アネックスからバンコンへ気軽にエアコンを搭載できる画期的なシステムが誕生

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アネックスからバンコンタイプへ気軽にエアコンを搭載できる画期的なシステムが誕生

夏になると断熱処理をしたキャンピングカーでさえ、車内は暑くなってきます。走行時はクルマのエアコンを使って暑さをしのげますが、停車している時は大変。日陰にクルマを停めたり、窓全開で涼しい風を取り込むなどの対策が必要です。

最近では、家庭用インバーターエアコンを搭載したキャンピングカーが数多く登場していますが、キャブコンタイプがほとんど。コンパクトサイズのクルマへの搭載はそれほど多くはありません。

また、バンコンなどにエアコンを搭載する場合はコストもアップしてしまいます。そこで、エアコンをもっと手軽に利用できないか、と考えたのがアネックス。発想の転換でエアコン問題を解決してくれました。

バンコンのキャンピングカーへエアコンを手軽に搭載

バンコンのキャンピングカー「リコルソ」

キャンピングカービルダーのアネックスでは、バンコンのキャンピングカー「リコルソ」と「ウィズ」にエアコン搭載モデルを設定しました。

これまでにも、いろいろなメーカーからバンコンにエアコンを装着したモデルが登場しましたが、アネックスの場合は、エアコン搭載オプション価格14万3000円〜という価格設定。他メーカーのエアコン搭載費用よりもリーズナブルな印象です。

エアコン搭載モデル「リコルソ」

その低コスト化を実現した理由は、エアコンシステム全般の見直しによるものでした。今回、この2車種に搭載されたエアコンは室外機が必要ないタイプ。比較的コストを抑えられる本体と、難しい配管工事を必要としないのがポイントです。

もともと、リコルソとウィズは2人旅ユーザーにターゲットを絞り、ゆったりとぜいたくな作りのインテリアが特徴的なモデルです。エアコンを設置するにあたっても、空間に圧迫感を与えることなく、スッキリと収納することができました。

上の写真はワイド幅のリコルソの車内ですが、運転席後方にエアコンが設置されています。本来、冷蔵庫が設置されていた場所ですが、冷蔵庫をシート下に移動しているのです。なので、室内空間の広さはエアコン搭載モデルも非搭載モデルも変わりません。

家具の中に収納されているエアコン

家具の中に収納されているので、エアコンの存在が分かりにくいですが、扉を開くとエアコンの設置されている姿が見えます。

本体はベルトで固定されていて、必要ない時は取り外すことも可能です。室外機がないからこそ、配管が本体につながっていない、というメリットが活かされています。

でも、この手のエアコンを利用した人なら疑問に思うかもしれません。「熱排気は大丈夫?」もちろん、アネックスでは排気も考えてエアコンを搭載しています。

室外機のないエアコンの場合、本体から涼しい風が出るのと同時に、熱交換した際に発生する熱い風が出てくるのが一般的。この熱風を車外に出さなければ、車内は涼しくなりません。

今回のエアコン搭載モデルは、エアコン本体を設置した時に、本体排気口のある場所にダクトが接続されるようになっているのです。熱風はそのダクトを通って、床下から車外へ排出されるように設計されました。

置くだけの簡単セッティングですが、空気の流れもしっかりと考えられていたのです。

いろいろな使い方を想定してエアコンと電源システムを切り離すことに

バンコンのキャンピングカー「ウィズ」

これまでにも同じタイプのエアコンを搭載したモデルはありましたが、どうやって低コスト化を実現したのでしょうか?

アネックスの田中社長に聞いてみました。

「キャブコンのエアコン装備が一般的になり、バンコンでもエアコンを搭載したいという声が年々増えてきました。でも、大掛かりな工事が必要でコストがかかってしまうので、まず最初に、室外機と一体化のエアコンを使うことを決めたのです」

でも、それだけではここまでコストカットできないはず。他に理由があるのでは……

「エアコン搭載のキャンピングカーはリチウムイオン電池システムとセットになっていることが多かったのですが、RVパークやAC電源付きキャンプ場だけで利用できればいい、というお客さんもいるのではと考え、エアコンと電源をセットにする考える方をやめました」

バンコンのキャンピングカー「ウィズ」

上の写真のウィズは装備が充実していて、大容量のインバーターを搭載しています。であれば、電源システムを新たに組む必要もなく、既存のシステムでエアコンを稼働できる、というわけです。

電源システムが必要なければ、エアコン本体と排気ダクトを準備するだけ。これなら、大きなコストアップをする必要もありません。

バッテリー容量が小さくても、外部電源を接続して使うことに限定すれば問題なさそうです。実際に旅をすると、エアコンを利用するのは、夜などに限定されるので、電源確保できる場所で宿泊すればいいだけです。

エアコン設置場所はシンクの隣

ウィズのエアコン設置場所はシンクの隣。こちらも違和感なくエアコンがインストールされています。リコルソと同じようにベルトで固定されているだけなので、取り外して、収納スペースとして利用できます。

熱い排気は床下を通って車外へ排出されます。エアコン搭載モデルでは、見た目はそれほど変わりませんが、排気ダクトとエアコン本体設置場所が必要なので、それぞれの家具は微妙に違っているようでした。

外部電源端子のようなケーブル

よく見ると、ウィズのシンク横、スイッチパネルに並んで、外部電源端子のようなケーブルが刺さっています。実はこれが今回最大の特徴かもしれません。

外部電源端子のようなケーブル

この端子はエアコン用に設置されていて、上の写真のようにリコルソにも装備されていました。

改めて田中社長に確認すると。

「エアコンとバッテリーを切り離して考えた時、もしかしたら、ポータブル電源があるから、リチウムイオン電池は要らない、というお客さんもいるのではないかと考えました。鉛バッテリー、リチウムイオン電池、外部電源、そして、ポータブル電源といったいろいろな使い方を想定したのです」

そこで生まれたのが、このエアコン用外部電源端子だったのです。ここへポータブル電源を接続してエアコンを稼働させるそうです。

もともとある外部電源端子はクルマ全体のシステムにつながっていますが、エアコン専用端子はエアコンだけに接続されているので、効率よく電源供給できるようになっているのです。

ブルーティーのポータブル電源EB200P

今回、展示車両に接続されていたのはブルーティーのポータブル電源EB200Pというタイプで電気容量は2048Wh。搭載したエアコンを全開で運転して約3時間稼働させることができるそうです。

この数値は全開時なので、夏の熱帯夜を過ごすために利用する程度であれば、1晩は十分に持つのではないでしょうか。

最近では防災用にポータブル電源を準備している人も多いと思います。その自宅に眠っているシステムとキャンピングカーを接続できてしまうとは、まさに発想の転換です。

これから暑い時期になってきます。気になる暑さ対策もしなければいけませんが、そんな時、FFヒーターをオプションで装備するようなコスト感覚で、エアコンを装備できる効果は大きいといえるでしょう。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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