日本特種ボディー(NTB)ってどんな会社なの?

メーカー・販売店インタビュー
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日本特種ボディー(NTB)ってどんな会社なの?

国内のキャンピングカー登録台数は10万台を超えて、多くのユーザーがキャンピングカーの素晴らしさを体験するようになってきました。クルマをつくるキャンピングカービルダーも新しいモデル開発に忙しいようです。そんななか、ちょっと変わっとクルマづくりで注目されているのが、日本特種ボディー(以下NTB)ではないでしょうか。

会社の名前ですが、「特殊」ではなく特種用途自動車を表す「特種」なのでお間違いなく。日本+特種+ボディーという社名。なにかそこに隠れていることがありそうですね。そこで、社長の蜂谷慎吾さんに、いろいろとお話をうかがってきました。

NTBのキャンピングカーづくり

日本特種ボディー 代表取締役 蜂谷慎吾氏
日本特種ボディー(株) 代表取締役 蜂谷慎吾氏

NTBはビルダーとしてスタートを切ったのは2015年のことです。まだ、できて間もない会社でした。でも、雑誌、TVなどに、ニューモデルが紹介されて、話題のクルマを作っているメーカーという印象です。なぜ、そんなに先鋭的なクルマができるのでしょうか。

「よく、私たちのクルマは尖っているといわれるのですが、どちらかといったらお客様が斬新なアイデアを持っているから、できたクルマに特徴があるだけなんです。私たちは尖っているのではなく、お客様の夢を実現するお手伝いをしているだけですから」と蜂谷さん。

ユーザー目線のクルマを作りたい

日本特種ボディーのツバサ
日本特種ボディーのキャブコン(TSUBASA)ツバサ

その言葉を裏付けるように、NTB設立のきっかけに「ユーザー目線から見たクルマ作りがあってもいい」という考えがあったそうです。決まった形のクルマを販売するだけでなく、ユーザーの求める形を提供するというのです。ユーザーはキャンピングカーに対していろいろな夢をもっているので、それを実現する会社を作りたかったといいます。

ユーザーがキャンピングカーを作りたいとNTBにやってきたら、まずは要望を細かく聞くことから始まります。そして、その要望を実現するのに、安全性、法規、使い勝手などに支障が出ないかをチェックし、改善点などを提案しているとのことでした。

「普通のキャンピングカー販売の10倍ぐらいの打ち合わせ時間がかかっているかもしれません」と言っていましたが、こだわりのクルマづくりには必要な時間といえます。何回も打ち合わせを繰り返して、ユーザーの理想とするキャンピングカーを作り上げていくのです。

浴槽を入れたキャンピングカー
ユーザーの要望で浴槽を入れたキャンピングカーを製作

第一に考えるのは安全性

サクラ二段ベッドモデルの室内
SAKURA(サクラ)二段ベッドモデルの室内

オーダーメイドを受けるにあたって、いつもお客さんの一番気になることを聞いているそうですが、そのほとんどが「大事な家族を乗せて、安心して旅行ができること」という内容だそうです。機能性、見た目ではなく安全性を気にされているとのことでした。

安全性はNTBが最も大切にしている事です。だからこそ、お客さんもNTBにクルマ作りを依頼するのでしょう。安全性のために、NTBではベース車両にいすゞのキャンパー特装車Be-camを採用しています。余裕のあるボディ剛性、安定した走りを実現する足回り、確実にとまるブレーキシステムなど、機能性と信頼性の高いベース車両です。

Be-comのエンブレム
いすゞのキャンパー特装車Be-cam(ビーカム)

営業と技術者が同席する打ち合わせ

ハヤブサの全型
日本特種ボディーのフラッグシップHAYABUSA(ハヤブサ)

NTBのオーダーではお客さんの要望を実現するために、打ち合わの時点で、設計者が同席して話を聞くことがあるといいます。NTBのクルマは国内で作られているので、このように、ユーザーと作り手が、すぐ近くにいる環境が整っているのです。

納車した後は、クルマのリフォームまで行っているといいます。使い方や家族構成の変化に合わせて、クルマを作り直すことも可能なんですね。これも、つくり手が近くにいることで、みんながチームとなって対応するからこそできるサービスといっていいでしょう。

純国産にこだわるのは他にも理由があって、「お客様のご要望に応えられるのは純国産しかないと思います。また、目の届くところでクルマを作りたいという思いもありました。使われている材料、接着剤の銘柄にいたるまで、材料を手配して作業できるぐらいの近さが必要なんです」と教えてくれました。

キャンピングカー作りのこだわり

サクラ一段ベッドモデルの室内
SAKURA(サクラ)一段ベッドモデルの室内

では、お客さんの要望をどのようにして、現実のキャンピングカーに落とし込んでいくのでしょうか。また、何に気を使って作業がすすめられるのか、非常に興味がわいてきます。

「お客さんの要望や使い方を聞いて、動線を考えながらレイアウトを作っていきます。バッテリーの位置や、実際にキャンピングカーを使った時、積み込まれる荷物の位置などを予想して、重心ポイントなどを決めて、クルマが安定することを第一に考えています」

細かい作り込みにもこだわりを持っていて、配線は特徴的だといいいます。

「電気の配線は見えなくなるところですが、誰が見てもきれいと感じるように、きっちりと配線しています。電線の太さも余裕をもっているので、いつでも安心できると思います。また、住宅で一番厳しい基準をクリアした接着剤などの溶剤を使っているので、シックハウスなどを心配することもありません」

NTBが目指すキャンピングカービルダーとは

アサカゼの内装
Be-cam2tワイドASAKAZE(アサカゼ)の内装

ここまで徹底したクルマ作りを続け、ユーザーからの信頼も高いNTB。お客さんのオーダーはできるだけ実現できるようにしてきたといいます。なによりも、うれしそうに相談しにくるお客さんの期待を裏切りたくないという思いが、そこにはあるのです。

クルマが完成して、納車となると、お客さんの喜び方も特別だそうです。みんなで一緒に作ってきたという思いが強く、営業スタッフ、技術者ともに、うれしい気分になれる瞬間といいます。そんな気持ちになれるクルマ作りが、NTBの求めてきたことなのでしょう。

今後は災害などで、活躍できるキャンピングカーや災害支援車両など、人々の役に立てるクルマを開発してみたいともいうお話でした。ベース車両のBe-camも新しくなり、新車デビューの予定も聞こえています。ますます、魅力的なクルマ作りをするNTBから目が離せません。

WRITER PROFILE
渡辺圭史
渡辺圭史(わたなべ・けいし)

1971年東京生まれ。アウトドア好きな編集者、そして、算数が好きだったライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。現在はフリーとして、いろいろなメディアにて執筆中。アウトドアをキーワードに、より楽しいライフスタイルを求めてゆるりと奮闘中。最近気になっているワードは、旅、ミニマリスト、車中泊。趣味はコンパクトな旅とモノづくり。

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