
フィアット・デュカトをベースにしたキャンピングカーが国内でも広がってきて、輸入車キャンピングカーという存在がより身近に感じられるようになったのかもしれません。そのダイナミックなフロントマスクも見慣れた感があります。
輸入モデルはヨーロッパらしさを感じる美しいインテリアが特徴です。輸入車といっても、本国ではブランドごとのキャラクターが確立されていて、ラグジュアリーなモデルであったり、カジュアルなラインなど、さまざまなモデルがラインアップされています。
今回、注目したのが東和モータース販売が正規代理店として輸入しているキャンピングカー、「サンライト」。東和モータース販売では「デスレフ」という高級ブランドのキャンピングカーを輸入していますが、このサンライトはカジュアルなテイストのキャンピングカーとして人気のモデルです。
コンパクトながら、ヨーロッパらしいインテリア。そして、高い機動性はアクティブなオーナーにぴったり。そんなサンライトの魅力をレポートします。
目次
6mのボディサイズが生む快適な空間「Sunlight CLIFF 600RT」

サンライトにはフルコンからバンコンまで、多数のモデルが揃っています。そんなバンコンのなかでも、よりアクティブな使い方に適しているのが、このクリフアドベンチャーエディションというシリーズ。
クリフはボディサイズに合わせて、レイアウトのバリエーションが展開されています。そして、ポップアップが装着されているモデルがRTというグレードになります。
インテリアはヨーロッパの上質な家具で構成されていて、サイドのエントランスから入ると奥行きのある美しい空間が広がっています。ヨーロッパのキャンピングカーで多い、運転席と助手席が回転してリビングエリアを作るレイアウトになります。
リビングエリアの頭上はポップアップルーフへつながっていて、ポップアップしていると、さらに室内が広く感じます。フィアットデュカトは室内の高さがあるので、広さを確保するというよりも、就寝人数が増えることのメリットが大きいかもしれません。

エントランスからキッチンとバスルームを抜けると、リアにベッドエリアが広がっています。上の写真はリアからみた光景ですが、左側奥にある壁がバスルームになり、フロントエリアとしっかりと分かれているので、ある程度プライバシーも確保されているといえます。
ベッドの上部両サイドには吊り下げ棚があり、スライドレール式のダウンライトも設置されています。キッチンエリアから続く吊り下げ棚など、十分な収納力があるので、エリア毎に使用するアイテム、例えば衣服をベッドエリアへなどの使い分けもできます。

ベッド下は収納スペースとして利用可能。クルマとしての天井高があるので、ベッドで十分なヘッドクリアランスを確保したとしても、ベッド下でも高さをある程度キープできるので、大きな荷物を積み込めます。左側のキャビネット内部にも荷物を収納できるので、メンテナンスグッズなどをしまっておくのに重宝しそうです。
高さのある大きな荷物を運ぶ時は、ベッドを跳ね上げて収納することもできます。長さがあるので、バイクなどを積み込むこともできるでしょう。その時、車体を固定できるようにアンカーがフロアに設置されているのもありがたい装備となります。

クリフ600RTのボディサイズは599×205×289cm。乗車定員は4名で大人4人がしっかりと寝られるベッドスペースも用意されています。全長6m未満なので、フェリーも中型自動車のサイズで利用できます。エントランス部分も広く、リビングエリアに余裕があるサイズです。
ポップアップルーフも大きく、上部のスペースも広く、快適に過ごすことができます。
コンパクトなボディに機能性を詰め込んだ「Sunlight CLIFF 540RT」

こちらはクリフの540RTです。前出のクリフ600RTと比べるとそのサイズの違いがよくわかります。しかし、リア部分が約60cm短くなっているだけで、装備などは600RTとほとんど変わりません。エントランス部分にキッチンキャビネットがオフセットされていたり、コンパクトなボディに設備をうまく収納しています。
ボディサイズは541×205×289cm。乗車定員は4名で就寝定員が4名。600RTの場合は就寝定員が大人4名+子供1名となっていました。
ポップアップルーフのサイズは600RTとあまり変わらず、十分な広さを確保しています。このサイズの輸入車バンコンの場合、2名就寝が多いので、ポップアップがあることの恩恵は大きいといえるでしょう。

