ハイエースキャンピングカー「レクビィ・トップセイル」は広くて使いやすい内装に注目

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ハイエースキャンピングカー「レクビィ・トップセイル」は広くて使いやすい内装に注目

ハイエースのキャンピングカーを作り続ける、バンコン専門店レクビィにはたくさんのモデルがラインアップされています。

エクスクルーシブ、プレミアム、スタンダードなど、スタイルごとに分けられて、自分にあったモデルが探しやすいのが特徴です。

なかでも、スタンダードクラスのトップセイルは、乗車性、就寝性、積載性、容易性といった、いろいろな機能性を詰め込んだ欲張りなモデル。

これだけのさまざまな機能性をどのようにまとめ上げたのか、レクビィのプロフェッショナルな技を見ていきましょう。

ハイエースのキャンピングカーに求めた乗り降りのしやすさ

トップセイルのリビングエリア

基本的なレイアウトはスライドドアのエントランス部分にリビングエリアがあって、リアがラゲッジスペースとなります。

ラゲッジスペースの上とリビングエリアにベッドを展開できる、一般的なレイアウトといえるかもしれません。

でも、実際に乗り込んでみると、各エリアがはっきりと分かれていて、広々としている印象です。

フロントシートを前方に倒して、オプションのフロントダイネットマットを装備することで、しっかりとしたソファを備えたリビングエリアが完成しました。

このレイアウトでは、リビングを車内の前方に移動できるので、車体後方に向けて広さを感じます。

トップセイルの上から見たレイアウト

「広々としたリビングエリアだな」とフロントダイネットマットに腰掛けて、後方を見ると、対面シートの奥にもシートがあるのに驚きます。

なんと、リビングエリア→シート→ラゲッジスペースというレイアウトだったのです。ハイエースの限られたスペースを有効に使っているのがよく分かります。

もちろん、このサードシートの前にもテーブルをセットできるので、セカンドシート、サードシートでのリビングエリア展開も可能です。

トップセイル、チタンブラックモデルのシート

トップセイルは車内カラーが2種類設定されていて、今回、撮影したのはチタンブラックというモデルです。

シートはグレーを貴重としたスエード調の生地が使われいて、全体的にシックでありながら力強い印象を放っています。

床にはハードな縞鋼板を模したクッションフロアが採用されていました。汚れもサッと拭き取れるので、アウトドアユースでも活躍してくれるのではないでしょうか。

リビングエリアはそのままでトランポとしても利用できる積載力

トップセイル、リアゲートを開けた様子

一旦、車外に出て、リアのラゲッジスペースをチェックしてみました。リアゲートを開けると、上部にマット、下部に荷室が現れます。荷室のサイズは奥行き1200㎜、幅1220㎜、高さ70㎜もあります。

荷室の床はリビングエリア同様、縞鋼板風クッションフロアが敷かれ、汚れたものでも投げ込めるようになっていました。カーペットだと気が引ける荷物も気にせずに積めるのは気楽です。

ベース車両はハイエースSLキャンパー特装車で、サイズが5380×1880×2400㎜。そのボディサイズをギリギリまで使って、車内を広々と使えるように、設計されています。

トップセイル、オプションアイテムを装着できるレール

上段の壁にはオプションアイテムを装着できるレールが取り付けられていました。スペースを確保しながら、オーナーの使い方に合わせたアレンジができるようになっているのです。

ハンガーラックを取り付けたり、ちょっとした小物を収納するアイテムなどを装着してもいいのではないでしょうか。

トップセイルのラゲッジスペース

下段のラゲッジスペースは、サードシートはそのままで、高い積載力を発揮しています。フロアが前方につながっているので、長尺物も簡単に積み込むことができます。

両サイドにはキャビネットが取り付けられて、その壁にもレールがついていました。このレールも自転車などを固定するアンカーボルトをセットできるようになっています。

広いだけではなく、さまざまなオプション展開できるのも注目のポイントです。

トップセイルのリアキャビネット

リアキャビネットは、両サイドともシャッター式の収納スペースが確保されています。どドライブ中、ラゲッジスペースで散乱しやすい、細々としたものを収納できるのは便利です。

