
2025年に創業30周年を迎えたトイファクトリーから新たな記念モデル「ダヴィンチ特別仕様アニバーサリーモデル」が登場しました。限定30台の特別仕様で、30年の歴史を振り返る特別な存在です。
これまでにアニバーサリーモデルとして発売されたのはハイエースをベースにしたバーデンのみです。今回はベース車両がフィアット・デュカトをベースにした、ユーロトイブランドのアニバーサリーモデルです。「はじまり」と「新たな挑戦」という2つの想いを込めたこのモデルはどのようなキャンピングカーに仕上がっているのでしょうか。
目次
限定30台のダヴィンチ30thリミテッドエディション
ダヴィンチシリーズはトイファクトリーにとって、フィアットデュカトベースのフラッグシップモデルです。ボディサイズは全長が5.4mと6.0mの2つが展開されています。特別仕様モデルは、このどちらのサイズにも設定されました。
ベース車両は最新のフィアットデュカト。ボディサイズは
全長5,410×全幅2,100×全高2,525mm
全長5,995×全幅2,100×全高2,525mm
の2種類で、車内のレイアウトが若干違います。
パワートレインは
エンジン
直4ディーゼルインタークーラー付ターボ2,184cc
パワー
最高出力180hp(132kw)/3,500rpm/最大トルク450Nm/1,500rpm
トランスミッション
8速AT
となっていて走りにも進化を感じられるモデルです。
ボディカラーはフィアット純正カラーからセレクトできて、ボディサイドに特別仕様のデザインが施してあります。流れるようなスタイリッシュで勢いのあるストライプは「未来への前進」を象徴しているそうです。光の角度によって色が変化し、コーポレートカラーのグリーンと、ユーロトイのブランドカラーであるブルーが浮かび上がります。
ユーザーの声を活かしてダヴィンチから進化
基本的なレイアウトは既存のダヴィンチと同じで、5.4モデルがリア二段ベッド、6.0モデルがリアダブルベッドになります。インテリアは全体的にシックなカラーで統一されていて、落ち着いた大人の雰囲気。乗車定員4名、就寝定員2名ということもあって、二人旅にちょうどいいレイアウトです。
フロントシートを回転させてリビングレイアウトを展開。フロントとリアを隔てるハリ部分に家庭用エアコンが組み込まれていました。以前はリア側にあったのですが、ユーザーの声でフロント側へ設置されるようになったようです。エアコンがこの位置にあることで、空気の流れがよくなり、車内全体を効率的に冷やします。エアコンの存在感も軽減して、すっきりとしたインテリア空間が完成しました。
上の写真は6.0モデルのリアベッドスペース。サイズはL1,950×W1,270(1,560)mm、大人二人がゆったりと寝られる広さです。天井のベンチレーターから光が差し込み、開放的な空間を作り出します。リアウインドウにはアクリル製の二重窓が取り付けられており、シェードを使ったプライベート確保も簡単です。
開放的なベッドはより快適な睡眠を提供
フィアットデュカトのリアゲートは観音開き。高さのあるリアハッチなので、このスタイルがベストかもしれません。ダブルベッドのマットは中央にセットされていて、下部が大きなラゲッジスペースになっています。収納力が高く、トイファクトリーのハイエースモデルでも採用されるベッド下収納です。
マットはやや反発力が高く、しっかりと体をサポート。マット下にはウッドスプリングがセットされているので、マットの硬さを感じることなく、心地よい寝心地を提供してくれます。もちろんトイファクトリーのオリジナルファブリックで肌触りにも上質さを感じます。
ダブルベッドを跳ね上げることも可能。背の高い荷物を載せなければいけない時にも対応できるようになっています。フロア部分にはアンカーが取り付けられていて、積載物を固定することも簡単。使いやすさを追求した細やかな心配りがトイファクトリーらしい仕様といえます。
キャンピングカーでしっかりと生活できる環境を
トイレにはトイファクトリーが総代理店を行なっているクレサナが標準装備されます。ウォーターレストイレでフィルムが排泄物や生ゴミなどをパッケージすることで、臭いや処理の煩わしさを軽減。水を使わないことで、防災の観点からも注目を集めているトイレです。
落ち着いた雰囲気のトイレルームはホテルのような印象を受けます。シンク奥の壁はブラックカラーで統一されていて、よく見るとトイファクトリー歴代モデルのロゴが印刷されたアニバーサリー仕様。全体的な印象に落ち着きを持たせながら、特別仕様車としてのデザインを採用しています。
