トイファクトリーがbottユニットで自転車整備ルームに仕上げたフィアットデュカト特別仕様車両

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トイファクトリーがbottユニットで自転車整備ルームに仕上げたフィアットデュカト特別仕様車両

トイファクトリーがアウトドアの展示会フィールドスタイルでブースを出展していました。遊びをクリエイトするトイファクトリーらしく、アウトドアギアなどのブースに並んで、独自の世界観を展開しています。

ブースの中央で来場者の目を引いていたのは、フィアットデュカト。国内5社の正規輸入代理店の1つであるトイファクトリーが作った、オリジナルのショーモデルでした。

そして、その横にはトイバイクのアイテムたちが並んでいます。トイファクトリーでは東京店、土岐店などを中心に、ミニベロ(小径自転車)やe-bike(電動自転車)などを扱っていて、キャンピングカーと一緒に利用することを提案しているのです。

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フィアットデュカトが自転車整備ルームになる

自転車整備ルーム

展示されていた車両の内部にはたくさんの工具が並んでいます。大きなキャビネット、そして、自転車を整備する時に使うメンテナンススタンドなどがあり、専門店にある自転車整備ルームが広がっていました。

このクルマはフィアットデュカトをベースに作られた特別仕様車。トイファクトリーではキャンピングカーだけでなく、このようなワークスペースも作れるのです。車内高は188cmと大人の男性でも余裕の高さがあるので、仕事専用のクルマとして利用するのもいいでしょう。

自転車整備ルームリアスペース

リア部分にシートが無いので、リアスペースは広々としています。サイドスライドドアーから入ると、自転車がそのまま載せられるほどのスペースがあり、奥に天井まで立ち上がったキャビネットが設置されていました。

フロントシートが回転できるので、リア向きにセットされていて、整備ルームとして空間が完成しています。キャンピングカーユーザーでなくても、この特別な空間を手に入れたくなる人は多いのではないでしょうか。

アレンジ用のレール

床をみてみるとレールが設置されていて、おそらくここにはシートがセットできるのでは、と想像できます。いろいろなアレンジができるので、使いやすさを追求して変化できるのも、ワークスペースとしては利便性が高いといえます。

キャビネット部分はこのレールを使っているというよりは、独自に固定されている様子です。車内の側面にピッタリと収まっていて、まるで純正品のような雰囲気。

自転車とクルマを使った6ホイールトラベルを提案するトイバイク

フィールドスタイルでのトイファクトリーブース

アウトドアの展示会フィールドスタイルでは、アウトドアフィールドで活躍するアイテムがたくさん展示されています。このイベントでトイファクトリーが何をメインとして展示していたのかというと、それが上の写真にあるトイバイクでした。

トイファクトリーではトイバイクというブランドを展開しています。キャンピングカーやクルマと一緒に自転車を利用して、よりフィールドを楽しむ事を提案していました。そのコンセプトを「6 WHEELS TRAVELER」と表現して、新しいライフスタイルをクリエイトしているのです。

トイバイク

トイバイクでは大人から子供まで乗れる、幅広いジャンルの自転車を扱っています。2023年6月時点での取り扱いブランドは18種類もあり、土岐店でのミニベロ展示台数は180台以上と日本最大級。自転車専門店と同じ、もしくはそれ以上のラインアップです。

6ホイールを実現するには、クルマに搭載できないといけません。そこで、折り畳み自転車や小径自転車を数多く扱っているのも特徴です。キャンピングカーの荷台に収まり、しかも、しっかりと利用できる信頼のブランドばかりです。

キャンピングカーで宿泊地に到着して、周辺を観光したり、近くにある地元のお店で買い物をする時に利用するなど、自転車があれば、旅先での行動範囲を広げてくれます。

MATE(メイト)のe-bikeコントロールパネル

上の写真にある「MATE(メイト)」は数あるラインアップのなかでも人気のモデルだそうです。自転車大国デンマーク生まれの自転車メーカーで、いち早くe-bike(電動自転車)モデルへ参入したメーカーでもあります。

折り畳み自転車でありながら、しっかりとしたサスペンションが組み込まれ、電動自転車用のバッテリーもきれいに収納されています。いろいろなモデルがあり、街中からアウトドアの悪路走行に適したモデルなど、そのラインアップは多彩です。

