“新たな働き方”を推進する「ケイワークス」のオフィスカー

キャンピングカー活用法
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“新たな働き方”を推進する「ケイワークス」のオフィスカー

愛知県豊橋市に本社を持つケイワークスは、バンコンやキャンピングトレーラーのオリジナルモデルを多数ラインナップするキャンピングカーメーカー。キャンピングカー製作のノウハウをフィードバックしたオフィスカーや福祉車両も積極的にラインナップに加え、多方面から注目を集めている。

今回スポットを当てるのは、同社のオフィスカー。「遊び」をメイン用途とするキャンピングカーに対し、オフィスカーはその名の通り「仕事」に特化した車両。移動手段であるクルマに、快適に仕事ができる環境をプラスした、まさに“移動型オフィス”だ。

様々な業務に対応するオフィスカー

ケイワークスのオフィスカー

車内のAC100Vコンセントで、スマホやノートパソコンの充電、プリンター、スキャナーなどの使用ができ、夏場の事務作業やミーティングを快適に行えるようエンジン停止状態で使用できるクーラーも搭載。Wi-Fi環境さえ整えれば、どこでも快適に仕事ができる。それが、ケイワークス製オフィスカーの最大のメリットだ。

オフィスカーをテレワークの拠点にすれば、自宅の駐車場や都市部のコインパーキング、景色の良い自然の中など、クルマが止められる場所であればどこでも“オフィス”に早変わり。ミーティングや商談のスペースとして、工事現場の事務所や休憩室として、トイレルーム・パウダールームとしてなど、業務内容に応じて様々な用途で活用できる。

ちなみに現在、ケイワークスで製作したハイエースのオフィスカーは建設機械・重機などのレンタルを手掛ける「アクティオ」にて、トレーラーのオフィスカーは建設機械・イベント用品などのレンタルを手掛ける「西尾レントオール」にて正式採用され、活躍の場を広げている。

移動オフィスの心臓部「メビウスシステム」

ケイワークスのリチウムイオン電池

車内で安心して電気を使用できることが、快適な業務を実現するオフィスカーの大前提。ケイワークスでは、3年近く前からワークスペースとしてのオフィスカー製作に取り組んできたが、その利便性を劇的に進化させたのが、独自開発した次世代オフグリッドシステムメビウスだ。

昨年から同社のキャンピングカー全車種に標準搭載されるようになったメビウスは、従来の鉛バッテリーと比べて効率、出力、耐久性のすべてにおいてアドバンテージのある、リチウムイオンバッテリーを採用した生活電源システム。安全性はもちろんのこと、独自設計の薄型形状を実現したことで、スペースに余裕のない軽自動車への搭載や、複数バッテリーの搭載による大容量化を可能にした。

次世代オフグリッドシステムメビウス

ケイワークスでは、標準タイプの100Ahリチウムイオンバッテリーに加え、160Ahの大容量バッテリーもラインナップしている。搭載できるバッテリーの容量は車種によって異なるが、ハイエースなどの1BOX車両で最大160Ah×3基(合計480Ah)のバッテリーを搭載可能。薄型設計の恩恵で、軽自動車でも160Ah×2基(合計320Ah)の大容量化を実現できる。

ソーラーパネル充電システム

大容量リチウムイオンバッテリーだけでも十分な性能だが、ソーラーパネルによる充電システムを組み合わせることで、さらに利便性を高めているのがメビウスの大きなポイントだ。軽自動車には215W、ハイエース・NV350には290Wの大容量ソーラーパネルを組み合わせることができ、外部AC電源を接続しなくてもクーラーの長時間稼働(約8~10時間)を可能にしている。

ニーズで選べるオフィスカーのサイズ

軽バンのオフィスカー

業務内容によって最適なサイズやレイアウトが異なるオフィスカーは、基本的にオーダーメイドのワンオフ品。「どこで、どのように使うのか」によって、車両サイズや装備、内装レイアウトなどを自由にオーダーできるのが特徴だ。

