芳美リン×岩田一成対談「ジャパンキャンピングカーショー2021」

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芳美リン×岩田一成対談「ジャパンキャンピングカーショー2021」

4月2日(金)~4日(日)の3日間、日本最大級の屋内キャンピングカーイベントジャパンキャンピングカーショー2021が幕張メッセで開催された。

ジャパンキャンピングカーショー2021の会場

コロナ禍で、2月から延期されての開催となった今回のイベント。ステージトークショーに出演したソトアソビ大好きインスタグラマー・モデルの芳美リンさん、さまざまな媒体でキャンピングカーの魅力を発信しているキャンピングカーライフ研究家の岩田一成さんに、今年のイベントと自身のキャンピングカーライフについて語ってもらった。

今年のジャパンキャンピングカーショーの傾向は?

ジャパンキャンピングカーショーのイベントに出演する芳美リンさん

まずは、今回のショーの感想を聞かせてください

【芳美】イベントは2月から延期になりましたけど、3日間たくさんの方が来場されて、みなさんのキャンピングカーに対する熱量のようなものを感じました。今回初めて出演させていただいたトークショーでも、「うん、うん」とうなずきながら聞いてくれている方もいて、みなさん本当にキャンピングカーに興味がある方なんだなぁと思いました。

【岩田】コロナ禍で、キャンピングカーのニーズが高まっていますよね。昨年の緊急事態宣言解除後から、テレワークの拠点や3密を避けて旅行するためのツールとして、“どこでもプライベート空間を持ち運びできる”キャンピングカーの優位性に注目が集まっています。コロナ禍のショーでしたが、「勢い」や「熱」は十分に感じられました。

出展車両の傾向についてどのように感じましたか?

芳美リンさん

【芳美】何となくの印象ですけど、価格がお手ごろになっているような気がしました。もちろん高価なキャンピングカーも多いですが、ちょっと頑張れば買えそうな接しやすいモデルも増えて、さまざまな選択肢ができるようになったのかなと思いました。ハイエースクラスのキャンピングカーに憧れはありますけど、女性的には「もう少し運転しやすいサイズがいいな」という気持ちがあるので、そうしたニーズにはまる軽ワゴンや軽トラックなどのコンパクトなキャンピングカーが増えるのはうれしいですね。

岩田一成さんと芳美リンさん

【岩田】確かに、ライトなものからハイエンドなものまで車両のバリエーションは増えていると思います。とくに、本格的なキャンピングカー未満のお手ごろなライトキャンパー仕様や、バンライフやアウトドアのテイストを意識したオシャレ系キャンピングカーが目につきました。

【芳美】ほかに気になったのは、ペットに優しいキャンピングカー。ケージを置く場所が確保されていたり、上がワンちゃんの場所で下に荷物が置けたりする、ペット仕様が増えたように思います。コロナ禍でペットを飼う人が増えているので、そうしたニーズも影響しているのかな?

トイファクトリーのベルゲンウィズペット

【岩田】トイファクトリーからペット旅に特化した新型車のベルゲンウィズペットがリリースされましたし、ほかにもバンテックのコルドランディやホワイトハウスのフリードプラス・ドッグラバーなど、ペット仕様のキャンピングカーが数多く展示されていました。こうしたモデルからも、乗り手の幅広いニーズに応えられる「キャンピングカーの可能性」を感じますよね。

ズバリ、会場で気になったキャンピングカーは?

今回のショーでお2人が気になった車両を教えてください

【岩田】自分的に、今回のショーの最大のトピックは、リチウムイオンバッテリーです。これまでもキャンピングカーの生活電源にリチウムイオンバッテリーを採用したクルマは存在しましたが、今回のショーでその傾向が大きく飛躍した印象を受けました。

ナッツRVのハイパーエボリューションシステム

まず注目したいのは、ナッツRVのハイパーエボリューションシステム。ジャパンキャンピングカーショーで毎回新たな進化やチャレンジを見せてくれる同社ですが、今回はリチウムイオンバッテリーと超急速充電ユニットを組み合わせた「ハイパーエボリューションシステム」が公開されました。これまでも独自の急速充電システム「エボリューション」が好評を博してきましたが、今回の「ハイパーエボリューションシステム」の登場で、車内生活の快適性がさらに大きく向上すると思います。

ダイレクトカーズのトリップ3

大幅にバージョンアップしたダイレクトカーズのキャブコントリップ3も、リチウムイオンバッテリー×4基を標準装備したモデルです。しかも、組み合わせるソーラーパネルは圧巻の1105W! ソーラーの電力だけでクーラーを稼働することができて、しかも大容量リチウムイオンバッテリーもソーラーパネルも標準装備ですから、「キャンピングカーの生活電源も、ついにここまで来たか」と驚かされましたね。

キャンパー鹿児島のインプラス

ほかにも、300Ahリチウムイオンバッテリーと家庭用エアコンを標準装備したキャンパー鹿児島の新型バンコンインプラスなど、空間の限られたバンコンにもリチウム化の波が来ていると感じました。

【芳美】私は、ファッションブランドとコラボしているキャンピングカーに注目しました。ジャーナルスタンダードとかペンドルトンとか、人気ブランドとのコラボでワンランクアップしたモデルが増えて、さらに魅力がアップしていると感じました。

ゴードンミラーと芳美リンさん

とくに気になったのは、ジャーナルスタンダードとコラボしたゴードンミラーのGMLVAN C-01JSF。チェック柄のシートとウッドでコーディネートした内装が、女性らしくてオシャレで、すごく気に入りました。実は、私もNV200のキャンピングカーをオーダー中なので、インテリアの作り方がとても参考になりました。

