
居住性が高く、維持費の安いキャンピングトレーラーは根強い人気があります。国内で使用されているキャンピングトレーラーは一部の国産などを除くと、アメリカ製かヨーロッパ製にわかれます。
今年から輸入・販売が始まったアメリカ製トレーラーの車種を軸にその違いを探ります。
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自宅の快適さをそのまま持ち込むアメリカ製キャンピングトレーラー

蛇口をひねると高い水圧の水が流れ、シャワーも勢い良く流れます。水タンクの容量は100L前後の大容量が備わり、温水ボイラーで温水も快適に使えます。冷蔵庫は大型の2ドアタイプに電子レンジやルーフエアコンも装備。自宅にいるように快適に生活できることを念頭に作られているのがアメリカ製トレーラーの醍醐味です。
シャーシーは頑丈な鉄製のシャーシーを使用し、居住部分を支えます。重量のあるトレーラーをしっかり止めるため、良く効く電磁ブレーキを備えているのも特徴です。
パーティ好きに最適なアメリカントレーラーFLAGSTAFF E-Pro E16BH

トラベルトレーラーとして引きやすいサイズ感を持ったE-Pro E16BHとE-PRO E16THはRVランドでの輸入・販売がはじまりました。コンパクトなトレーラーですが、E-Pro E16BHのダイネットは目的地でスライドアウトして400mm室内の幅が広がります。
ラウンジソファーに常設2段ベッド、キッチン、冷蔵庫、シャワー&トイレ、TVモニターやオーディオと生活に必要な装備が備わっています(ルーフエアコンはOP)。
パーティ好きなアメリカ人らしく、屋外での使用にこだわったのもこのトレーラーの特色です。屋外用の冷蔵庫があり、電動式サイドオーニングを簡単に広げれば、後は椅子とテーブルをセットするだけ。Bluetoothを使って好きな音楽をスピーカーから外へ流せばパーティは盛り上がります。



秘密基地の要素満点 カーゴトレーラー FLAGSTAFF E-Pro E16TH

バイクや自転車を運べるカーゴトレーラーながら、キッチンやトイレ・シャワールーム、冷蔵庫をしっかり装備し3人が就寝可能。E-Pro E16THには移動秘密基地にしたい要素がしっかり詰まっています。「アソビタオセル」をコンセプトに遊びごころを解放してくれるアメリカントレーラーです。

別荘感覚で使える大型トレーラーSONOMA 2803BH

アメリカ最大のRVメーカーフォレストリバーのトレーラーSONOMA(ソノマ)。10mを超える全長で、住宅に匹敵するような広さと装備を誇ります。
独立した寝室を持ち、リビング&キッチンはスライドアウトして広大な空間を作り出します。バスタブ付きのシャワールームや大型冷蔵庫にエアコンといった装備は家としてこのまま住める居住性を誇ります。
おおらかなアメリカンスタイルの室内は8人が就寝でき、事務所やキャンプ場のトレーラーハウスといったニーズにこたえているようです。

おしゃれに旅をするヨーロッパ製キャンピングトレーラー

軽量なシャーシーで軽快に走るヨーロッパ製のトレーラーは旅を目的に作られたトレーラーといえます。おしゃれで落ち着いた室内も人気の秘密。厳しい冬に対応するよう断熱性への配慮も欠きません。
日本と違い、成人すると親子でも同じクルマでは旅をしなくなるという欧州の人たち。モーターホームは親世代が買い、値段がリーズナブルなトレーラーは子供たち世代が買うといった習慣もあるようです。
HYMER(ハイマー)Touring Familia310 SE

おしゃれでコンパクトなトレーラーの決定版といえるハイマーのトレーラー。この車種は牽引免許不要で使えます。
車内は広くはありませんが、落ち着いたインテリアから居心地のいい空間を作りだしています。少しレトロな雰囲気がいい味を出しているトレーラーです。


FENDTD(フェント)Bianco Activ 550 KMG

7mを超える全長があっても、ヨーロッパ製のトレーラーはランドクルーザーなどで牽引される姿をときどき見かけます。大きくなっても軽量に作られているため、運転技術が伴えば適度に重量があるSUVなどの乗用車で牽引できるとことは魅力です。


アメリカンスタイルorヨーロピアンスタイル

キャンピングカーの購入を考えている人は、トレーラーを検討車両の一つに加えている人も多いのではないでしょうか。ご紹介したようにトレーラーは様々なシーンに適合するように多彩な車種が用意されています。
アメリカ製とヨーロッパ製で開発コンセプトの違いもありますので、その辺りも考慮しながらトレーラー選びを進めてみてはいかがでしょう。