キャンピングカーを購入する前にレンタカーで体験してみよう!

キャンピングカーの選び方
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キャンピングカーを購入する前にレンタカーで体験してみよう!

全国にレンタルキャンピングカーのお店が増え、いまや誰でも気軽にキャンピングカーを楽しめるようになった。家族や夫婦のクルマ旅、コテージ感覚で楽しむキャンプ、グループ旅行など、レンタルキャンピングカーの使い方は人それぞれ。大人数でレンタル料金をシェアすれば割安でキャンピングカーを利用できるため、学生の卒業旅行をはじめとするグループ旅行の移動・宿泊手段としても人気を集めている。

そうした使い方以外に筆者が提案するのは、「キャンピングカーの購入前にレンタカーで体験してみる」ことだ。キャンピングカーは、クルマと家の要素を兼ね備えた特殊な自動車。いくらカタログやネットの情報を集めても、実際に体験してみないことには本当の使い勝手はわからない。イベントや店舗で展示車を見ることはできるが、それはあくまでも“見学”であって各種装備を使用しての“体験”ではない

キャンピングカーは高額な買い物だけに、買った後で絶対に後悔はしたくない。キャンピングカーの購入を検討している人は、候補のモデルが絞れた時点で同じ車種をレンタルして、走行性能や居住性、積載性などを実際に体験してみるのがお勧めだ。

実際に使ってみてわかること

レンタルキャンピングカーのダイネット

荷物を積み込み、運転して、車内で休憩や食事をとり、ベッドで就寝する。購入前にキャンピングカーのメリット・デメリットを肌で感じることができるのが、レンタルキャンピングカーの大きなメリットだ。

チェックポイントは、車内に荷物がどれだけ積めるかという「積載性」、加速やブレーキ、コーナリングの安定性といった「走行性能」、室内の広さや装備の使い勝手などの「居住性・快適性」。

レンタルキャンピングカーを利用する際は、実際にキャンピングカーを使用する人数で、自分のライフスタイルに沿った使い方をシミュレーションすること。そうすることで、購入候補のキャンピングカーに対してより正確な評価ができるようになる。

片道400kmを走ってお目当てのキャブコンをレンタル

レンタルキャンピングカーのセレンゲティ

実は、筆者もキャンピングカー購入時にレンタカーを活用したユーザーの1人。今から10年以上前の話になるが、当時乗っていたバンコンが家族4人では手狭になり、より大きなキャブコンへの乗り替えを検討していた。

第一候補はハイエースベースのキャブコンセレンゲティだったが、もっとも気になったのは走行性能。キャブコンの走行性能はどうなのか? バンコンからキャブコンに乗り替えて、後悔することはないのか? それを確認するため、レンタルキャンピングカーで実際に体験してみることにした。

当時はまだレンタルキャンピングカーショップが少なく、お目当てのセレンゲティを取り扱っている店舗はほぼ皆無だった。そんな中、セレンゲティのレンタカーを取り扱っていた愛知のキャンピングカーレンタル名古屋をネットで見つけて即予約。バンコンで東京から名古屋まで片道400kmを走り、キャブコンを体験しに行った。

レンタルキャンピングカーに積んだ荷物

お店に到着して最初に行ったのは、バンコンに積載していたキャンプ道具や調理器具、寝具などをキャブコンに積み替えること。面倒な作業だったが、カーゴスペースと上部収納の積載性を確認したかったので、家族でせっせと荷物を移動した。結果は、まったく問題なし! バンコンに積んでいた荷物を、すべてキャブコンの車内に収納することができた。

キャブコンの走行性能は?

セレンゲティの後方

レンタカーでもっとも体験したかったのは、キャブコンの走行性能だ。それを体験するため、セレンゲティを丸1日レンタルして250kmほどドライブした。

もともとハイエースベースのキャブコンは、重心が低く走行性能に優れているのが特徴だ。ベース車両も当時乗っていたバンコンと同じハイエース・ワイドGLだったので、普段通りの感覚でスムーズに運転することができた。もちろん加速性能はバンコンより悪く、コーナリングや車線変更時のロールも大きいが、すべては想定範囲内。むしろ、大きなボディでありながらバンコンと同じような感覚で運転できることに感心させられた。

加速性能、ブレーキ性能、コーナリング性能、乗り心地、そして長時間運転の疲労感。250kmに及ぶドライブで、キャブコンの走行性能が十分満足できるレベルであることを確認できた。

車内の使い勝手も積極的に体験

レンタルキャンピングカーのダイネット

レンタカーの車内では、クルマ旅で想定されるすべての要素を体験した。高速道路のサービスエリアにキャブコンを止め、車内のキッチンでパスタをゆでてダイネットで食事。カセットトイレも積極的に使用し、ベッドで横になって家族で昼寝もした。

レンタルキャンピングカーのバンクベッド

広々としたキャブコンの室内は、想像していた以上の快適さ。レンタルキャンピングカーで「積載性」「走行性能」「居住性」のすべてに満足できたことで、バンコンからキャブコンへの乗り替えを決意した。

そして、名古屋でレンタカーを体験した4日後には、新車のセレンゲティを契約! 購入前のレンタルキャンピングカー体験が、至福のキャブコンライフの扉を開けてくれた。

キャンピングカーレンタル名古屋

レンタルキャンピングカー名古屋

今回の記事を作るにあたって、10年ぶりにキャンピングカーレンタル名古屋を訪問。お世話になった代表の神原さんが、当時と変わらぬ笑顔で迎えてくれた。

キャンピングカーレンタル名古屋の正面

キャンピングカーレンタル名古屋は、創業17年になるレンタルキャンピングカー店のパイオニアだ。レンタル車両は、走行性能や乗り心地に優れたセレンゲティにこだわり続けている(ライトユーザー向けに、シンプルなハイエースのバンコンや軽キャンパーも用意)。

定期的に新車への入れ替えを行っているほか、キッチンやトイレなどすべての室内設備が利用可能なのもキャンピングカーレンタル名古屋の大きなウリ。筆者同様「購入前にセレンゲティを体験してみたい」というニーズにもピッタリだ。

セレンゲティの車内

代表の神原さんは、もともとアメリカ製モーターホームでキャンピングカーライフを楽しんでいたベテランユーザーで、自らの経験からレンタル車両の装備を使いやすいようにカスタムしている。そうした心遣いも、経験豊富な老舗店ならではの魅力といえるだろう。

キャンピングカーレンタル名古屋

住所
愛知県名古屋市北区安井3-7-19
TEL
052-914-3748
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希望の車種をレンタルしてみよう

「キャンピングカーの車種選びに迷っている」「キャンピングカー購入で絶対に後悔したくない」という人には、購入前に候補車両をレンタルしてみることをお勧めする。

レンタルキャンピングカーネットキャンピングカーカタログでは、車種の紹介と共に車種ごとにレンタルしているショップが掲載されているので、ぜひ参考にしてみよう!

キャンピングカーカタログ

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WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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