秋は、味覚の季節。米やさつまいも、栗などのホクホクとした味覚や梨、ぶどう、柿などの果物、秋刀魚や鮭、いくらなどの魚介類など、どこへ行っても旬を楽しめます。
ここ数年、梨狩りやぶどう狩りなど、屋外での体験型イベントが人気です。最近の小旅行や日帰りレジャーは、
- 老若男女、誰でも楽しめること
- あまり混雑や密集していない場所であること
- 車で出かけやすいところ
を検討している方々が多くいます。その結果、ぴったりなのが「○○狩り」なのです。子供も大人も楽しめる上に、体験後は「おいしいもの」が味わえるという特典付き。さらには、遠出をしなくても、近場で候補地が見つけやすいことも人気の理由のひとつです。
秋のきのこ狩りが話題
「○○狩り」の中でも今年の注目は「きのこ狩り」です。今年は、食材として、きのこが注目されているため、例年に比べて、スーパーの棚の面積が増えている傾向にあります。
きのこが人気になった要因として、美味しさはもちろんのこと、きのこの高い栄養価がありそうです。きのこ類は、「免疫力」に関与しているビタミンDを多く含む食材であり、さらに、低カロリーで食物繊維が多くダイエット効果も期待されているため、健康に気を使う方や外出が減って、体重増加している方にも注目され、需要が増えています。
フルーツ狩りも良いですが、せっかく調理スペースのあるキャンピングカーで出かけるのであれば、「キノコ狩り」に出かけて、その場で調理をして食べるという企画を立てて見るのはいかがでしょうか?
きのこの栄養
きのこは、通常、野菜コーナーで売られていますが、きのこは菌類の仲間であるため、野菜のような植物とは異なる存在です。「菌活」という言葉ある通り、きのこの摂取は、腸内環境を整える働き、免疫力を高める働き、微量栄養素を摂取する効果などが期待できます。
免疫機能の調整に関与していることがわかって以来、ビタミンDは、注目をされている栄養素ですが、きのこは魚の次にビタミンDを多く含む食材です。筋肉の増加、骨の強化などにも重要な役割をしています。今年2020年に改定された日本人の食事摂取基準(厚生労働省)でも、必要な栄養素としてビタミンDの目安量が上がりました。本来は、太陽光など紫外線によって体内でも産生できるビタミンですが、UVカットガラスの普及や日焼け止めクリームの使用などで体内産生が減少している上に、今年は外出回数が圧倒的に少ないために、より食事からの摂取に注目が集まっているのです。
その他、水溶性食物繊維が豊富に含まれ、腸内環境を整え、免疫力を高めることができます。さらに便秘の解消などの効果も期待できます。腸は脳と密接の影響を与え合っているため、腸を整えることはストレスの軽減にも役立ちます。
低カロリーで、旨味成分も豊富、料理のボリュームも増し、様々な栄養が摂れるいいとこづくしのきのこを料理にぜひ取り入れてみてください。
旬のキノコで作る簡単レンジレシピ
せっかく獲れたての食材があるなら、すぐに料理して味わいたいもの。
きのこ類は、いくら新鮮でも加熱をして食べることがおすすめです。旨味が強い食材なので、加熱したものにバターと醤油をかけるだけでもおいしいですし、加熱したきのこを汁ごと、カップ味噌汁にいれると格別の美味しさになります。
今回は、レンジとキッチンバサミを使って簡単料理をご紹介します。包丁や火を使わなくても手軽に作れますので、ぜひお試しください。
鮭ときのこのレンジマヨ 材料:2人分
- 焼き鮭パック 1パック
- きのこ類(椎茸、まいたけ、しめじなどなんでも) 適量
- マヨネーズ 大さじ2
- 醤油 小さじ1
- かいわれ大根 お好みで
作り方
1.焼き鮭をキッチンバサミで1口大、キノコは手でほぐすか、椎茸などの石づきはキッチンバサミで落とし、薄切りにし、耐熱皿にいれる。
2.マヨネーズを大さじ1ほど回しかけ、醤油をたらす。ふんわりとラップをかけ、レンジ600w3分ほど加熱をする。
3.取り出して、お好みで、かいわれ大根をハサミで切りながら加える。