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拡大するレンタルキャンピングカー市場
誰でも気軽にキャンピングカーライフを楽しめる、レンタルキャンピングカーが人気を集めている。レンタルキャンピングカー総合情報サイト「レンタルキャンピングカーネット」の登録店舗数は、2019年が276店舗だったのに対し、2023年は447店舗と、4年間で1.6倍以上に増加。登録店舗の合計車両台数も、1100~1200台とかなり高い水準をキープしている。この数字だけ見ても、レンタルキャンピングカーが日本のカーライフ文化として定着しつつあることが、お分かりいただけるだろう。
レンタルキャンピングカーのメリット

車内にベッドなどの生活設備をそなえたキャンピングカーのメリットは、「宿泊施設を使わずに自由な旅ができる」ことと、「面倒なテントの設営が不要で手軽にキャンプを楽しめる」こと。愛犬家・愛猫家にとっては、ペットと泊まれる宿を探して事前予約する必要がなく、気軽にペット連れの旅行を楽しめるのも大きな魅力だ。現在は、車中泊専用施設RVパークも全国に500ヶ所以上あり、 “安心・安全・快適”にクルマ旅を楽しめる環境が整っている。
様々な魅力を持つキャンピングカーだが、購入・所有する場合に最大の障壁になるのが、高額な車両価格。とくに近年はキャンピングカーの価格高騰が顕著で、本格的なモデルであれば1000万円以上が当たり前。仕事や子育てで忙しい現役世代の場合、「キャンピングカーを年間どれだけ使うか」を考えると、購入が現実的ではないケースも多い。そんな時に役立つのが、レンタルキャンピングカー! 年数回の利用であれば、レンタカーを活用して気軽にキャンピングカーライフを楽しむスタイルがオススメだ。
レンタルキャンピングカーの利用シーン

利用目的の一番人気は、アウトドアレジャーや旅行だ。車内で就寝できるので初心者でも気軽にキャンプを楽しむことができ、車中泊をしながら遠方まで足を延ばして観光やグルメ、温泉を満喫することも可能。学生の卒業旅行やグループ旅行でレンタル料金を人数割りすれば、ホテルや旅館を利用するよりもリーズナブルに旅ができる。他のどの旅行スタイルとも違う “非日常感”を味わえるのも、キャンピングカーの旅ならではだ。

音楽フェスや花火大会、レース観戦の移動・宿泊手段としてなど、利用シーンが多様化しているのもここ数年の傾向だ。なかには、お盆休みに集まる親族の宿泊スペースとして、長期レンタルしたキャンピングカーを自宅の離れとして活用する人も。冬シーズンは、スキー・スノーボードのベース基地としてレンタルキャンピングカーを使用する人が多く、とくに海外からの利用客は、日本の良質なパウダースノーを求めて、スキー場を転々としながらウインタースポーツを楽しむスタイルが定番化している。
購入候補の車両を事前に体験できる

キャンピングカーの購入を検討している人にとっては、「購入候補の車両を事前に体験できる」というメリットもある。イベントで展示車を見学しても実際の使い勝手まではわからないし、短時間の試乗ではリアルな走行性能は体験できない。レンタルキャンピングカーなら、走行性能・居住性・積載性のすべてをじっくり確認できて、選べる車種のバリエーションも豊富。キャンピングカーの購入を検討している人は、ぜひ契約前に購入候補の車両をレンタルして、走行性能や使い勝手を体験してみよう!
使い方に合わせて幅広いモデルが選べる

バラエティに富んだモデルが選べるのも、レンタルキャンピングカーのメリットだ。軽自動車からスタンダードなバンコン&キャブコンまで、使い方やニーズに合わせて車種のチョイスは自由自在。なかには車両価格2000万円クラスの大型キャンピングカーを扱っている店舗もあり、そうしたハイエンドモデルもレンタルなら手軽に体験できる。

ここ数年の傾向として顕著なのは、エアコンを搭載した車両が増えていること。キャンプ場やRVパークでキャンピングカーにAC電源を接続すれば、1日中エアコンを付けっぱなしにしてコテージ感覚で使用できる。ペット同乗OKの店舗もレンタルキャンピングカー全体の6~7割を占めているので、「ペットと一緒に利用したい」という人も安心だ。
キャンピングカーの王道「キャブコン」
キャブコンは、ファミリーやグループでの使用にピッタリ。室内には、大人数分のベッド、キッチン、ダイネット、マルチルームなどがあり、家と同じような感覚で快適なキャンピングカーライフを楽しめる。