アッパー収納はリアのベッドエリアまで伸びていて、収納力の高さを感じます。収納扉の下部形状がラウンドしており、柔らかな印象を受けます。電子レンジはオプション設定になっていて、その下には大きな冷蔵庫を設置。車内動線上の使いやすい位置に配置されている事にも気づきます。
安全性と快適性を兼ね備えたアグチ社のシート
フロントシートとセカンドシートはトイファクトリーが日本総代理店をしているドイツのアグチ社シートが採用されています。ヨーロッパの安全基準をクリアし、安全性の高さが保証されています。さらに、程よい硬さのクッションで、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。
国産キャンピングカーとしては珍しい、セカンドシートが独立してスライドする仕様です。座面が前へ移動するとともに、背面が角度をつけて倒れ込むことで、体を預けるのに最適なシートポジションを確保してくれます。セカンドシートに座ったパッセンジャーが、個別に姿勢を調整できるのは快適さにつながります。
さらに、通路側のシートを横にオフセットできるので、隣の人とのスペースを広げることもできます。座り心地の良さに加えて、シートポジションのアレンジも豊富なので、複数人で乗車している時も快適なクルマ旅の時間を過ごすことができます。
使い方で選ぶダヴィンチ5.4と6.0の違い
5.4モデルは外観からもコンパクトな印象を受けるかもしれません。しかし、5.4mのボディサイズを求める人も多く、ユーザーの環境に合わせてサイズを選んだとしても、その機能性については6.0との違いはほとんどない、といっていいかもしれません。
5.4モデルも乗車定員4名、就寝定員2名となっています。全長が60cm短い仕様ですが、リアを二段ベッドにすること、ゆとりのある就寝定員2名を確保することができました。フィアットデュカトは室内高があるので、二段ベッドであっても、上部からの圧迫感を感じることはないでしょう。
トイレルームのスペースもややコンパクトになっています。そのためシンクは上写真の仕様。フォールディングタイプで使わない時は壁側に収納できるようになっています。このシンクの奥側の壁にもアニバーサリー仕様のテクスチャーがデザインされていて、歴代モデルのロゴが配されています。
30年間クオリティを追求してきたトイファクトリー
エクステリアにも描かれたダヴィンチシリーズの象徴で「原点」ともいえるレオナルドダヴィンチのウィトルウィウス的人体図が室内のサイドウインドー上部に浮き上がっています。この美しいロゴサインを目にして、オーナーとしての満足感を高めることに。トイファクトリーのキャンピングカーにはこのような充実した感覚があるのです。
それはメモリアルロゴに刻まれた1つ1つのモデルが生まれた時、妥協することなくクオリティを追求してきた結果といえます。その積み重ねが30年間続き、現在の確固たるブランドが確立されました。
デザインばかりではなく、光の配置などにも配慮が感じられます。過去に設計されたモデルでさえ、今なお受け継がれているクオリティの高さの根底に、長年守り続けてきた信念を感じます。これこそが、思いを込めた『はじまり』だったのかもしれません。
新たな挑戦とこれからも続くブランドとして
歴代モデルのロゴを刻んだメモリアルロゴプレートは、ダイニングテーブル、キッチン家具、トイレルームに採用されました。モノグラムのようなデザインは、既存のキャンピングカーにはなかった発想かもしれません。今後はこのロゴも1つ、また1つと増えていくのでしょう。
30周年特別仕様モデルには、アニバーサリープレートが取り付けられています。立体的なエンボス仕上げの美しいデザイン。さりげなく、そして、印象深く存在する30年の重みがそこにあります。
30周年モデルを購入したオーナーには、この特別なキーホルダーが贈られます。アニバーサリーモデルオーナーとしてのステイタスも感じられますが、ユーザーとともに祝福する姿勢も感じます。そして、この『30』という数字が、新たな歴史を刻むことへの期待を抱かせるのです。
価格:15,620,000円(消費税込/諸費用別)
【限定10台】DA VINCI 6.0 [30th LIMITED EDITION]
価格:16,170,000円(消費税込/諸費用別)




