最速のキャンピングカー！？ブラバスV250Dマルコポーロ キャンピングカー

「キャンピングカーはスピードを出すクルマじゃないから」。キャンピングカーでスピードの話しをすると必ずこのフレーズが出てきますね。
キャンピングカーにスピードと安全性を求めるとどんなクルマが出来るのでしょう？
その答えがこれ「BRABUS（ブラバス） V250D MARCOPOLO 4x4キャンピングカー」
メルセデスベンツ×ウェストファリア×ブラバスと役者が三社揃って作られたモデルです。

三社の役割

メルセデスベンツ（車体）

言わずと知れた自動車業界の雄。同社ではVシリーズをベースにしたマルコポーロというポップアップルーフ式の車中泊仕様のクルマを販売しています。
メルセデスベンツブランドで出荷するということは、ポップアップルーフ架装後も十分な走行テストを行って耐久性や安全面でメーカー基準をクリアしているということです。

ウェストファリア（キャンピング架装）

ドイツのキャンピングカー架装メーカー。キャンピングカー架装の歴史は古く1950年代から行っています。
日本でもなじみのあるフォルクスワーゲンのキャンパーはウェストファリアで架装されたクルマが多く、メルセデスベンツをベースにしたキャンピングカーも古くから手掛けています。マルコポーロのポップアップルーフもウェストファリアが手掛けています。

ブラバス（チューンアップ）

ベンツ社も一定の評価をしているメルセデス ベンツ専門のドイツにあるチューニングメーカー。ベンツのチューニングメーカーとしてはダイムラー傘下のAMGとブラバスが有名です。ブラバスは自社のテストコースを有しており、チューンアップしたクルマはテストコースでの試走・調整を行ってから出荷をします。大型セダンのマイバッハを０〜100km/h に3.7秒で到達させるなど高性能車の代名詞になっています。

このキャンピンカーは車体、キャンピング架装、エンジンのチューンアップと一流どころの三社がタッグを組んで出来上がったクルマです。

BRABUS V250D MARCOPOLO 4x4キャンピングカーとは

ブラバスの正規販売元 株式会社エリートスポーツの工場長　奥田徳夫氏にお話しを伺いました。

このクルマはどのような経緯で企画されましたか？

メルセデスベンツ Vクラスのブラバスチューンをラインアップする一環です。キャンピングカーは人気になっていますが、こういうカテゴリーのクルマがあっても面白いのではないかと思い作りました。

Vクラスはベンツ社でウェストファリアのキャンパーオプションをフル装備にしています。室内は高級車らしい仕様です。そして当社と長年取引しているブラバスでチューンアップしています。

ブラバスとはどういう会社ですか？

メルセデスベンツに特化したチューンアップメーカーです。
単にエンジンをパワーアップしただけで、すぐに壊れてしまうチューンアップエンジンもありますが、ブラバスではそのような作り方はしません。ブラバスは安心してハイパワーモデルに乗れることを目指しています。エンジンはチューンアップ後、専用のテストコースで調整されます。
そのようにして出荷されるので、ベンツ社からも一定の信頼を得ています。
性能はもちろん高性能。当社で扱っているクーペには850馬力を発揮してトップスピードが350km/hになるものもあります。

0〜100km/h 8.8秒ってキャンピングカーには普通書いてない数字ですね。

その通りです。この数値で加速のすばらしさがわかっていただけると思いますが、トルクのあるエンジンなので、装備で重くなったキャンピングカーでもハイペースを維持して、ラクに移動出来ます。ディーゼルで燃費も良く、給油回数も減らせます。

V250D MARCOPOLO キャンピングカーはどんなクルマになっていますか？

駆動はベンツにはめずらしいフルタイム4WDを選択しています。冬場の走破性はもちろんですが、カーブもまがりやすくなっています。
乗り心地はロールが少なく、横風でも流されにくい電子制御も付いていますので、走行性能は安定しています。

乗車は4人。就寝も4人です。室内テーブル、キッチン、冷蔵庫、FFヒーター、屋外シャワーとキャンピングカーに必要な装備は一通りそろっており、その上に屋外で使うテーブルや椅子も純正のオプションが装備されています。このクルマがあれば、いろいろ道具を揃えなくてもすぐにキャンプ場へ出かけられます。

今後の展開は？

Vクラスをワゴンのままで使ってブラバスでチューンアップしたモデル、BRABUS D4 TOURER PRO 4x4も販売しています。これはシンプルで軽量なため、ワンボックスカーとは思えないパフォーマンスを発揮しています。
アウトドアファンの方々にもブラバスのパワーを楽しんでいただきたいと思います。

取材を終えて

今流行のグランピングシーンにピッタリはまりそうなクルマです。車両価格を考えると購入を検討出来る人は限られると思いますが、クルマは夢を与えてくれるもの。こんなキャンピングカーの利用シーンを考えると夢がふくらみます。