上の写真にある極太タイヤのモデルが代表的な形になりますが、細身のタイヤとフレームのタイプもあり、好みや走行シーンに合わせて選ぶことができます。

フィアットデュカトの車内に広がる本格的な自転車整備環境

自転車ルームに仕上げた特別仕様車両

改めて、自転車ルームに仕上げた特別仕様車両をみてみると、車内に統一感のあるキャビネットがセットされていました。車体の右側にまとめられ、たくさんの棚を装備。そして、作業台となるテーブルまでセットされています。

そのフィット感は純正品のようで、スペースに無駄がありません。フィアットデュカトの正規輸入は2022年にスタートしたばかりなのに、このクオリティの完成度を国内での製作で達成しているのは驚きです。

車内に並べられた自転車修理の工具と作業スペース

自転車整備といっても、いろいろな工程があります。一般的に自転車店に修理をお願いする、といったらパンク修理などをイメージするのではないでしょうか。しかし、スポーツ自転車の場合は、そのほかにも様々な作業がたくさんあります。

上のテーブルの左にあるのはタイヤホイールの振れ取り装置。自転車のタイヤはゴムでできたタイヤの下にホイールがあって、そのホイールからスポークという棒が中心に向かって伸びています。最後はホイールがクルクルと回るハブにつながっているのですが、そのテンションのバランスがずれると、タイヤ自体が変形して、まっすぐ走ってくれません。その調整をするのがこの装置です。

振れ取り装置は数ミリの単位で調整する精度の高いアイテムとなるので、しっかりと安定したテーブルが必要です。ましてや移動でガタガタと振動する車内家具であれば、さらに強度を高めたしっかりとした環境が必要となるのですが、こちらのテーブルはいかにもガッチリとした作りでした。

整理整頓された工具

工具もきれいに壁へ収納されています。自転車には一般的な六角レンチ以外にも、特殊工具がたくさんあります。修理する個所に合わせて、工具を使い分けなければいけないからです。その工具を揃えるのも、そして、整理するのも大変なのですが、この整備車両のなかでは、工具を探すこともなさそうです。

スプレーやパーツを収納する棚

壁収納程度であれば、有孔ボードなどを使って、自作もできそうですが、このような棚を作ることは難しいのではないでしょうか。しかもよくみてみると、収納されているパーツに合わせて、引き出しのサイズなどが合わせてあるのです。

キャンピングカーのインテリアにも使えるボットジャパンがスタート

ドイツ生まれのbott(ボット)システム

これらの素晴らしいフィット感と自転車工具に合わせた細やかなバリエーション展開を可能にしたのが、ドイツ生まれの「bott(ボット)」というシステムです。ボットはヨーロッパ最大の車載用キャビネットシステムのメーカーとして知られています。

今回はボットのシステムを使って、サイクルピット特別仕様車を作っていました。すべてがシステム化していて、強度を保ちながら、安全性も高い環境が生まれています。同シリーズにはキャビネットに戻すと自動ロックされるアイテムなどもあって、クルマの運転時も安全性が保たれるなどなど、こだわりを感じるアイテムが多数見受けられます。

bott(ボット)

このボットは1930年に創業した老舗メーカー。シリーズには2万5000種ものパーツが用意され、細かい仕様に対応してくれるのです。基本はアルミ製のパーツで、耐久性も高く、車載以外にもオフィスや工場のシステムなどにも利用できる汎用性の高さが特徴です。

いろいろなパーツがあることで、上の写真のように、棚や引き出しであっても、収納するモノのサイズに合わせて、キャビネットをセットできるようになりました。だから、専用工具がたくさんある車内でも、きれいに整理された環境ができあがったのです。

マルチに対応できるキャビネット

このマルチに対応できるキャビネットは2023年からトイファクトリーが窓口となり、ボットジャパンとして国内マーケットへ投入されることになりました。その機能性の高さ、安全面からも、今回のようなバンの車内にセッティングするのは有効と言えます。また今回のbottユニットの展示はフィアットデュカトでしたが、ハイエースやプロボックス、さらに軽バンなど多種多様な車両に対応も可能だとか。車両汎用性が高いのも注目です。

ヨーロッパで多くのユーザーが利用している、フィアットデュカト、そして、ボットシステムの組み合わせは、必然的に相性がいいのが分かります。まさに、トイファクトリーの提案する、キャンピングカーと自転車の組み合わせ「6ホイール」と同じような感覚ではないでしょうか。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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