オフィスカーのベース車両は、軽自動車からコンパクトなバン、1BOX車、トレーラーまで、様々なタイプから用途に合わせてセレクトできる。

ホンダ・Nバン、スズキ・エブリイは、軽自動車ならではのコンパクトさを活かした抜群の機動性がウリ。1人用モバイルオフィスとして最適なセレクトだ。

営業車としてポピュラーな小型バンのニッサン・NV200は、軽自動車以上、普通1BOX車未満の絶妙なサイズ感が特徴。少人数でのワークスペースやミーティングスペースとして、マルチに活躍してくれる。

ハイエースのオフィスカー

オフィスカーのメイン車種となるのが、空間効率に優れた1BOXバンのトヨタ・ハイエース、ニッサン・NV350。広々とした室内を自由にアレンジすることで、大人数でも対応する本格的な移動オフィスに仕上げることが可能だ。

モバイルオフィスのトレーラー

より本格的なモバイルオフィスを望む人には、広大な室内空間を持つトレーラーという選択肢もある。重量750kg以下ならけん引免許は不要。普通免許で好きな場所に移動でき、広くて快適なワークスペースと最大8名のミーティングスペースを確保できる。

モバイルオフィスのトレーラーの車内

限りある電力をより効率的に使用する工夫

オフィスカーのポップアップルーフ

ケイワークスのオフィスカーには十分な電力を確保できるメビウスシステムが搭載されているが、どんな大容量・高性能バッテリーでも、使用できる電力には限りがある。真夏の炎天下の過酷な状況下でクーラーをフル稼働し続ければ、当然使用可能な時間は短くなる。そこで同社のオフィスカーは、節電をサポートする構造にもこだわっている。

ボディの内部には、断熱材とガイナ塗装をダブルで施工。ボディの断熱性を向上させて夏場の車内温度の上昇を抑制することで、炎天下でもクーラーの出力を抑えられるように工夫している。ハイエースなどに採用されるポップアップルーフは、室内空間の拡張のほかに内部の熱気を逃がして外の空気を取り入れる換気性能にも抜群の効果を発揮。ボディの断熱とポップアップルーフの相乗効果で、多少の暑さならクーラーをかけなくても快適に過ごすことができ、容量に限りあるバッテリーの節電をサポートしてくれる。

仕事の効率化を追求した内装レイアウト

ケイワークスオフィスカーの車内

「仕事しやすいレイアウト」が、オフィスカーの基本。作業スペースの要となるテーブルはできるだけ大きいサイズとし、脱着式や引き出し式のサブテーブルで幅広いシチュエーションにも対応できるエキストラスペースを確保。キャビネット台の面積も広くとられており、パソコンや資料など業務に必要なアイテムを大量に持ち込んでも問題ない。ニーズに応じて、ミーティングやプレゼンテーションに役立つ大型モニター、プロジェクターなどを設置することも可能だ。

オフィスカー車載のエアコン

業務の効率化や快適なミーティングを実現するには、適切な空調管理が欠かせない。夏場は、家庭用ポータブルエアコンで車内を冷やし、暑さとは無縁の快適なワークスペースを構築。車内で安心してクーラーを使用できるのは、ケイワークスの大容量リチウムイオンバッテリーシステムメビウスの最大の恩恵だ。

もちろん冬場のオフィスワークも、エンジン停止状態で使用できるFFヒーターを使用すれば快適そのもの。外は氷点下でも、FFヒーターのスイッチ1つで、車内はTシャツで過ごせるほどポカポカになる。

新しい働き方のカタチ

ケイワークスのオフィスカー後方

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業が自宅や移動先で仕事をする「テレワーク」を推進したが、その最先端のカタチが「クルマを止めた場所がオフィスになる」「どんな場所でも快適に仕事ができる」オフィスカーだ。

効率的なワークスペース、長時間のエアコン稼働を実現した電源システムなど、充実の機能を備えたケイワークスのオフィスカーは、“新しい働き方”を実現する究極のビジネスツールと言えるだろう。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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