粋なキャンピングカー!
見た瞬間そう思わせるハイマーSydney(シドニー)。そのオーラはデザイン、サイズ感そしてカラーリングから来ているようです。(写真はSydney GT60 カラーは限定モデル)
欧州を代表するキャンピングカーハイマー
ハイマーはドイツで生産され、60年の歴史を誇っています。
メルセデスベンツがヨーロッパ車の中で最高ランクのブランドとされていますが、ハイマーも同様にヨーロッパのキャンピングカーとして最高峰のブランドです。
高い評価を得る背景は、開発の歴史、安全性と品質へのこだわりを追求した結果から来ています。
そのハイマーに全長5mを切るコンパクトモデルがあることを知ない方も多いのではないでしょうか。
普段使いできるハイマー
ハイマーシドニーのサイズは全長4,950mm。幅は2mを少し超えますが、全長が5mを切っているため、街中での取り回しの良さと使える駐車場の範囲は広がります。
乗車定員は5人。スライドドアを開けたダイネットは寛げるソファーシートというより、走行に適したシートが備わっています。走行重視と言ってもシートの座り心地は良く、ダイネットとしてテーブルを展開したときも十分居心地の良い空間を提供しています。前席は回転式で空間が有効に使えるのも欧州キャンピングカーの特徴です。
後列シートは通路用に間が空いた3人掛けで、後方への動線を確保しています。
ポップアップルーフがあり、就寝定員は4名。
前席はフィアットデュカット共通の低いステップ位置で、乗り降りのしやすさは特筆ものです。(下の写真はエアーズロック)
デザインへのこだわり
冒頭の粋なキャンピングカーオーラはデザインへのこだわりでもあり、閉めていると気づかないほどボディと一体感を持って作られたポップアップルーフにも表れています。
外部電源の差し込み口も外観上は見当たりません。これはボンネットを開いたところに隠されていました。もちろん電源コードはボンネットを閉めた状態で使えます。コンパクトなボディに無粋な電源用の蓋を付けたくないという配慮からこんなところに持って来たのではないでしょうか。
Ayers Rock(エアーズロック)との違い
小ぶりなハイマーAyers Rock(エアーズロック 全長5,410mm 写真上)と並んでも一目でわかる違いがあります。キャンピングカーの要素が強いのはエアーズロック。普段使いを意識したのがシドニーという違いが表れています。
エアーズロックの外観は高さと長さがシドニーより少し大きいのですが、それだけでゴツサを感じます。そのかわり車内での生活や車中泊の快適性を重視しており、厚みのあるベッドマットは寝心地とソファーシートの寛ぎを約束しています。
対するシドニーは街乗りでの軽快感があります。走らせるとエアーズロックより軽量なボディは2.3Lのディーゼルエンジンでスムーズに走ります。設計そのものが普段使いを重視しており、日々使いながら時々キャンプや車中泊の旅に出るといった使い方にピッタリです。
国産車にない魅力を持つ1台
コンロは市販のカセットボンベを使用し、FFヒーターも走行用の軽油を使うので、補給が面倒なプロパンガスの心配がありません。
ハイエースやキャラバンベースのバンコンとは違うクルマが欲しいと思っている方には心を揺さぶられる小粋なキャンピングカーです。
ハイマーSydney(シドニー)の諸元
- ベース車両
- Fiat Ducato(フィアット デュカト)
- エンジン
- 2.3L Multijet2 ディーゼルターボ
- 駆動方式
- 2WD/FF
- 車体寸法
- 全長4,950mm/全幅2,050mm/全高2,300mm
- 定員
- 乗車定員5名(4名+1名OP)/就寝定員4名
- 価格
- ¥9,288,000(税込)~ (2019年5月現在)