど、これからも今まで通りのスタイルで自分流のキャブコンライフを楽しんでいきますよ。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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