ポップアップルーフのフロント側はメッシュスクリーンにしたり、完全にオープンにすることができます。自然の中で夕陽を眺めたり、開放的な景色を楽しむことができるのではないでしょうか。ポップアップルーフには専用のラダーがあるので、上部への移動も楽々。ビューポイントに着いてすぐに移動できるので、最高の景色を逃すこともありません。

リアベッドエリアは600RTに比べて、少しコンパクトな印象です。とはいえ、ボディ全幅が205cmあるので、横向きに寝られることを考えると、十分な広さといえるでしょう。収納スペースも吊り下げ棚とベッド下収納で十分な積載力を誇ります。
キッチンやバスルームも十分な広さがあり、このサイズ感ながら温水シャワーもしっかりと装備されていました。
今回紹介した2台のクリフはアドベンチャーエディションというモデルになります。装備が充実していて、FFヒーター、温水システム、大型冷蔵庫など、大型キャンピングカーとも遜色ありません。
このように設備が最初に装備されているのが、東和モータース販売が正規販売している輸入車らしさともいえます。キャンピングカーは住宅のように、注文を受けてからオーダーメイドするのがほとんどですが、東和モータース販売では、輸入する時点で、人気の装備などをあらかじめ設置しているのです。
コンパクトで走りにも定評のあるフィアット・デュカトベースで、ヨーロッパらしい最高級の品質を感じながらカジュアルに乗れる手軽さ。そんな魅力が詰まっているのがサンライトのクリフといえるでしょう。
さらに快適性を求めるのならロー・プロファイルの「Sunlight V66」

サンライトシリーズには各クラスのモデルが揃っています。クリフはバンコンでしたが、ベース車両のフロントを残して、リアキャビンを架装したロー・プロファイルモデルがV66です。カテゴリー的にはクラスCとなりますが、ロープロファイルスタイルを採用することで、本格的なキャンピングカーの機能性を保ちながら、走りも楽しめるモデルとして生まれました。
ボディサイズは664×214×274cm。上のバンコンモデルクリフと全幅がほとんど変わりません。乗車定員は4名、就寝定員は3名です。リアのキャビンを架装しているので、高い断熱処理が施され、柔軟なレイアウトによって、キャンピングカーらしさを強く感じます。

室内は広々としていて、フロント側にあるオーバーヘッドウインドウやベンチレーションからの光が入ってきて、室内は明るい印象。エントランス横にキッチンがあり、バスルーム前を抜けてベッドルームへと繋がります。
バスルームはワンタッチでシャワーとトイレを切り替えられる仕様になっていて、シャワーでトイレを濡らすこともありません。ベッドルームは全長の長さを活かして、縦に寝られるようになっています。
独立シャワーが設置されたアドベンチャーモデル「Sunlight T68」

ロープロファイルシリーズにはさらに大きなモデルも存在します。それが、このT68です。ボディサイズは740×232×293cmで、乗車定員が5名、就寝定員が大人4名+子供1名となっています。このサイズになると、本格的なヨーロッパキャンピングカーの醍醐味を味わうことができます。
外部収納も大きくなっているので、リアサイドのゲートを開けて、自転車などを直接積み込むこともできます。外で利用するアイテムを完全に分離して収納できるので、アウトドアアクティビティを趣味にしているオーナーであれば、十分に満足できる収納スペースとなるでしょう。

サイズに合わせて、室内にも余裕が生まれています。リアベッドはツインベッド仕様で、中央にマットを敷き詰めることでキングサイズのベッドとしても利用できます。また、リビングエリアの天井が下がる、大きなプルダウンベッドも装備されていて、就寝定員を増やしています。
こちらはシャワールームが独立していて、トイレの前にレイアウトされています。トイレのドアを開くとベッドルームのドアとしても利用できるので、完全なプライベート空間としての部屋が完成します。広さを活かしながら省スペース化も同時にこなしている点など、ヨーロッパらしい洗練された印象を受けます。
サンライトのいろいろなモデルを紹介しました。東和モータース販売では、設備も充実した状態で輸入しているので、国内に入ってきたら、すぐに納車できる体制が整っています。もし気になるモデルがあれば、ホームページでチェックして、早めに行動するのがおすすめです。