バンテック・ジル、ナッツRV・クレア、アネックス・リバティ、NTB・サクラなどの高級キャブコンもレンタルされている。購入するとなると、ゆうに1000万円台半ばはかかるが、レンタルなら数万円の利用料でハイエンドキャブコンを使用できる。

最近では、ナッツのジープニーや東和モータースのモビーといった、コンパクトキャブコンを導入する店舗も増加している。運転に自信のない人でも安心のボディサイズと、キャブコンならではの優れた居住性を両立しているのがポイントだ。
普通車感覚で乗り回せる「バンコン」
運転に自信がない、手軽にキャンピングカーの魅力を味わいたいという人は、見た目やボディサイズが普通車に近い「バンコン」がオススメだ。人気バンコンメーカー・トイファクトリー製やレクビィ製など、多彩なバリエーションから自分のニーズに合った車両を選べる。
トイファクトリー:バーデン

リアに広い常設ベッドを装備した、トイファクトリー製バンコンの王道モデル。キッチン、冷蔵庫、対面ダイネットなどの装備も充実している。
トイファクトリー:GT

リアに2段ベッドを装備したファミリー向けレイアウトのバンコン。小さな子供とクルマ旅を楽しみたい家族やグループ旅行にピッタリ。
レクビィ:カントリークラブ

2人がけ対面ダイネット、2段ベッド、マルチルームを備えたバンコン。中央には通路があり、キャブコン感覚で快適に生活できる。
気軽さが魅力の「軽キャンパー」
少人数で使用するユーザーには、キャンピングカーの中でもっともコンパクトな軽キャンパーが人気。狭い道でもスイスイ走れて駐車場にも困らないので、秘湯巡りからアウトドアアクティビティ、ホビーまで様々な用途で活用できる。
アルフレックス:ミア・ピクニカ

レッド基調の内外装デザインが、見た目にこだわる女性から大人気。契約前に使い勝手を体験してみたい購入希望者にもオススメだ。
RVランド:ポニト

軽トラックベースに本格装備を詰め込んだミニキャブコン。コンパクトなボディに大人2人+子供2人分のベッドを備え、ファミリーユースにも対応する。
豪華装備満載の「ハイエンドモデル」
フィアット・デュカトベース、国産最高峰のセミフルコンなどを貸し出している店舗も存在する。購入すると1500~2000万円はかかるハイエンドモデルも、レンタルなら24時間4~5万円程度で利用可能。最高峰のキャンピングカーを、手軽に体験できるのがうれしい。
トイファクトリー:VANLIFE

キャンピングカー業界で人気沸騰中の、フィアット・デュカトベース。VANLIFE(バンライフ)は、カリフォルニアスタイルの世界観を車内に表現したトイファクトリーの最新モデル。
ナッツRV:ボーダーバンクス

ボーダーバンクスは、国内最高峰のセミフルコン。ベース車両はマイクロバスのコースターで、デザイン・居住性・快適装備・走行性能のすべてがハイエンド。
ゴールデンウイークから、いよいよ2025年の観光&アウトドアシーズンがスタートする。「普段とは違う旅をしたい」「気軽にキャンプを楽しみたい」という人は、ぜひレンタルキャンピングカーを活用して、今までとは違う“非日常体験”を味わってみよう!
日本RV協会「JRVA RENTAL」

「JRVA RENTAL」は、キャンピングカーに精通した日本RV協会の会員企業が提供するレンタルキャンピングカーサービス。安心・安全なレンタルキャンピングカーの普及を目指して、以下のような取り組みを行っている。
・車両部の3ヶ月及び12ヶ月法定点検の徹底、及びキャンピング設備の定期点検の実施・日本RV協会より提供する最新のキャンピングカーに関する知識や法規に準じての運営
・レンタルキャンピングカー貸し出しの際のマナー啓蒙活動
・マナーを守って安心して車中泊を行える車中泊場である「RVパーク」の紹介