シャッター付きラゲッジスペースの奥にはオープンタイプのラゲッジエリアも確保され、赤いバーがアクセントに。チタンブラックモデルの意匠が統一されています。

トップセイル、室内の収納スペース

室内も収納スペースが充実していました。オーバーヘッドシェルフが右側に取り付けられ、その上部にLEDのバーライトが装備されています。

フロント側は集中スイッチパネルになっていますが、リアと連続した同じデザインで、スッキリとした印象を受けます。

サブバッテリーは標準で115Ahが1つ、特別モデルスペリオールには2つ組み込まれています。走行充電には効率の高いCTEKが標準装備されました。

標準装備の49ℓ冷蔵庫も問題なく運用できるレベルです。オプションで電装を強化することも可能で、電子レンジなどを搭載することもできます。

トップセイル、クーラーとテレビ

クーラーのリア吹き出し部にオプションのTVなどを設置。その下にカーテンレールが付いていて、標準装備の遮光カーテンでプライバシーもばっちり確保できます。

トップセイル、ライト付きの収納エリア

クーラー吹き出し口の上部をのぞいてみると、ライト付きの収納エリアになっていました。縁が立ち上がり、ちょっとしたアイテムを置いてくのに便利です。

このようにスペースを余すことなく使うことで、高い収納力を発揮しているのです。

独自機構のハンドル操作で超快適なベッド展開

トップセイルのベッド

トップセイルの最大の特徴がベッドではないでしょうか。そのスペックをみると、乗車定員7名で就寝定員は5名になっています。

まずは、セカンドシートとサードシートを倒して繋げると、下段に広々としたベッドスペースが現れます。

左側、スライドドア横に冷蔵庫などを装備していますが、コンパクトなキッチンキャビネットのおかげで、ベッドエリアが干渉されることなく、ベッドマットも直線的なラインが確保できました。

下段だけベッド展開して、シンクなどを利用しながら、のんびりとした座敷レイアウトを楽しむのもいいでしょう。

トップセイルのベッド

さらにベッドエリアを確保したいのであれば、上段のベッドスペースを展開します。

シンクの後方にハンドルがあるので、横のロックを外して、ハンドルを握って引っ張るだけ。スルスルと上部のベッドが広がって、簡単にベッドスペースを確保できます。

トップセイルの上段ベッド

ベッド上部もしっかりとしたマットレスが装備されていて、シート同様パンチング加工されたスエード調の生地が全面に広がっています。

就寝人数が少なくて、寝る時にセカンドシートを倒してフラットにするのが面倒であれば、この上段のベッドだけを使ってもいいかもしれません。

上段ベッドの収納は簡単

収納も簡単で、ロックを外して、ハンドルを後方に押し込むだけ。あっという間にベッドを片付けられるのです。

これは、上部のベッドはマットが5分割されていて、上段ベッドのハンドルを押し引きするだけで、手前2枚のスライダーマットが自動的に収納・展開をしてくれからでした。

トップセイルには乗車性、就寝性、積載性、容易性がしっかりと詰まっています。

相反する性能のようにも見えますが、レクビィのバンコン専門店として長年培ってきた技術力が、その多様性をうまく融合してくれたようです。

機能性を追求しながら、モダンであり、エレガントで力強いキャラクターを実現したトップセイルチタンブラック。バンコンにいろいろな機能性を求める人はチェックしてみましょう。

トップセイル諸元

ベース車両
ハイエースSLキャンパー特装車
エンジン
2.7ℓガソリン/2.8ℓディーゼル
車体サイズ
全長5,380mm/全幅1,880mm/全高2,400㎜
定員
乗車定員7名/就寝定員5名
価格
5,896,000円(税抜 5,360,000円)〜
WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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