リチウムを搭載しました!で、どうなったか!?

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車中泊で、やっぱり気になるのは電源でしょう。RVパークなど、外部電源が使える処でなければ、キャンピングカーはサブバッテリーに頼らざるを得ません。サブバッテリーのお蔭で、エンジンをかけていなくても電気が使えるのですが、サブバッテリーと言えども有限、いつかは空っぽになってしまいます。特に、エアコンや電子レンジの様に消費電力が大きい機器を使う時などは、その残量が気になって冷や冷やものです。

ですから、多くのキャンカー乗りは、サブバッテリーを増強、例えば、通常2個のところを3個から4個搭載するなどして、その容量を増やしたりしますが、搭載スペースや重量、また鉛電池だと、その性能的な限界もあり、例えば、サブバッテリー駆動で一晩中、エアコンをつけっぱなしにスヤスヤ安眠などは、簡単にできるものではありませんでした。

そこで、注目されたのが、リチウム電池です。ビデオやスマホ、タブレットなどではおなじみのリチウム電池ですが、これまでは、そのコストや安全性などの問題もあり、中々、キャンピングカーのサブバッテリー用として広く普及するまでには至りませんでした。一部で、恐ろしく目玉がぽんっ!と飛び出る価格のリチウムを搭載している方もいて、一般大衆の垂涎の的、いつしか「いつかはリチウム」という一種、神がかった憧れにもなっていました。

が、ここにきて以前よりは、求めやすい価格、しかも安全性にも配慮されたバッテリー、そしてその周辺機器なども揃ってきて「いつかはリチウム」も現実化を帯びてきたのです。私も以前から、愛車のビルダーさんの社長に「そろそろリチウムを」とお願いしてきましたが、その都度「いやまだまだ安全性が・・」とか「いやいやまだ満足のいくものが・・」と、とりあってもらえませんでした。それが今回、やっと実現した訳です。前置きが長くなりましたが、私のリチウムアンセイエをご紹介致しましょう。

ミスティックのリチウムイオンバッテリー
愛車リチウム・アンセイエのバッテリー

リチウムシステム概要「ミスティックエコパワーリチウム」

エコパワーリチウム
エコでパワフルなリチウムというミスティック社のシステム

これは社外秘との事なので、社名・型番はお伝えできませんが、中国製としては実績のあるリチウム電池をミスティックの社長さんが、やっとの思いで探し出してきたそうです。ガンコ・・いや、実質を重んじる社長らしく、高くて良いのは当たり前なので、安くて良いもの、勿論、リチウムでは問題となる安全性の上で満足のいくものが、選定条件だったそうです。

それに、電池本体以外にも、最適化された外部電源充電器、走行充電器を採用。更にはリチウムをバックアップするソーラーパネルは320W、これまたそれに最適化されたコントローラーとなっています。もともとミスティック社の信念と誇りであるMysticTSC(ミスティックテクノロジー・セーフティ&チャレンジ)思想のとおり、テクノロジーと安全性と挑戦(今回は価格にも挑戦)を重視したシステムになっているとの事です。

先ずは、大消費電力機器エアコン駆動テスト

アンセイエの家庭用エアコン
アンセイエに搭載されている家庭用エアコン

一番やりたいのは『真夏のクソ暑い時期に外部電源もない所で喧しい発電機に頼らずサブバッテリーだけのエアコン冷房でスヤスヤ一晩眠りたい!』でしたが、今は冬。コート着こんで冷房テストは逆・我慢大会になってしまうので、今回はエアコン暖房を試してみました。勿論、通常はFFヒーターがあり、サブバッテリーでエアコン暖房なんて使う機会はないと思いますが、消費電力が多い暖房でいけるなら、冷房もいけるのではとテストしてみました。

結果、電圧が11V、残量10%になるまで、約10時間以上、駆動出来ました。(この間、他の使用機器は照明と冷蔵庫とPC駆動位)インバーターの最低切断電圧が10Vなので、もう少しはいけたのかもしれませんが、電圧計がピーピー煩いので、ここで終了。私のアンセイエについているのは家庭用エアコンで、消費電力は冷房135~720W、暖房125~1220Wなので、冷房でもほぼ同じ位の結果になりそうです。これは今年の暑い夏が楽しみです。早く来い来い夏休み!

