キャンピングカー全車にリチウムイオンバッテリーを搭載!?

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キャンピングカー全車にリチウムイオンバッテリーを搭載

ポップアップルーフのバンコンを中心に、軽キャンパーからトレーラーまで手掛けるケイワークス(愛知県豊橋市)。キャンピングカー用サブバッテリーシステムにリチウムイオン電池の使用を本格的に開始しました。その狙いを黒田社長に尋ねます。

ケイワークスの黒田社長
ケイワークス 代表取締役 黒田功氏

まず、リチウムイオン電池は鉛バッテリーとどう違うのですか

リチウムイオン電池と鉛バッテリーの違い
リチウムイオン電池は取り出せる電気容量が大きい

リチウムイオン電池の特徴は、大きな電流が取り出せることと、小型化出来ることです。
大きな電流が取り出せるリチウムイオンバッテリーでは、消費電力が1000Wなどと表示された電気ケトルやヘアドライヤーが使えるようになります。大きなワット数が必要な家電や電子レンジも長い時間使えてすごく便利になります。バッテリーへのダメージもほとんどありません。対して鉛バッテリーは無理して消費するため、使うたびにダメージを与えてしまいます。

リチウムイオンバッテリーの電圧特性
リチウムイオン電池は電圧降下が少ない

また、リチウムイオンバッテリーは上のグラフのようにバッテリー残量が減っても電圧が下がらないのが特色で、鉛バッテリーと比較して使える領域が2倍近くになります。ケイワークスでは通常のサブバッテリーと同じサイズでリチウムイオンバッテリーを作りましたが、取り出せる電気容量は約2倍になります。

鉛とリチウムイオンバッテリーの充電回数

そして、充電サイクル(充電回数)が多いことです。従来の鉛バッテリーは500回ほどですが、当社のバッテリーでは約2000回の充放電を繰り返すことが出来るので、キャンピングカーなら10年使えるバッテリーと言えます。リチウムイオンバッテリーは導入時の金額は高価になりますが、導入後の寿命が長いので使用していると鉛バッテリーの金額に近づいてくるわけです。

ケイワークスで開発したリチウムイオン電池の特徴は?

オーロラの車内
いろいろな家電製品がストレスなく稼働

今キャンピングカー用に使われているリチウムイオンバッテリーは家庭や事務所の電源として据え置き用に開発されたものをクルマ用に転用しているケースが多いのですが、当社はキャンピングカー搭載用として開発しました。
その特徴は3つのバッテリーマネージメントシステムを組み合わせて完成したものでリチウムイオンサブバッテリーシステム「MEVIUS(メビウス)」と名付けています。
キャンピングカーの電源入力は1)走行充電、2)ソーラーパネル、3)外部充電の3つあります。それぞれの独立した電力の入力を加算させることと共に、消費しながら充電もできるというスムーズな充電システム化を実現しました。ケイワークスでは、このシステムで実用新案を取得しています。
また、サイズを115Ahの鉛バッテリーと同じサイズにしています。必要な容量に応じてダブル、トリプルと増設出来ます。

安全性はいかがですか

ケイワークスのリチウムイオンバッテリー
従来のサブバッテリーサイズのリチウムイオンバッテリー

当社の製品はリン酸鉄ナトリウムを使用しており、これは電池に発熱などがあっても結晶構造が崩壊しにくい特性を持っています。
リチウムイオン電池は衝撃や過充電による発火が懸念されていますが、衝撃に対しては釘刺しテストを行ったり、短時間に充電負荷をかけても電池の温度上昇がないことを確認しています。
安全性に対しての懸念を払拭したいので、リチウムイオンバッテリーには2年間の保証を付けています。

ケイワークスではリチウムイオン電池をどのように使っていますか?

ケイワークスのトレーラートレイルワークス
トレーラーにもリチウムイオン電池を搭載

当社のキャンピングカーやトレーラー全車に搭載して電源の不安やトラブルを解消していきます。
バンコンのオーロラシリーズでは家庭と同じような感覚で電気が使えるようになります。人気のデリカD:5はリチウムイオンバッテリーを1個搭載することで、バッテリーの設置スペースを増やすことなく電気容量が倍近く増えます。また、レジャーや仕事と幅広い用途で使われているトレーラーのトレイルワークスは家庭用エアコンもリチウムイオンバッテリーで動かすことで、快適性が格段にアップします。

今後の展開を教えて下さい

ケイワークスのデリカD5
デリカD:5のサブバッテリーもリチウムイオン電池化へ

電源事情が変わることでキャンピンカーの付加価値は大きくアップします。
ポップアップルーフのバンコン、オーロラシリーズにエアコンを付けたモデルを投入します。ポップアップルーフは自然の風を取り込めるのが大きな利点ですが、エアコンを搭載することで全天候型キャンピングカーになります。これ1台で全てを賄いたい人にはピッタリです。

軽キャンパーなど、狭小なスペースにバッテリーを設置する為、特殊なバッテリーサイズを必要とする車両にも対応できる特注モデルも開発しました。現在100Ah、160Ahの薄型リチウムイオンバッテリーが完成しています。限られたスペースの軽キャンパーでサブバッテリーのスペースがセーブされるのは大きなメリットです。

ケイワークス特注の薄型リチウムイオンバッテリー
ケイワークス特注の薄型リチウムイオンバッテリー

また、ビジネスや防災でレジャー以外の用途も増えてきたキャンピングカーですが、電源が自由に使えるようになるとその活躍する領域はもっと広がります。当社では室内でエアコンが自由に使えて、パソコンなどの機器類にも豊富な電力を供給できるオフィスカーのニーズにもこたえていく予定です。

リチウムイオン電池とシーラーパネル
リチウムイオン電池とシーラーパネルの組み合わせで電力事情を解消

リチウムイオン電池普及キャンペーン

ケイワークスではリチウムイオンバッテリーを1システム23万円で販売しています。リチウムイオンバッテリーを普及させるため同システム搭載車は従来の鉛バッテリー搭載車と同じ金額で販売することになりました。このスペシャルキャンペーンはケイワークスのシステムがある程度普及するまで続けるそうです。同社のバンコンオーロララインナップ全車種にリチウムイオンバッテリーを標準搭載し、電源革命を目指すケイワークスから目がはなせません。

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