
キャンピングカーや車中泊車両で旅行する時、宿泊先として便利に利用できるのがRVパーク。もう少しで500施設に達する勢いで、全国へ広がっています。目的地までの中継地点として利用したり、地方のエリアを周遊する時に利用するなど、いろいろな使い方ができるので、仕事でもプライベートでもRVパークは大活躍しています。
RVパークの基本的な条件は
- 余裕のある駐車スペース(横4m×縦7m以上推奨)
- 24時間利用可能なトイレ
- 100V電源が使用可能(20A以上推奨)
- 入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)
- ごみ処理が可能
- 入退場制限が緩やか
- 看板の設置(指定ロゴを日本RV協会より支給)
- 複数日の滞在が可能
この恩恵を受けることができるのは、クルマで旅をしている人にとってはありがたいのではないでしょうか。施設はしっかりと管理されているので、安心して、安全に宿泊できることが最大のメリットでもあります。
このRVパークですが、実はキャンピングカービルダーに併設されている施設もあるのです。キャンピングカーのプロフェッショナルがすぐ近くに!そんな好条件の環境であれば、さらにクルマの旅がしやすくなるのは間違いありません。
そこで、今回はキャンピングカービルダー併設のRVパークを紹介します。
目次
RVパーク京都南鴨川RVサイト(VANTECH)

キャンピングカービルダーVANTECHの京都店に併設されているのが「RVパーク京都南鴨川RVサイト」です。2015年にオープンした場所で当時としては珍しい、キャンピングカービルダー併設のRVパークとして登場しました。
場所は京都の鴨川のすぐ隣。京都観光の中心部から近く、京都駅から南下して大きく曲がる鴨川を超えた場所にあります。川沿いにはサイクリングコースや遊歩道があって、自然を感じられる心地よい場所です。

ここではゲート式のRVパークになっていて、24時間出入りできるのが特徴です。車中泊サイトは駐車場奥に芝生のエリアがあって、広々としたスペースにキャンピングカーを停めることができます。近くに歩いて行けるコンビニもあって、街中のRVパークといった感じ。
敷地内はセキュリティが完備されていて、安心して利用できます。キャンピングカーのショールームであるので、日中はスタッフが常駐していて、クルマを置いたまま出かけても安心。クルマの不具合などがあったら、相談できるのもいいです。
RVサイトから直接、鴨川の土手に出ることができるようになっているのもすばらしいです。春は桜、秋は紅葉が楽しめる環境で、のんびりと鴨川を楽しむのにも最適な場所といえるでしょう。

芝生のサイトには電源スタンドがあって、1時間単位で利用するコイン式スタンドになっています。その他にもコインランドリー、コインシャワーなども設置。シンクなどの水回りも使えるようになっています。そして、日本初導入された全自動の汚水タンク洗浄装置やダンプステーションまで設置されていて、長旅のキャンピングカーユーザーには強い味方になってくれます。
京都の観光のために、宿泊地として利用するのもいいと思います。日中はキャンピングカーを停めておいて、公共交通機関を利用して、京都の中心部へ移動。夕方は戻ってきて、鴨川を散歩するなど、京都らしい旅を楽しめること間違いありません。

RVパーク伊香保(フィールドライフ販売)

フィールドライフ販売が運営するキャンピングカーパークに併設されているのが「RVパーク伊香保」です。こちらはアクセスのしやすさがピカイチ。関越自動車道「渋川伊香保IC」から下車して30秒という立地の良い場所にあります。
キャンピングカーパークはフィールドライフ販売のキャンピングカー展示場で、そのスペースは1500坪もあり広々としています。そのパークに隣接するようにRVパークが誕生したのが2016年のことでした。車中泊スペースは7mクラスのキャンピングカーも駐車できるスペースがあります。

RVパーク内にはバリアフリーのトイレ、洋式トイレなどを完備。シンクには給湯器も付いていて冬でも快適に使えるようになっています。展示場内にある休憩スペースにも、冬には暖房、夏はクーラーが効いていて、快適な環境が整っています。
広々とした敷地にはメンテナンスピットが併設されていて、RVパークの利用中にオイル交換や整備の対応ができるのは、キャンピングカービルダー併設のRVパークならでは。メンテナンスがてらRVパークで宿泊というのもいいでしょう。

もちろん電源設備は完備。その他にもダンプステーションなども利用できるようになっています。ゴミの処理なども対応してくれて、飲料水の給水もできるという。長年キャンピングカーを扱ってきたフィールドライフ販売ならではの、ユーザー目線のサービスが充実しています。
地上15mに浴槽があり、関東平野を一望できる展望風呂が自慢の渋川天然温泉・花湯スカイテルメリゾートはすぐ近く。群馬の旅の中継地点としてはぴったりの場所です。ちょっと足を伸ばせば、伊香保温泉などの観光地もあるので、温泉の宿泊地としての利便性も高いです。

