さいば☆しんのロードインプレッション |ミスティック社製レジストロ
キャンピングカーにはそれぞれ違ったイメージを抱きますが、さしずめレジストロちゃんは、JKって感じでしょうか?初々しいです。可愛いです。 おじさんとドライブしよう・・・って思っただけでトキメキを感じます。 今回、一泊二日のくるま旅でしたが、その間、4人の方から、声をかけられました。 結構、走っているだけで、世の人々にもトキメキを与えているかもしれません。
目次
普通車からの乗り換えも違和感のないドライブフィーリング
「ちょっと、いいかな?」とハニカミ笑顔で運転席に乗り込みます。実は、以前、別のレジストロちゃんと、上諏訪に行った事があるのですが、ファーストインプレッションは、良い意味で、キャンピングカーらしくない、乗用車感覚です。
これなら、普通車に乗っていた人、軽自動車に乗っていた奥様でも、「スッと」乗り換える事ができるかもしれません。
エンジンをかけてみます。当然ですが、普通です。なんの違和感もありません。
ガソリン車です。静かです。これは後に感じた事ですが、たまに交差点で信号待ちしていると、「あれ?エンストしたかな?」と、一瞬、エンジンが止まっている様な感覚になります。・・って位にアイドリング・・・・・静かです。
アクセルを遠慮がちに踏み込みます。
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よく回る、吹き上がりの良いエンジンです。まあ、軽自動車のエンジンの音ですが・・・
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悪くはありません。
当然ですが、コンパクトサイズなので、街中は走りやすいです。
いつもはデカいキャブコンに乗っているので、つい、車幅や、高さが気になり、変な路地に入り込んだら、どうしましょう?という不安が脳裏をよぎる事がありますが、レジストロだと、大概のところには、コンパクトだから行けちゃうもんね・・という妙な自信と安心感があります。
特に実感したのは駐車時で、奥まった狭い駐車場でも余裕で駐車する事ができました。
スタートも、交差点ゼロヨンレースをするのでなければ、問題ない加速です。
まあ、今回は、デヴですが私一人だけの乗車で、常備品を満載という訳でもなく車体が軽いので、多少は割り引かなければ行けませんが、軽自動車ベースのキャンピンカーだから愚鈍かもしれないという偏見は一蹴されました。
軽エンジンを補う、絶妙なギア比
今回は、とある目的があって、山梨県の「四尾連湖(しびれこ)」に向かいます。
ここに至るまでのルートが結構、タフです。キツイです。細い・クネクネ・急斜面という、典型的なローカル山道で、普通の車でも、エンジンから出火するのではないかしら?と不安になる過酷なルートです。そこに、このレジストロちゃんで行く訳です。まるで、可愛いJKに、お掃除・洗濯・炊事に水汲みの重労働をさせる様なものです。
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大丈夫かな??
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結論から申しますと、大丈夫でした。取り越し苦労でした。まず、エンジン。
イメージ的に、軽トラックに、一クラス上の居住区(シェル)を背負っているので、大丈夫かしらん?という不安に襲われます。流石に、急斜面では苦しく、牛歩スピードになりかけますが、そこを躊躇なく、アクセルをベタ踏みすれば、シフトダウン!
エンジンは咆哮し、坂道を登って行きます。健気です。思わず「いけ~っ!」と声が出ます。
確かに、軽のエンジンなので、普通車よりは非力ですが、そこを見越した設計なのか、ギア比が絶妙です。つまり、ここぞという時に踏み込むと、回転が上がってトルクを生み出し、ある程度のスピードまでは、そのまま引っ張ってくれて、あとちょっとという時でも変にシフトアップしてトルクダウンということがありません。
これが、駄目なギア比ですと、スピードが落ちたので、踏み込んで、回転を上げて引っ張っても、あとちょっとと言う所で、シフトアップしてトルクが足りなくなり、またスピードが落ちるので、また踏み込んで・・の繰り返しになってしまいます。
レジストロには、それがなく、ここぞという時には、トルクが発生するギア比なので、エンジンの非力な分を補っています。
ここまでやるの?専用足回り強化設計!
続いて足回り。実は、バリバリにチューンしてありました。(オプション)
これらは、全部、レジストロ専用の足回り強化設計になっています。
細い・クネクネ・急斜面な道でも、ゴーカートの様に走ってくれます。
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結構、走りを楽しめます。可愛いアイドルかと思ったらアスリートって感じです。
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でも、調子に乗ると~
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後ろで、ご家族がひっくり返っているかもしれません。ご注意ください。
エレガントなのに、軽くて強いマッチョボディ!
また、感心するのが、ボディの基本強度が高いのか、キシミやふらつきがありません。
特徴でもある、カーブドルーフの曲面も、単にフレームを曲げると強度が落ちるとの事で、なんと、フレームを細切れにして溶接しています。
ですから、通常は、屋根に乗るのは禁止というキャンピングカーが多い中、レジストロは大の大人が乗っても大丈夫です。
強度があって軽い、よって安定性がある・・というのが、ミスティック独自の「ボディバス工法」なんですね。
エレガントに見えて、マッチョという感じです。
ストレスのない軽サイズに一クラス上の居住性を合体!
ロードインプレッションなのですが、折角なので、車内も見てみましょ!
エントランスドアを開けると、10人中9人、一部、へそが曲がった人以外は
大概、こう言います。
「広~~~い!!」
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でしょ~~!ちょっと誇らしくなります。
バンクベッドも広々、メインベッドも、広いです。
ここで、賢いお方なら、はたと膝を打つのではないでしょうか?
普通車から乗り換えやすいサイズ。軽自動車しか乗った事がない奥様でも違和感なく乗れてしまうサイズ。
でも、軽規格のままでは、車内が狭く、収納スペースも少なく、居住性が悪いので、車内は1クラス上にしてしまうという「良いとこ取り」なのがレジストロだったんです。
ここに軽トラベースに、規格外サイズのシェルを載せて、白ナンバーにした理由がありました。
正に自由きままなキャンピングカー、レジストロ
さて「四尾連湖(しびれこ)」に到着です。山の上にある周囲1.2kmの小さな湖「四尾連湖」は、雨乞い伝説を伝える神秘的な湖で、その昔、四尾連湖は「志比礼湖」とも「神秘麗湖」とも書かれていたのが、四尾連湖の神が「尾崎龍王」という龍神であり、四つの尾を連ねた竜が住んでいる湖ということで「四尾連湖」となったと伝えられているそうです。
私は既に、この湖に至るまでのワインディングロードに十分に「シビレ」て、その湖畔への道も狭くクネクネ道だったので更に「シビレ」ましたが、レジストロなら心配ありません。
せっかく、山梨県南部に来たので、ついでに、身延山や・・・
富士山のお顔も拝見しに行きました。
動きが鈍く、駐車するのも大変な大型キャンピングカーだと、思いつきで行くのも億劫になりがちですが、レジストロはその逆で、つい色んなところに行ってしまいます。
「自由きままなキャンピングカー」正に、レジストロのロードインプレッションは、そんな印象でした。
Registro(レジストロ)諸元
- ベース車両
- TOYOTA ピクシストラック
- エンジン
- ガソリン0.658L
- 車体寸法
- 全長3,850mm/全幅1,770mm/全高2,500mm
- 定員
- 乗車定員5名/就寝定員4名(子供2人)
- 価格
- 3,456,000円(税込)〜