走りと快適性を極めたハイエンドキャブコン「ジル520クルーズ」オーナーインタビュー

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走りと快適性を極めたハイエンドキャブコン「ジル520クルーズ」オーナーインタビュー

若林亮一さん(47歳)東京都
愛車:ジル520クルーズ(バンテック)※現在は生産終了
家族構成:夫婦+子供2人
現車購入年:2016年7月
キャンピングカー歴:7年(このクルマが2台目)

妻の希望で試しに中古キャブコンを購入

ジル520

キャンピングカーを購入したキッカケは?

もともとキャンピングカーにはまったく興味がなかったのですが、ガールスカウト経験があってアウトドア遊びが大好きな妻は、ずっと「キャンピングカーが欲しい」と言っていました。それで、子供たちが小さいうちに「試しに中古車を買ってみようか」と、今から7年前にキャブコンを購入。それが、我が家にとって初めてのキャンピングカーです。

最初に購入したキャンピングカーについて教えてください。

最初に買ったのは、カムロードベースのジル520。バンテック埼玉店にクルマを見に行ったとき、タイミングよく車庫保管で程度のいいジル520が入庫していたので、それを購入しました。当時はキャンピングカーに関する知識がまったくなく、「とりあえずフル装備のクルマを買っておけば間違いないだろう」ということで、ジル520を選びました。

お気に入りポイントは、当時はまだ珍しかったサブバッテリー稼働の家庭用エアコンが装備されていたことと、リアシートに3点式シートベルトが付いていてチャイルドシートを装着できたこと。家族でスキーに行ったり、キャンピングカーユーザーのオフ会に参加したり、そこで知り合った仲間とグループキャンプに行ったり……。このジル520は、我が家にキャンピングカーの魅力や楽しみを教えてくれた1台でした。

カムロードベースからエルフベースにアップグレード

エルフベースのジル520

現在のキャブコンに乗り替えた理由を教えてください。

最初に購入したジル520は中古車だったので、クルマとして古くなってきたし、そろそろ壊れそうなパーツも出てきた。あとは、前のオーナーが頻繁にスキーで使っていたということで、外観はきれいでも下回りがヤレ気味だったんです。このクルマでキャンピングカーの魅力を知ることができて、「これからも、より充実したキャンピングカーライフを送っていきたい」と思っていたので、「次は長く乗れる新車を買おう」と乗り替えを決意しました。

エルフベースのジル520

現在の愛車ジル520クルーズを選んだ理由は?

もともとジル520クルーズの購入を考えていたわけではなく、最初は前車と同じカムロードベースのジル520が第一候補でした。ところが、バンテック埼玉店でジル520の見積もりをとったところ、欲しいオプションを付けていくと、エルフベースのジル520クルーズと価格があまり変わらないことに気づいた。「まったく同じクルマではつまらない」という気持ちもあったし、いすゞエルフ2t車ベースでクルマ自体に余裕があることも後押しになって、最終的にジル520クルーズに決めました。

ゆとりの走りと充実の快適装備

愛車のお気に入りの点を教えてください。

ZIL520 CRUISEのタイヤ・エンジンなどのベース

やはりベース車両のアドバンテージは大きいですね。リアダブルタイヤのエルフ2t車ベースなので、高速クルージングの安定性は前車のカムロードベースのジル520よりも格段に優れています。駆動方式は走破性の高い4WDで、エンジンはパワー・トルクに余裕のある3リッターディーゼルターボ。動力性能に不満を感じることもなく、長距離でも安心・快適にドライブできる点がお気に入りです。

家庭用エアコン

あとは、やっぱり装備面ですね。家庭用エアコン(デュアルソースエアコンシステム)は、エンジンを止めた状態でも一晩余裕で使えます。1年を通してさまざまな使い方をするキャンピングカーにとって、熱帯夜でも快適に就寝できるのは大きなアドバンテージです。

電動洗浄タイプの水洗式カセットトイレや温水シャワー

電動洗浄タイプの水洗式カセットトイレや温水シャワーが装備されているのも、お気に入りのポイントです。これらの装備のおかげで、近くにトイレや入浴施設のない河原などでも、安心してキャンピングカーライフを楽しむことができます。

高級感のある内装デザイン

ファミリーでもストレスを感じない室内の広さ、間接照明を多用した高級感のある内装デザイン、充実した快適装備……。ジル520クルーズは、我が家のニーズをすべて満たしたキャンピングカーです。

ヒッチカーゴ

車両自体の話ではありませんが、エルフベースは剛性が高く、リアに安心してヒッチカーゴを装着できるのもお気に入りの点ですね。エアコンの室外機でカーゴスペースが狭くなってしまうので、キャンプ道具などを車外に積載できるのは本当に便利です。

家族でキャンピングカーライフを満喫

キャンピングカーの車内

愛車をどのように活用していますか?

普段使いのクルマがあるので、キャンピングカーは完全なレジャー用です。遊び方は、キャンピングカー仲間とグループでキャンプをするのがメイン。富士山の周辺や那須、群馬のオートキャンプ場を中心に、キャンピングカーならではの手軽で快適なアウトドア遊びを楽しんでいます。

家族のレジャーでは、2年前のゴールデンウイークに北海道で1週間以上のクルマ旅を楽しみました。滞在中はホテルに1回泊まって、あとはすべてキャンピングカー泊。車内で快適に生活・就寝ができるキャンピングカーの機動力を生かして、函館~小樽~札幌~夕張~旭川などの観光スポットを巡りました。往路は東京の自宅から青森まで自走してフェリーで函館まで渡りましたが、走行安定性の高いエルフベースのキャブコンなので長距離ドライブも快適にこなせました。

キャンプやクルマ旅のほかに、ホテルを利用する旅でもキャンピングカーの利点をフル活用しています。ホテル泊でも、道路が空いている前日の夜に目的地近くまで移動して前泊をするのが、我が家の定番スタイル。昨年のゴールデンウイークはキャブコンで前泊をして長野県白馬村のホテルに泊まったし、三重のナガシマスパーランドに行ったときもキャブコン前泊+ホテル泊でした。前泊をすることで時間を有意義に使えるようになるのが、キャンピングカーの大きなメリットですね。

リアに積んだ自転車

キャンピングカーがあってよかったことは?

同じ楽しみを持つたくさんの仲間と出会えたことですね。歳を重ねると、なかなか新しい友人を作るチャンスってないじゃないですか。でも、キャンピングカーに乗ってから、一緒にキャンプをしたりする仲間が増えた。それが一番よかったことです。

万が一の災害時に、家とは別に避難できる場所があるという安心感も大きいですね。ベッドやキッチンがあって、エアコン、トイレ、シャワーも付いているキャンピングカーは、“もう1つの家”のような存在。普段はレジャー用ですが、いざというときは防災シェルターとして活用できる安心感があります。

キャンピングカーと若林家族

これからキャンピングカーでどんな楽しみ方をしていきたいですか?

子供が高2と中1になって、以前と比べると家族全員で出かける機会は減ってきましたが、まだまだ子供たちとキャンピングカーでの遊びや旅を満喫したいと思っています。今まで通りのスタイルで、できるだけ長く家族とのキャンピングカーライフを続けていきたいですね。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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