RVパークKRC(カーショップスリーセブン)

福岡県柳川市にオープンしたのはRVパークKRC(kyushu rv resort in yanagawa)。こちらはカーショップスリーセブンと併設したRVパークです。有明海沿岸道路の柳川東インターから3分、柳川西インターから30秒という近さ。近くには情緒あふれる柳川の街があって、人気の観光スポットになっています。
大きな幹線道路から信号を曲がってすぐ、リゾート感あふれる外観が目標になっています。入り口付近にはキャンピングカーがたくさん並んでいるので、すぐに分かると思います。

敷地の奥へ進むと、屋内の駐車スペースに辿り着きます。実はここは全天候型のRVパーク。しかも、キャンピングカー以外にも、トレーラー宿泊、テント宿泊もできるのです。RVパークの駐車スペースには壁が設置されていて、それぞれのプライバシーを確保。
施設中央には自動販売機や炊事場、トイレなどがまとめられていて、使いやすい環境が整っています。屋根が付いた屋内施設ですが、ペットとの利用も可能です。その際はルールを守って利用しましょう。

ここではキャンプ気分を高めるBBQや焚き火もできるのが特徴です。全天候型で天気を気にせず、しかもアウトドアらしい楽しみ方ができるのはポイントが高い。
キャンプ場として利用できるので、雨を気にすることのない手軽なキャンプ場としても利用できそうです。トレーラーハウスやドームハウスもあるので、グループで移動して、夜はキャンピングカーと常設の宿泊施設へ分かれて、みんなで旅行を楽しむことも可能です。

RVパーク「ふじすその」(ミシマダイハツ)

最後に紹介するのは、新しくショールームをオープンしたミシマダイハツ併設のRVパーク「ふじすその」です。ミシマダイハツといえば、軽キャンパーのクオッカを製造しています。地元静岡県産の富士ひのきをふんだんに使っていて、ヒノキの香りに満ちた山小屋のようなインテリアが特徴のキャンピングカーです。
そのこだわりの富士ひのきを使って完成したのが、キャンピングカーのショールーム。こちらもヒノキの香りが心地よく、快適な空間が広がっています。キャンピングカーガーデンと名付けられたショールームの施設はコンセプトが「見てみたくなる場所、なんか行ってみたくなるお店」。人が自然と集まってくるような、一般的なクルマのディーラーとはちょっと違った雰囲気です。
実はショールームにはオムライスとパスタ推しのカフェcafe hinokiも併設されています。やはり普通とは違うディーラーです。オムライスの卵は地元御殿場産。店舗づくり同様の素材へのこだわりが料理にも表れています。


このショールームに併設されたのがRVパーク「ふじすその」。駐車場は広々としていて、レベルもしっかりと水平をキープ。ショールームの奥側に駐車スペースがあるので、幹線道路から離れていてクルマの音もさほど気になりません。きっと、車中泊していても快適なのではないでしょうか。
電源設備やシャワーも完備されているので安心です。トイレとシンクは24時間利用できて、富士ひのき作りを感じる清潔感ある作り。トイレなどの水回りが気持ちよく使えるのはありがたいです。

東名高速道路の裾野インターから約4㎞の場所にあって、市街地にあるRVパークといった感じです.近くにスーパーもあり、買い出しなどにも便利なエリアといえるでしょう。RVパーク「ふじすその」は富士山にも近く、箱根や伊豆への観光拠点としても利用できる立地です。御殿場アウトレットやサファリパークは約15㎞の位置にあるので、ファミリーで富士周辺を観光して、夜に戻ってくるというのもいいでしょう。

キャンピングカービルダーのRVパークとは
ここまでキャンピングカービルダーに併設されたRVパークを紹介してきましたが、一般的なRVパークとは違ったメリットがたくさんありそうです。
まず最初に、不具合が発生したら、すぐにクルマをチェックできる環境があることは大きなメリットとなります。整備をお願いしながら、RVパークを利用するのもいいでしょう。キャンピングカーはちょっとしたトラブルも多いものです。
さらにキャンピングカーが展示されている場所なので、スタッフの目が届きやすい、というのも安心できる材料となります。クルマを停めて、近場を観光したい時などもきっと出てくるはず。
もともとキャンピングカーが来店しやすい場所にある、というのも大きなメリットかもしれません。大型車両も余裕でアプローチできる道路があって、市街地という立地も使いやすさになっています。
そして何よりも、キャンピングカーを知っている人が作っていること。RVパークの使いやすさはもちろんのこと、「このように使ってほしい」という思いが伝わってくるのがよく分かります。