キャンピングカーの購入は新車と中古車のどっちがいい?それぞれのメリットとデメリットを解説

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キャンピングカーの購入は新車と中古車のどっちがいい?それぞれのメリットとデメリットを解説

キャンピングカーは、ビルダーや正規販売店から新車で購入するのが一般的だ。しかし、ここ数年のキャンピングカーブームの影響で、中古車の数が以前とは比べ物にならないほど急増し、キャンピングカーを中古で購入するユーザーも増加している。選択肢が増えるのはユーザーにとって喜ばしいことだが、結局のところキャンピングカーは新車で買うのがいいのか、中古で買うのがいいのか?本記事では、キャンピングカーの新車と中古車を比較して、それぞれのメリット・デメリットについて解説する。

新車キャンピングカーのメリット

安心感が高い

整備中のキャンピングカー

ビルダーや正規販売店で新車を購入する最大のメリットは、「安心感」だ。キャンピングカーは、クルマと家の要素を兼ね備えた特殊な車両なので、ベース車だけでなく居住部分にも故障やトラブルの可能性がある。楽しいキャンピングカーライフを送るには、不明点や不安点を相談したり、修理やメンテナンスを安心してお願いできるお店の存在が不可欠。その点、新車なら架装部分に保証を付帯しているケースが多く、購入後もビルダーや販売店が責任を持って面倒を見てくれる。この安心感こそが、新車購入の最大のメリットと言えるだろう。

満足感が高い

キャンピングカーの車内

普通車でもキャンピングカーでも、「新車を購入する」ことで得られる満足感は大きい。とくにキャンピングカーは、車内で生活できる「家」の要素を備えたクルマなので、中古車だとベッドやキッチン、トイレの使用感が気になってしまう人も……。新車ならベース車も居住部分もすべてが新品のため、「自分が初めてのオーナー」であるという安心感と満足感が得られる。

理想のモデルを選べる

多種のキャンピングカー

多種多様なモデルから自分に合った1台を選べるのも、新車購入の利点だ。自分にとってベストなキャンピングカーは、使用人数や用途、ライフスタイルによってさまざま。各ビルダーが幅広いニーズに対応できる豊富なバリエーションのキャンピングカーを販売しているので、ベース車両、カテゴリー、内装レイアウト、装備などを吟味して、自分の理想にピッタリのモデルを選択することができる。

自分仕様に仕上げられる

キャンピングカーのマルチルーム

好みに応じて、世界に1台の「自分仕様」に仕上げられるのも、新車の大きなメリットだ。オプションパーツを自由に選択できるのはもちろん、ボディカラーやシート&ベッドのファブリック、家具のカラーを自由に選べるモデルもある。オーダーで、社外製のドレスアップパーツや、足回りチューニングパーツを装着してもらうことも可能。ビルダーによっては、新車注文時にレイアウトや家具の変更など、オプションにはないワンオフカスタム(仕様変更)に対応してくれることも。

新車キャンピングカーのデメリット

新車キャンピングカー

新車のデメリットは、「価格」「納期」の2点のみ。ベース車の価格、材料費、人件費の高騰で、ひと昔前と比べるとキャンピングカーが値上がりしている。とはいえ、シンプル装備のリーズナブルモデルから、豪華装備を満載したハイエンドモデルまで、幅広いバリエーションがそろっているのもキャンピングカーの大きな魅力。自分の希望する価格帯で、キャンピングカー選びをすることも十分可能だ。

ベース車両から1台1台仕上げていく構造上、納車までの期間が長いのも新車のデメリット。ビルダーや車種によって異なるが、なかには納期が2年以上というケースも……。大手ビルダーを中心に納期を半年程度に抑えたモデルもあるので、まずはビルダーや販売店で希望車両の納期を確認してみよう。また、展示車両の在庫を豊富に持っている店舗では新車でも即納が可能。キャンピングカーを早く手に入れたいという人は、そうした大型店舗で購入するのもお勧めだ。

中古キャンピングカーのメリット

中古キャンピングカー

納期が早い

オーダーで製作する新車と違って、中古車は納車までの期間が短い。「できるだけ早くキャンピングカーが欲しい」という人にとって、納期の早さは最大のアドバンテージ。ひと昔前まで中古キャンピングカーはタマが少なく、自分の希望する車種に出会えるかは、まさに“一期一会”だったが、現在では中古車の数が増加して、中古キャンピングカーショップにズラリと並んだ展示車から、理想の1台を選べる状況になっている。

価格が安い

新車で購入するよりも安くキャンピングカーに乗れるのが、中古車のメリットだ。しかし、ここ数年のキャンピングカーブームで中古車価格が高騰しており、程度のいい高年式車両は新車とほとんど値段が変わらないか、なかには新車より高くなるケースも……。もちろん安価な中古車もたくさんあるが、年式や走行距離、装備、程度など、安いクルマには必ず理由がある。値段だけを見て飛びつくと、納車後にトラブルが多発して結果的に高い買い物になってしまうこともあるので注意が必要だ。

中古車キャンピングカーのデメリット

車両や架装パーツの経年劣化

中古車の最大のデメリットは、トラブルの不安だ。すでに人の手に渡って使用された経歴を持つ中古車は、年式や走行距離に応じて車両や架装パーツの経年劣化があり、納車後にトラブルが発生する可能性もある。中古車購入の際は、保証の有無や故障時の対応、納車後に車検やメンテナンス、修理をお願いできるかを必ず確認しておこう。オススメなのが、ビルダーや系列販売店での中古車購入。数は少ないがキャンピングカー乗り替え時の下取り車が販売されていることがあり、そうした車両であればアフターサービスの不安なく、中古車でも安心してキャンピングカーライフを楽しめる。

DIYのリチウム搭載車に注意!

リチウムイオンバッテリー

中古車の場合、前オーナーがDIYで車内装備に手を加えているケースがある。なかでも注意したいのが、今ハヤリのリチウムイオンバッテリーを搭載した車両。リチウムイオンバッテリーは高性能な半面、知識のない人が誤った施工をすると最悪の場合システムが炎上する危険がある。大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しているからといって安易に飛びつかず、「メーカーが搭載した純正システム」なのか、「専門業者による後付けシステム」なのか、「前オーナーのDIYシステム」なのかを必ずお店に確認すること。DIYの技術には個人差があるので、リチウム化が前オーナーによるDIYの場合、それが「安心・安全に使用できるシステム」であるかを判断できる知識がない人は、避けて通るのが賢明だ。

RVランドのキャンピングカー

新車は安心感・満足感が高く、理想の1台を手に入れられるのがメリット中古車は納期が早く、新車よりも安く購入できる(車種による)のがメリットだ。キャンピングカーは「買って終わり」ではなく、長い付き合いになる相棒。購入後に悔いが残らないように、新車と中古車のメリットとデメリットをしっかり吟味して、自分に合った購入スタイルを見つけ出そう。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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