【ビルダー社長のキャンピングカー】ティピーアウトドアデザイン 神木 勇 代表

メーカー・販売店インタビュー
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【ビルダー社長のキャンピングカー】ティピーアウトドアデザイン 神木 勇 代表

全国には、「キャンピングカービルダー(架装メーカー)」が数多く存在しており、それぞれが自動車メーカーから提供されるベース車両をキャンピングカーにコンバートした、オリジナルモデルを販売している。

そうしたキャンピングカービルダーの社長は、普段どんなクルマに乗り、どんなライフスタイルを送っているのだろうか? その疑問にこたえるべく、今回から、キャンピングカーを愛し、自らキャンピングカーライフを実践するビルダー社長にスポットを当て、その愛車とライフスタイルを紹介していくことにした。

最初にご登場いただくのは、埼玉県のハイエース専門バンコンビルダーティピーアウトドアデザインの神木 勇代表。自らハイエースを乗り継ぎ、1年を通して趣味のサーフィンやスノーボードを満喫している。そのブレないライフスタイルこそが、同社が生み出すキャンピングカーの礎(いしづえ)だ。

ティピーアウトドアデザイン代表 神木 勇さん
ティピーアウトドアデザイン代表 神木 勇さん(58歳)

サーフィンの相棒としてハイエースを乗り継ぐ

神木勇さんと愛車のキャンピングカー

神木さんは、サーフィン歴41年の大ベテラン。高校時代にサーフィンを始め、20代前半までプロサーファーを目指して1年中海に通いつめるなど、長年にわたってサーフィンに情熱を燃やしてきた。奥様も元サーファーで、若かりし頃のデートはいつも“海”。「30歳くらいまでは、海に行く道しか知らなかったです(笑)」というほど、ホットなサーフィンライフを送ってきた。

神木勇さんと愛車のキャンピングカー

サーフィンの足グルマには、「サーフボードを収納できる積載性」と「休憩や仮眠ができる広い居住空間」が必須となる。広大なカーゴスペースを持つ1BOX車のハイエースは、そんな神木さんのニーズにピッタリ! 100系ハイエースの時代から現在まで、4台のハイエースを乗り継いできた。

神木勇さんとサーフィン

サーフィンのほかにスノーボード歴も30年に及び、インストラクターの資格を保有するなど、こちらの腕前もプロ級。夏は海でサーフィン、冬は山でスノーボードと、1年を通して自然の中で遊び回っている。そんな神木さんのアクティブなライフスタイルを支えているのが、相棒のハイエースなのだ。

現在の愛車は、走行距離47万kmのハイエースバンコン

ハイエースのメーター

神木さんの現在の愛車は、ハイエース・スーパーロングをベースにしたバンコン。驚きなのは、走行距離が47万km(!)を超えていることだ。

神木勇さん

「もともとクルマをいじったり、不具合を直したりするのが好きなんです。自分自身が過走行のハイエースに乗り続けることは、ハイエースのクルマとしての“タフさ”を証明することにもなりますし、自分が使い倒してハイエースを知り尽くすことが、キャンピングカー製作やアフターサービスにも活きています」

足回りは、オーリンズ製ショックアブソーバーやコンフォートリーフでリファインされているが、エンジン・ミッションは製造当時のまま。走行距離が多くても、しっかりメンテナンスをしていればまったく問題なく、オーバーホールの必要もないという。

アクティブなライフスタイルを象徴するような、タフでスタイリッシュな外装コーディネートにも注目だ。

TRAVOIS(トラボイ)

車高を2インチアップしたボディには、ワイルドなブロックパターンを持つBFグッドリッチ・オールテレーンT/A(215/70-16)タイヤをマッチング。ティピーアウトドアデザインのオリジナルブランドTRAVOIS(トラボイ)のステンレス製プッシュバーやサイドデカールで、自分らしいスタイルを追求している。

TRAVOIS(トラボイ)サイドビュー

ライフステージに合わせて内装レイアウトも変化

愛車のキャンピングカー車内

3列シートとリアベッドで構成された内装は、ティピーアウトドアデザイントラボイLBDナチュラルデザインのコンプリート仕様。

以前はリアに跳ね上げ式ベッドキットを装着して、右半分は常に跳ね上げた状態でサーフィンの収納スペースに、左半分は仮眠・休憩スペースに使用していたが、「孫ができて、チャイルドシートを装着できる前向きシートが必要になった」ため、現在の仕様へと内装レイアウトを変更した。

レカロシート

フロントシートはティピーアウトドアデザインお得意のレカロシートで、移動時の快適性とスポーティなルックスを両立。セカンドシートには1200mm幅のFASPシート、サードシートには900mm幅のFASPシートが装着され、7名前向き乗車でミニバン的な使い方も可能だ。シートを後ろ向きにアレンジすれば、休憩や食事に便利なダイネットスペースとしても使え、シートをフラットにすれば最大4名が就寝できるベッドスペースにもなる。

リアのベッド展開

天井左右に装着したワンタッチレールに、愛用のサーフボードをタイダウンベルトで吊るし、週に1度のペースで茨城のポイントを訪れてサーフィンを楽しむ。それが、神木さんのスタンダードな遊びのスタイル。奥様や娘さん、お孫さん、愛犬を乗せて海(サーフィン)や山(スノーボード)に出かけることも多く、そんな時も大人数が乗れて車内でくつろげる現在の仕様(トラボイLBDナチュラルデザイン)が活躍するそうだ。

サーフボードを搭載 車内のウェットスーツ

遊びで得たノウハウをキャンピングカーにフィードバック

愛車のキャンピンカーを語る神木さん

サーフィンの相棒として長年ハイエースを乗り回し、自社製キャンピングカーで海遊びや山遊びを謳歌する神木さん。年齢は現在58歳だが、はつらつとしたルックスとアクティブなライフスタイルは、若い頃からまったく変わらない。

キャンピングカーに積むサーフボード

もともとショートボードオンリーだったサーフィンに関しては、50代でロングボードの楽しさを覚え、最近では扱いやすくゆったりと波乗りを楽しめるソフトボードを愛用。肩ひじ張らないスタイルで、自分らしくサーフィンライフをエンジョイしている。

キャンピングカーに積むサーフボード

「今も昔も、『楽しむ』ことが自分の生き方のすべて。60歳を過ぎても、サーフィンはずっと続けていきたいです。そうした趣味や楽しみをサポートしてくれる愛車は、『自分が乗りたいクルマ』『自分が使いやすいクルマ』『壊れないクルマ』であることが大前提。それらの要素をすべて備えた自分にとって最高の相棒が、ハイエースなんです」

ティピーアウトドアデザイントラボイLBDナチュラルデザイン

自ら走行距離47万kmのハイエースバンコンに乗り、アクティブなキャンピングカーライフを実践する神木さん。そこで得た貴重な経験とノウハウは、ティピーアウトドアデザインのキャンピングカーへと確実にフィードバックされている。

WRITER PROFILE
岩田一成
岩田一成(いわた・かずなり)

1971年東京生まれ。キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター。日本大学芸術学部卒業後、8年の出版社勤務を経て、2003年に独立。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に累計1000誌以上の雑誌・ムック製作に携わる。家族と行くキャンピングカーの旅をライフワークとしており、これまでに約1000泊以上のキャンプ・車中泊を経験。著書に『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』がある。

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