9月20〜22日の3日間、幕張メッセでカートラジャパン2019が開催されました。3日間で2万人の来場者が訪れ、クルマと旅をテーマにしたイベントを楽しみました。クルマの展示はもちろんのこと、アウトドアやペットなど、幅広いコンテンツがイベントを盛り上げます。
国内ではバンライフという言葉が浸透してきて、新しいスタイルのクルマ旅を実践する人が増えてきました。彼らが求める、自由で新鮮な発想が、新しいムーブメントを起こしているのです。
カートラジャパンでは、その新しい流れでもあるクルマと旅の融合を取り上げ、新感覚のイベントを作り上げました。クルマとのライフスタイルがクローズアップされ、会場は楽しさあふれる雰囲気が漂っています。
GAKU号プロジェクト
展示車両の中でも注目だったのが、GAKU-MCさんのクルマでした。ミュージシャンであるGAKU-MCさんは2018年にキャンピングカーで全国ツアーを行いました。今年はソロデビュー20周年ということもあって、記念となるクルマを作って全国ツアーを回ることになったそうです。
そのツアーで使われるのが、トイファクトリー製のGAKU号。GAKU-MCさんがこだわったのは、ツアーメンバー4名がのびのびと寝られること、みんなで語り明かせるスペースを確保すること、ツアー機材を積み込めること、おしゃれで楽しいクルマであることでした。
ウッディーな内装で統一されたインテリアはおしゃれで、落ち着きのあるデザインに仕上がっています。ベッドも少しずつ位置をずらして、お互いのプライバシーを確保したそうです。室内の明かりも、リラックスできる温かい雰囲気。朝まで語り明かしてしまいそうな空間が広がっていました。
サンシー号リノベLIVE
会場を歩いていると、バンライフ的なクルマをその場で作っているブースがありました。バンライフはDIYからスタートしているので、多くのユーザーが自作でクルマを作っています。そんな来場者にとって興味深い光景だったのではないでしょうか。
クルマを作っているのはインスタグラマーのYURIEさん。YURIEさんが乗っていたサンシー号を大工&バンライフビルダー鈴木大地さんのサポートで、来場者の前でリノベーションするという企画です。
プロの本格的な工具、技を目のあたりにできる貴重な体験でした。お二人とも楽しそうに作業をしていたのが印象的です。バンライフはクルマを作るところからスタートしていることを、改めて認識しました。
幕張アーバンキャンプ
クルマでの旅を考えた時、都市部での宿泊というのがネックになってきます。キャンプ場などの施設などに泊まることが大前提となるのですが、都市部で泊まらざるを得ない状況も発生します。カートラジャパンではそのようなケースも想定しています。
幕張メッセの特設駐車場では幕張アーバンキャンプをいうイベントが開催されたのです。事前申し込みで、幕張メッセの敷地内に泊まるという試みです。普段は宿泊が禁止されているのですが、この日は特別の許可をとっての宿泊でした。
このように、都心部でもクルマの旅をサポートするためには、何が必要なのか、実際の体験を通して、確認している様子です。また、ユーザーにとっても、貴重な体験となり、新しい旅のスタイルを生み出してくれるかもしれません。
クルマとの旅を提案
今年で2回目となったカートラジャパン。出展車両が増えたおかげで、昨年と比べて、会場の雰囲気が変わったかもしれません。しかし、クルマを出展しているメーカーの人に話を聞くと、「クルマを販売しに来ているのではなくて、この新しいユーザーにクルマを見てほしいんです」という話をしてくれました。
クルマで旅する新しいスタイルをサポートするため、インフラから車両、そして、そのカルチャーを取り巻く、アウトドアグッズなど、たくさんの業種がクロスオーバーして、イベントを盛り上げていました。
多くの人がクルマの旅=カートラベルを体験して、誰もが豊かなライフスタイルを楽しめる環境が確立するといいですね。来年のカートラジャパンにも期待したいと思います。