ペンドルトンとのコラボキャンパー

セドナのブースにあったハイエースも、相当オシャレでしたね。お話を聞いたら、渋めのカラーは塗装ではなくラッピングとのことで、手軽に雰囲気を変えられるし、はがせるし、いいなって思いました。内装も、ペンドルトンとコラボしたシートカバーを使っていて、すごく素敵でした。

トイファクトリーのバーデン・カリモクバージョン

【岩田】ブランドコラボでいうと、カリモク家具とコラボしたトイファクトリーの限定生産モデルバーデン・カリモクバージョンも外せないですよね。2019年に発売された第1弾はシート生地にモケットグリーンを採用していましたが、今回デビューした第2弾はトパーズイエローとサファイアネイビーの2色のシートカラーが用意されていて、ナラ材(オーク)をメインに使用した高品質な家具を組み合わせています。派手さはないですが、センスとクォリティーはさすがですね。

それぞれのキャンピングカーライフについて

ニッサンのキャンパーと芳美リンさん

リンさんも岩田さんも、現在キャンピングカーをオーダー中だとか?

【芳美】NV200ベースのオリジナル仕様をオーダーしています。NV200を選んだのは、「自分で運転できるサイズ」「夫婦2人+小型犬1匹で快適に過ごせる居住空間」という条件がそろっていたから。以前ハイエースのキャンピングカーをレンタルしたことがあって、室内はすごく快適でしたけど、運転がちょっと怖かったんです。内装のアレンジ力とか空間の広さではハイエースがベストだと思いますが、私が住んでいるあたりは狭い道が多くて、住環境に対してクルマが大きすぎるので断念。業者さんと相談して、運転のしやすさと居住性のバランスがとれたNV200で製作することにしました。

クルマの仕様はすごくシンプルで、内装は床のフローリング仕上げとフルフラットできるリアシート、外装はバンパーを黒くしてリフトアップ。ハーフオーダーというか、最低限の架装をお願いして、それをベースに天井や棚、内装のコーディネートなどをDIYで仕上げる感じです。レトロな雰囲気が好きなので、納車されたら実際に内装を見ながら自分流のスタイルにコーディネートしていきたいですね。

MYSミスティックのJキャビンHN

【岩田】バンコンとキャブコンを乗り継いできましたが、今回3台目のキャンピングカーとして新型ハイラックスのトラックキャンパーを選びました。昨年3月にMYSミスティックでハイラックス専用キャンパーシェルJキャビンHNをオーダーして、今年の4月下旬に完成する予定になっています。

子供が幼いときは機動性に優れたバンコン、子供の成長期は居住性に優れたキャブコン。子供が大きくなった現在は、一緒に遊ぶ機会がだいぶ減ってきたので、多少居住空間がスポイルされても「クルマとしての性能」「見た目のカッコよさ」「2WAYで使える実用性」を重視して、トラキャンへの乗り替えを決意しました。

ベース車の新型ハイラックスは、動力性能、走破性、燃費性能、安全性能のすべてにおいてパーフェクトなクルマだし、シェルを降ろせばクルマ単体で乗り回せて、シェルを積載すればキャンピングカーにもなる。今の自分にとっては、ピッタリのスタイルです。

オプションにはないオリジナルカスタムを20ヵ所近く詰め込んだ「世界に1台のスペシャル仕様」なので、完成が本当に楽しみです。

これから、どんなキャンピングカーライフを送っていきたいですか?

芳美リンさんと岩田一成さん

撮影協力:RVランド

【芳美】キャンプとSUPが大好きなんですけど、今のクルマだと積載力不足で持っていけない物も出てきてしまうのが悩みでした。でも、キャンピングカーならテントを張らなくて済むので、荷物を減らせるぶん快適にSUPやキャンプを楽しめるのかなと期待しています。

カーサイドタープも欲しいし、ルーフラックを装着してSUPを積めば、そのぶん車内の荷物も減るし、砂も落ちないし。今からいろいろ考えて、ワクワクしています。キャンプやSUPなどの遊びをより充実させたいのはもちろんですが、旅行も好きなのでクルマ旅も楽しみたい。キャンピングカーが納車されたら、今までとは違う新しい景色を見せてくれそうです。

【岩田】ハイラックス単体とキャンピングカーの2WAYで使えるトラキャンのメリットを活かして、キャブコン時代以上にフル活用していきたいですね。

初めてキャンピングカーを購入した時に0歳だった長男は、現在中学2年生。5歳だった長女は、現在大学1年生。ライフステージは着実に変化していますが、子供たちが望んでくれるかぎり家族全員での旅を続けていきたいし、子供が巣立ったら夫婦で、子供が結婚して孫ができたら3世帯で、その時その時にできるスタイルでキャンピングカーライフを楽しんでいきたいです。14年続けてきた北海道の長期キャンピングカー旅が、昨年は新型コロナの影響で中止になってしまったので、トラキャンが完成したら家族全員+愛犬で北海道の旅をしたいですね!

WRITER PROFILE
芳美リン(よしみ・りん)
芳美リン(よしみ・りん)

湘南S U Pガール ソトアソビ大好きな旅人
フリーでモデル、リポーターをしながら、旅で地域を元気にしたい、との想いから、国内外をアクティブに旅しています。趣味はスタンドアップバドルボート(S U P)とキャンプ。

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WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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