リチウムイオンバッテリー使用状況
100%の満充電状態から、約10時間エアコンを駆動して残量10%に

走行充電テストとソーラー充電

アンセイエのソーラーパネル
アンセイエには、160WX2の計320Wのソーラーパネルを搭載

さて、一晩中、快適に過ごせても、サブバッテリーがカラッカラになってしまったら、充電しないといけません。そもそも外部電源がないところで車中泊してカラッカラになったと想定すると、先ずは、走行充電かソーラーからの充電となりますが、ソーラーは320Wしかなく、しかも天候に左右されるので、手っ取り早く充電となると走行充電に頼る事になります。リチウム搭載後、何回か使用テストをして減った分を走行充電してみましたが、おおよその目安としては、100km走って、10%復活という感じでした。つまり、満充電から30%つかって残量70%になった場合、帰路で約300km走らないと満充電になりません。これは、夏休みで北海道に行くならまだしも、週末のクルマ旅だと、帰路だけで300㎞走る機会は少ないと思うので、走行充電だけで満充電にするのは現実的ではない様です。

一方のソーラー充電ですが、テストしたのが12月。太陽の高度も低く、ピーカンではありませんでしたが、12時(正午)で、8.78A発電されていました。やはりこれで満充電というよりは、いつも動かしている冷蔵庫やPC、コントローラーの暗電流などの少ない消費電力や、バッテリーの自然減衰を補う為に使うのが宜しいかと思います。ソーラーの長~く、だらだらのいんだら充電は、バッテリーにも優しいと言います。さすがのリチウム搭載でも、しばらく乗らなければ、それなりに減っていくので、それを維持してくれるという意味では、便利な補完システムと言えます。

アンセイエのコントローラー
コントローラーに表示された電流は8.78A

外部電源充電テスト

リチウム・アンセイエの充電器
パワフルな充電器。最大80Aで充電してくれます

さあ、真打登場です。大容量を誇るリチウム電池ですが、それゆえに満充電にする事が重要になってきます。鉛電池でも3つ4つ搭載しても、容量が大きくなった分、満充電にするのが大変でしたが、リチウムは比較的早く充電できるのもメリットとなっています。実際に試してみました。まずは68%まで減らしてから外部電源をつなぐと、直ぐに充電器が作動して、約80Aでバルク充電を開始しました。

この充電器はバルク→吸収→フロート充電のパターンですが、なんと99%までガンガン充電していきました。なんと、10%回復するのに約30分しかかかりません。凄い勢いで充電していて、一向に吸収充電にならないので、100%になっても充電が止まらなかったらどうしよう、その時は、外部電源を引っこ抜こうかと・・と心配してしまいました。でもギリギリの99%で、設定充電電圧の14.7Vになって、やっと電流がみるみるうちに下がり、バルク充電から吸収―1、吸収―2となって100%に。この後、フロート充電になり、中々、賢い充電器だと感心しました。

結局、68%から100%まで、約一時間半で終了。このペースですと、残量10%くらいまで使っても、約5時間で満充電になる事になります。つまり、外部電源のあるところでは一晩泊まれば満充電となります。実際の使用状況を考えると、例えば、電源のない所で車中泊しても、次の車中泊場所に外部電源があれば、そこまでの移動は走行充電、移動後は外部電源からの充電で、見事にキャッチアップできる事になります。これは、外部電源のない車中泊地と、電源のあるパークを上手く織り交ぜれば、トンでもなく快適なクルマ旅が出来そうです。

充電状況
約80Aでバルク充電。これで約5時間で満充電

総論とこれから

結論から申しますと、今回のミスティックエコパワーリチウムシステムは、期待通りと言えます。社長の話だと、鉛電池の実質3倍程度使用可能との事。これは心強いですね。勿論、安くなったと言っても、鉛電池に比べれば、まだまだ高いですし、普及していけば、周辺機器も含め、今後も更に新しいものが色々と出てくる可能性もありますが、以前に比べてビックリおったまげ!の高根の花ではなくなってきたので、そろそろリチウム電池にしないという選択肢はないやろ?という気分です。

また、テストを進めている内に、自分自身も微妙に変化してきました。それは電化への道です。いままでビクビクして使っていた電気機器が、安心して使えるようになったと思うと、より大型のTVや高性能のBSチューナーや、普段では当たり前の様に使っていた家庭用機器をキャンピングカーでも使いたくなってきました。実際に、リチウムにした知人が、小さい冷蔵庫から大きな家庭用冷蔵庫に乗せ換えて、常に駆動させています。私も、家電店に行くと、キャンピングカーとは関係ないと思っていた家電機器コーナーを覗いて、今、人気?の電気圧力釜とかを撫でながら・・「これはキャンピングカーでも使えるかも~」とほくそ笑んでしまっています。たかが電池、されど電池。高性能のリチウム電池に換えたというだけでなく、キャンピングカーライフ、クルマ旅ライフまでも変えてしまう予感がします。

レジストロアウル向け仕様の場合(ご参考)
  • 200Aリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
  • 100V35A充電器+温度センサー
  • 12V走行充電装置+温度センサー
  • 120Wソーラーパネル(MPPT制御)
  • 2kw正弦波インバーター
  • VOTRONICバッテリー残量計
  • 当面セットのみの販売619,200円の所、発売記念価格として期間限定で497,200円で販売
WRITER PROFILE
さいば☆しん
さいば☆しん(彩羽森)

くるま旅作家。キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさをお伝えしています。体内に凶暴な腹の虫を飼っている事でも有名。

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